--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。


 [2003/04/13-04/27]  [2003/05/03-05/05]  [2003/05/10-05/11]  [2003/05/15-05/24]
 [2003/06/05-06/08]  [2003/07/02-07/21]  [2003/08/05-09/09]  [2003/09/18-10/13]
 [2003/10/16-11/01]  [2003/11/08-11/23]  [2003/12/02-12/09]  [2003/12/13-12/31]
 [2004/01/01-02/06]  [2004/02/06-02/20]  [2004/02/20-03/26]  [2004/03/27-04/04]
 [2004/04/11-06/03]  [2004/06/19-07/03]  [2004/07/11-08/24]  [2004/08/28-10/11]
 [2004/10/14-10/29]  [2004/11/02-11/25]  [2004/11/26-12/21]  [2004/12/21-12/29]


-----

○月と土星(2003/10/16。データ作成は2003/10/18。)


平日は会社から帰宅すると火星はもうベランダの屋根の向こう側に行ってしまってます。
マンションの廊下側に銀次の巨体を出すのも夜遅くには気がひけます。
ちょいと気軽に近くの空き地まで運ぶにも銀次は重いです。
でもまだ今年の7月あたりの視直径を保っている筈の火星をそんなことでやり過ごしていいのか
という想いもありつつ、結局追いかけてません。後で後悔必至でしょう。

「星空観望掲示板」阪神支部の第2回観望会の予定も私の都合で流動のままなのですが、週末の空いた
わずかの時間で月と土星を狙ってみました。土星は今シーズン2回目です。
ファインダーの光軸合わせついでに月をE5000で撮りました。
接眼鏡はVixen LVZoom8-24mm(24mm附近)。手持ちコリメート法でのE5000、多数枚合成なしです。
下段の画像は、また毎度ご縁の「直線壁」が出ています。(どこでしょう?探してみてくださいね。^^)






その後、いよいよ土星を撮る段になって、また(実は前夜もわずかの時間を割いて撮影しようとした途端、
同じ目に逢いましたが)、急にどこからか雲がたなびいて来て、土星の高さを中心にずっと次から次へと
隠して行きました。やむなく雲が切れた瞬間にビデオを接眼鏡に押し当てて手持ち撮影しようとする
のですが、そんな瞬間に限ってうまく写野に土星が導入できなかったり、撮影は非常に非効率な感じで
進みました。
また火星より輝度が低い土星(今でも火星はやっぱりまだ明るいんですねえ)では、PCR-DC3のAE露出
プリセットで最適なものがありません。「オート」では輝度が大きすぎて詳細が潰れます。
液晶モニタ上では火星同様の「スポーツレッスン」モードがいいように思え、採用しましたが、後処理で
暗すぎだと分かりました。RadTool.exeでMOVからAVI化するときに輝度調整を試行錯誤しましたが、
無理目な輝度回復は結局ノイズも発生させることになり、望ましくありませんでした。

接眼鏡はVixen LV4mm(312倍)。手持ちコリメート法でのビデオ撮影からの画像です。
左から順に329枚、452枚、のビデオからの多数枚合成(Registax2.1b+Photoshop7使用)です。





「銀次の部屋7」の2003/08/10の土星は明け方の薄明に追われ、縁台に無理矢理乗せた銀次で数秒撮影した数シーケンス
程度からのベストでしたので、もっとしっかり撮影できることを今回は期待しましたが、雲のせいもあってか、改善度は
あまりありません。ほとんど同じ次元の結果と言えます。火星には風合いがあった水彩画系仕上がりが土星では
明らかにマイナスな印象です。次回は「オート」モードでデータの輝度を上げて記録して、後処理をしてみます。



○火星と土星(2003/10/18-19。データ作成は2003/10/25。)


どうも最近、眼視でも火星の模様が判別できません。模様どころか輪郭も二重になったりしています。
光軸ズレかと思い、焦点内外像をチェックしてみても、特に問題はありませんでした。

まあ私の火星もピント感は軟調気味だったので、土星のようなシャープな対象物に不向きな印象が
強調されただけという部分もあるのだとは思います。
でも今年6月の初めにも火星の模様は銀次固定で撮れてましたし、今は模様どころか輪郭も暴れすぎという
印象が画像だけでなく眼視でも感じられますので、やはり6月ごろとは何かが違って来ている部分も
皆無ではないのです。

「掲示板のコーナー」のほうに星のマイケルさんやじゃみろさんが、アドバイスを書き込んで下さって
いまして、今のところ有力なのは、寒くなったので、銀次の肉厚主鏡の温度順応に予想以上の時間を
要するのではないか、ということです。
表面は冷えても中は冷えてなくて、極端な場合一時的に歪みが出るかも、ということかなあ、とその
ご指摘を受けて私は想像してます。
温度順応は2時間くらいはやってます。ただ結露を恐れて蓋はしてました。鏡筒を水平にして、もっと
通気して順応させたほうがいいかもしれません。

以下はその考察も未完全なうちに撮影した2003/10/18と19の火星と土星です。
接眼鏡はVixen LV4mm(312倍)。手持ちコリメート法でのビデオ撮影からの画像です。
まずは火星。左上から右下に順に目視選別114枚、171枚、83枚(この3枚が10/18)および495枚
(この1枚が10/19)のビデオからの多数枚合成(Registax1.1b+Photoshop7使用)です。

2003/10/19の火星は模様がほとんど見えませんね。極冠はかろうじて見えてます。
どちらも「銀次の部屋6」冒頭の2003/07/02とほぼ同じエリアが見えている筈なんです。
両日ともほぼ同じ面が見え、左端に子午線湾、中央にオーロラ湾などが見える面が写っている
筈なんです。まだ2003/10/18の3枚はかろうじておぼろげにそれが分かります。
2003/07/02と視直径もちょうど同じくらいで欠け際の向きだけが違うという仕上がりの筈が、
なぜこんなに模様が出ないのか...。






次は土星。左上から右下に順に目視選別168枚、321枚、264枚のビデオからの多数枚合成(Registax1.1b+
Photoshop7使用)です。当夜はDCR-PC3のプログラムAEのプリセットは「オート」です。輝度はバッチリです。






火星と違い、眼視では土星は比較的安定して見えています。カッシニ空隙も全周しっかり見えています。
なので厳密には火星が眼視、撮影ともに過去に比べて不振なのと、土星の画像がしっかりしないのは、分けて考えないと
いけません。そのことにこれを書いていて今、ようやく気づきました。
土星の眼視が問題ないのですから、一旦、銀次の光軸などを疑った私は間抜けでした。(ごめん。銀次。)

火星を20時台に見て、その後、土星は0時ごろ見たり観測したりしている訳です。温度順応はいくら蓋を閉めていても
まずできていると考えていいでしょう。眼視での土星の安定性がそれを保証しています。
そうなると画像がいまいちなのは、少なくとも土星の場合は撮影か後処理にかに問題があると考えていいかも知れません。
Registax2.1.13bでのStack処理を眺めていましたら、同じ設定でも心なしかアラインエリアからのブレが
Registax1.1bより大きいかと思えました。バージョンの問題かアラインエリアの中央をどこに置くかの問題か不明ですが。

そこでとりあえず、Registax1.1bで上記3つの土星のうち、最後の1枚のデータを処理し直してみました。
同じデータで目視選別110枚絞り込み、および選別なし384枚フルの多数枚合成結果です。





ちょっとしっかりして来ましたかね? 眼視並みのカッシニ空隙全周までは行きませんが、少しニュアンスは
出てきました。蓋開け温度順応とStack処理時のアラインエリアからのブレについてこれからもっと注意して
行けば、土星のカッシニ空隙も火星の詳細もゲットできるようになるでしょう。
(うーん。そこまで宣言していいものか...。眼視で見えているから画像にもいずれゲットできる、というのは
手持ちコリメート法撮影での精度を前提でも言い切れる程、生易しいものなのか...。^^;??)


○銀次の正立ファインダー兼用のモバイル天体望遠鏡としてミニボーグ45ED導入!(2003/10/15)


Meade社のETX-125やCelestron社のNexStar5で自動導入による星雲星団探訪もしてみたいなあと思いつつ
納期がまだ先とのことで、また現状、予算もちょっと届かないため、まずは銀次の目視導入用に正立ファインダーを
導入することにしました。
銀次に付属の8×50mmの倒立ファインダーは、高倍率での惑星の視野導入には充分すぎる立派なものですが、
星図をみながら実際の星を光害下で追うときに天地が逆で倍率も高めであるため使いづらいものです。
ファインダーで見ているその星が肉眼でたどったどの星と同一なのか、天地が逆だと鏡筒をどっちに
振れば目的の天体のほうを向くのか、などが分からなくなることが多々あります。
また倍率も少し高すぎます。倍率が高いと眼視の夜空とファインダーの視野の照合が難しくなるのです。

ただ専用の市販正立ファインダーは、低倍率にすると口径が下がる(=淡い天体導入が困難)、口径を上げると
倍率もあがる(しかも値段も跳ね上がる)のと、ファインダーだけへの投資は資金難の私にはむしろ勿体ない
と思い、トミーテック社のミニボーグで正立ファインダーを作ってみることにしました。
これならファインダーとしても、独立させて倍率可変のモバイル望遠鏡としても使えます。

大阪梅田の協栄産業さんに電話してみるとミニボーグ50の在庫があるとのことで、早速、仕事移動の合間に
お邪魔しました。構成を組むだけでも大変で、今回、協栄産業さんの渡辺様には大変お世話になりました。
来客多数のご多忙を縫って、のべ90分ほどもかけて頂き、正立プリズムを入れた時、直角プリズムを入れた
ときなど様々な条件で無限遠のピントが出るか確認をして頂いたり、メーカに組合せを問い合わせて頂いたり
しました。
途中から私がミニボーグ45EDに換えたいと言ったものですから、ピントのチェックは途中でやり直しにも
なってしまい、渡辺様に悪いことをしました。最後までねばり強く検討頂きました。改めて感謝致します。

でも45EDに換えた甲斐はありました。早速その夜に月と土星をみました。
土星はまだ低空でしたので、小口径でも大気のゆらぎは視認できました。でもミニボーグ50では識別できない
とメーカサイトに使用レポートがあった土星の輪のカッシニ空隙も、どうやら45EDでは見えているようでした。
大気が安定してなかったので、言い切れるほど明快な見え方ではなかったですが、高度があがって大気の条件も
よくなれば、きっとカッシニ空隙も確認できるだろうと思えました。それほど画像の切れ込みがいいです。

さすがに高倍率では像は暗くなります。あわせて買ったテレビューの2Xバーローはあまり使わないかも知れません。
銀次でも不要ですから将来のサブ望遠鏡用ですかね。
しっかりしたカメラ三脚に取り付けて、アイピースを換えて低倍率から順に視野導入して行けば、2Xバーローと
LV4mmを使っての150倍でもしっかり視野導入できるのには驚きです。

月も見ました。色収差が全然感じられませんでした。凄すぎる...。
LV8-24mmZOOMでの中倍率でのシャープさは口径を考えると圧巻で、銀次到着の日の眼視での月の印象と
同じく「クレーターが欠け際だけでなくしっかり全面によく見える」ということです。
先日処分した一般量販店扱いの安価な114mmニュートン経緯台はこれほどは見えてませんでした。
そっちは口径114mmでミニボーグ45EDは口径45mmなのに...凄すぎます。

その夜はあっという間にカーテンをひくように雲がどこからか現れて全天を覆ってしまったので残念ながら
画像はありません。

以下はミニボーグ45ED単独(正立プリズム+Vixen PL40)、カメラ三脚でモバイル望遠鏡形態、そして
銀次の正立ファインダーとしてセットした状態の写真です。


  




○銀次とミニボーグ45EDで火星を撮り比べ!(2003/10/19。データ作成は2003/10/25。)

上記の通り銀次で不本意な火星しか撮れなかったこの夜、ミニボーグ45EDをカメラ三脚につけて、火星を
手持ちコリメート法のビデオで撮ってみました。
上記に掲載した同日の銀次の火星を下に再掲します。模様が満足に見えていない状態を銀次画像の代表と
するのは銀次自身もきっと釈然としないでしょうが、まあ今は手持ちのデータがそれしかありません。
また銀次の名誉回復は入念な温度順応の上で実施したいと思います。






ミニボーグ45EDにカメラ三脚をつけ、テレビュー2XバーローとVixenLV4mmで150倍を出し、銀次同様、
DCR-PC3で手持ちコリメート法撮影したのが以下です。目視選別371枚、179枚の多数枚合成結果です。





銀次が不本意な結果なので比較するのも可哀相ですが、ミニボーグ45ED、驚異の善戦ではないですか?
2003/10/18の銀次での火星と同じ地方である、左に子午線湾、中央から右にオーロラ湾が何やら
見えているような、見えていないような...。でも南極冠はばっちり写ってますね!
銀次の温度順応の問題が解決していない当夜の条件下では、画像サイズの差はあるものの、口径差を超えて
「善戦」以上の結果となったのではないでしょうか??また好条件下で銀次との撮り比べはしたいと思います。

銀次の星雲星団手動導入用正立ファインダーとしては値が少し張りましたが、カメラ三脚と一緒に仕事の
カバンに入れて、帰宅途中で星見なんてことも可能に?
しかも色収差なしで超シャープ。勿論淡い星雲などはだめでしょうが、月、土星、木星、散開星団などは
きっとしっかり見えますよ。口径45mmなのに、これは何だかものすごいですよ!!

重くて機動力がいいとはお世辞にも言えない銀次250とファインダー兼モバイル天体望遠鏡として機動力が
過剰すぎるミニボーグ45ED....何だかオーナーの頭の中身の偏りが見てとれる、奇妙な凸凹コンビの誕生です(^^;)。
(またETXやNexStarは納期以上に¥の面で遠くに行ってしまった.....苦笑の嵐が聞こえそうです。^^;;)


○早速、銀次の名誉回復!(データ処理:2003/10/28)


以前なら撮影時にDCR-PC3の液晶モニタ上で火星の模様がしっかり見えていたものでした。
今ではベランダの屋根にかかるせいなのか、温度順応に時間がかかっているせいなのか、気流のせいなのか
火星の輪郭も危ういシーケンスがほとんどです。
なので、上記のミニボーグ画像と対決させられた2003/10/19付けの銀次の火星画像も、詳細があれ以上
叩き出せるとは思ってませんでした。

でも叩き出せたんです(^^;)。当夜、眼視では全然模様は見えませんでした。
なので既出の状態で既にベストかなあと思ってました。でもその後、再度訪れた大シュルチス(2003/10/26)
にも満足な撮影ができなかった(その後、京阪神はあまり晴れてませんし風もきついです)ので、何とか
銀次の名誉回復はできないかと、2003/10/19付けの銀次の火星画像の同一ムービーデータを用いて
Registax1でアラインメントポイントの試行錯誤、多数枚合成直前のデータの目検での取捨選択を再度
徹底実施しました。

1フレームごとの画像では模様がブレているかどうかわかりにくいです。輪郭も眼視で怪しかったので
それを基準に採用/不採用を決めるのは難しいです。結局、南極冠の形がよいもの(全く崩れてないもの)だけを
厳選してみました。すると59コマまでデータが減ってしまい、ノイズだらけの多数枚合成結果となりました。
そこでもう少し不採用からの敗者復活させたデータを加えてみました。合計91コマです。もともと500コマ
くらいのデータです。ここまでの選別の繰り返しは骨が折れました。

でもその甲斐は大いにありました。これが悪条件下で眼視では模様が見えない日での銀次の実力です!
立派なものじゃないですか。あ、私がでなく銀次がですよ(^^;)。ヘラス盆地、子午線湾、オーロラ湾、
ちゃんと写ってました!銀次の名誉回復が成りましたね。(名誉毀損も私自身のせいですが。ごめん。銀次。)






○いよいよ今年最後の大シュルチスか....(2003/10/26。データ化は2003/11/02。)


先週後半、左肩を痛めました。「掲示板のコーナー」にも書きましたが、2003/10/30の朝、ちょっと咳き込んだ
拍子に左肩胛骨の裏側の筋肉を強く肉離れしてしまい、四十肩状態になってしまいました。
その痛いことったら、何度かぶり返すのですが、もう痛みで息ができないほどです。脂汗もタラタラで「ああ、なんか
このまま死ぬかも」と思わせるほどひどい激痛でした。
これを書いている2003/11/02早朝には、ようやく日常生活に支障がないほどに回復をして来てます。
でも完治までには当分かかりそうです。今夜も温度順応させた銀次を玄関廊下側に出して(肩をかばうあまり
腰を痛めたです)火星を撮りましたが、大気がカーテンのゆらぎほど大きく大したデータにはなりませんでした。

で、ようやくおよそ1週間前の火星ムービーを先にデータ化しました。
眼視では輪郭もしっかりしておらず、模様もなかなか見えない条件での撮影でしたので、これでも健闘のうちに
入るかと思えます。ただネット上に掲載されている識者様各位の画像のようなしっかりとした詳細は出ていません。

そろそろ今年の火星もシーズン終了かな...。
まだまだ空に残っているのに勿体ないけれど、結局、6月や7月のようにはしっかりとした安定画像を撮影できなく
なってます。眼視からしていくら温度順応しても、6月や7月のようには見えません。
大口径での惑星観測は冬場はなかなか難しいものなのだ、ということもよくわかりました。

接眼鏡はVixen LV4mm(312倍)。手持ちコリメート法でのビデオ撮影からの画像です。
左上から右下に順に65枚、69枚、129枚、110枚のビデオからの多数枚合成(Registax2.1b+Photoshop7
使用)です。大気条件が悪いので、ボツにしたコマも多く、目検選別後のコマ数も少なくなってます。






「銀次の部屋5」の2003/06/05の火星(ちょっと横長で後日補正したものがありますが)と似たような大きさ
で撮影できる筈なんですが、解像度的に似たようなものにも思え、まあまあの出来かなと感じる一方で、輪郭や階調
などで、2003/06/05ほどにはうまく行かないなあという感じもあります。

そろそろ今年の火星超接近の撮影は終わりに近くなってきたのかも知れません。
全盛期の大シュルチス地方の写真に比べると「ああ。遠ざかったしまったな...。」という印象があります。
温度順応しても、玄関廊下側の人の通行に気兼ねしながらの撮影でも、何やら未達感が残ったままの撮影成果
では、なかなかモチベーションを持続するのが難しいですね。
まだ21時頃に南中して、大きさと季節特有の気流を考えなければ(観望の邪魔の全てと言え、考えない訳に
行きませんが...。)まだまだ観望・撮影ができてよいとも言える訳なのに、何だか勿体ない話です。


○これが本当に最後か大シュルチス.....。(2003/11/01。データ化は2003/11/05。)


夕方から銀次をベランダに出して、22時ごろ玄関廊下側に運び出して、火星の大シュルチスを狙ってみました。
でも結果はやはりあまり変わりません。温度順応は充分でしょう。光軸も問題なかったようです。
大気がまるでレースのカーテンのように「レロンっレロンっ」って感じに大きくなびいて、もう「揺らぎ」なんて
範囲を超えてました。これではいくら望遠鏡のコンディションが良くてもだめです。

超大接近が夏場にあったことを感謝しなくては。冬場だったら今年の成果ほどの撮影はできていなかったかも
知れませんね。他のネット上の識者様各位の火星も、全盛期に比べて芯が甘い画像になっておられるようです。
やはり画像の劣化の原因として、大気の大きな揺らぎが挙げられるということなんでしょう。
一方、「掲示板のコーナー」でじゃみろさんが、火星自体に霧か靄がかかっていて赤外カットの撮影系では模様
のコントラストが低下しているのかも知れないとのコメントを下さっています。それもあるかも知れませんね。





左から順に88枚、73枚のビデオからの多数枚合成(Registax2.1b+Photoshop7使用)です。
今回も大気条件の悪さのせいで、ボツにしたコマも多く、目検選別後のコマ数も少なくなってます。
できるだけ良い状態のコマを厳選しましたが、個々のコマでの火星の形状が少しづつまちまちななんでしょうか、
まるでピントが甘い画像のようになってしまってます。

ともあれ、さすがにもう充分かな、という気分にもなって来ました。
恐らく顕著でない模様の地方では、つまらない画像になってしまうんでしょうね。
でもまた来月、大シュルチスやヘラス盆地が見える日時には撮影をしているかも知れませんが...(^^;)。


-----

 [2003/04/13-04/27]  [2003/05/03-05/05]  [2003/05/10-05/11]  [2003/05/15-05/24]
 [2003/06/05-06/08]  [2003/07/02-07/21]  [2003/08/05-09/09]  [2003/09/18-10/13]
 [2003/10/16-11/01]  [2003/11/08-11/23]  [2003/12/02-12/09]  [2003/12/13-12/31]
 [2004/01/01-02/06]  [2004/02/06-02/20]  [2004/02/20-03/26]  [2004/03/27-04/04]
 [2004/04/11-06/03]  [2004/06/19-07/03]  [2004/07/11-08/24]  [2004/08/28-10/11]
 [2004/10/14-10/29]  [2004/11/02-11/25]  [2004/11/26-12/21]  [2004/12/21-12/29]




  





inserted by FC2 system