--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。


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○木星画像の後処理(2004/02/06撮影分。データ処理は2004/02/08-11。)


前頁「銀次の部屋13」末尾に【速報】と称して「撮って出し」の木星画像を掲載しました。
単なる手抜き処理のままの公開ってやつです(^^;)。最近、なかなか画像追加のための時間をとれず、あのような
形態を暫定的のつもりでとらせて戴きました。その間に綿密な後処理のお時間を戴こうと思った訳でした。
コマ無選別とPhotoshopでの階調補正もそこそこという粗い処理のままで、あの程度の詳細が確認できたので、
もうこれは期待するしかない!さすがはNexStar5!などと思って、またそれを前頁末尾にも書いたのですが、
結果的には「撮って出し」とどっちが良いか主観によって優劣が変わる程度の調整しかできませんでした。
(なので【速報】の文章も残しておきます。結果的にぬか喜びだったから消したってのも釈然としませんしねー^^;)

以下はその言い訳....いえいえ(^^;)、次回以降への原因究明と処理結果の公開となります。
接眼鏡などのデータは毎回同様、Vixen LV8-24mm(8mm位置)です。ToUCamProとRegistax2、
Photoshopでの処理です。
まずは【速報】画像の再掲です。本番処理ではこれがどう改善されるか(改悪になるか?^^;)......。





この季節、本州上空はジェット気流の真下に入っているそうです。銀次の外気順応の話で埋もれてあまり顕在化して
ませんでしたが、秋口の火星から急に惑星表面の模様は見え難くなっていたのには気流の影響も大きかったのでした
ひどいときには小さい清流の下にある小石の模様を見るかのように、模様どころか本体まで気流のせいで形状変形して
いる(または表面を何本も線が流れる)ような状態になりました。

この夜も安定した瞬間とそのようなどうにもならない瞬間が交互に現れていました。
それでも撮影強行したのは、このコーナーへの画像追加の間隔が延び延びになっていることと、めずらしく雲がなく
我流改造「Jupiter.exe」の予報で大赤班がちょうどベランダ撮影に良い具合に22:00〜24:00に見えるとの
ことだったからです。
気流が落ち着いてきた瞬間を狙いながら、それでも気流の影響をできるだけ少なくするために、以下の施策
を今回試してみました。

・ToUCamProの撮影フレームレートを15コマ/秒から30コマ/秒に高速化する。
・シャッタースピードを1/33秒〜1/50秒に設定が可能になる(フレームレートが低いと少なくとも私のPCでは
 設定できなかった)ので、設定する。

これでモニター画面に見える木星の詳細感が随分変わってきました。1コマあたりの気流による模様ブレが
少なくなった状態での動画となるので、モニター眼視でも詳細がかなり見える感じがしたのでしょう。
【速報】は実はそれを試したものの1枚でした。

それを試してない時点での後処理込みの画像は次のようになります。1コマ単位で既に気流ブレで詳細が流れた
ものを多数蓄積しても、ブレが平均化するだけで詳細はなかなか見えて来ない、というのが、この結果から想像
できますね。たまたまの結果ではなく下記の通り、同じ設定でのシーケンスは多数全てが同様の結果になりました。
本施策の効果は絶大ですね(^^)!

1枚だけ原画像サイズで他は同様なので縮小表示します。下段右端などは縮小のせいでましに見えますが、実際は
上段と同様にモケモケです。せっかくの大赤班フルシーケンスの途中までが、勿体ない話です。






悪条件下にどうやって気流ブレを押さえるか、これを考えないと冬場の惑星像はまずモケモケになってしまう
のではないかと思います。
「今ごろ気づいたか」って?ええ、そうですよ(^^;)。今ごろそれに気づき試してみた訳です。効果があることは
頭では分かっていたのですが、今までは幸運にも土星、木星に関してはあまりそのあたりを深く試行錯誤しないでも
撮影結果を出せていたので、却ってトライはこの時期まで手付かずだったとも言えますね。

このノウハウが秋の火星であったらなあ...って当時はNexStar5も持ってなかったのでしたかな(^^;)。

何例かを掲載します。残念ながら「撮って出し」画像との良し悪しは、ほとんど主観の差でしかありません。
それは正直、期待はずれでした。またその原因は画像の下のほうで考察してみます。
また、実は後処理の差異で何枚かの作例がありますが、実際のデータはたった2シーケンスです。その理由も
併せて考察します。

撮影日時は下記(a)〜(c)が同一で2004/02/06 23:59、(d)〜(f)が同一で2004/02/07 0:07です。
多数枚合成コマ数は1526コマおよび1637コマです。


(a)【速報】と同一データ。Wavelet処理は「Linear[2:3]」。詳細が見える範囲で濃度はできるだけ自然に。当夜の「ベスト」。


(b)(a)と同一データ。Wavelet処理は「Linear[2:3]」。濃度は不自然だがこれでないと見えない模様も多数。【速報】に近い仕上げ。


(c)(a)と同一データ。Wavelet処理は「Dyadic」。Macintoshでは自然だがWindowsでは輪郭周辺の階調が不自然かも。


(d)(a)と別データ。Wavelet処理は「Dyadic」。詳細が見える範囲で濃度はできるだけ自然にしたもの。これが「2位」か?


(e)(d)と同一データ。Wavelet処理は「Linear[2:3]」。濃度は不自然だがこれでないと見えない模様もある?処理のアヤも目立つ。


(f)(d)と同一データ。Wavelet処理は「Dyadic」。Macintoshでは自然だがWindowsでは輪郭周辺の階調などが不自然か。




実はこの上記施策は良いことばかりではありません。
まず同一撮影時間でのデータ量が倍になります。まあそれは撮影時間を半分にすれば同じコマ数撮影できるので
短い気流安定状態を集中撮影するには悪くはないんですが、私はPCのデータを未整理だったものですから
すぐに2つのハードディスクパーティションとも満杯になってしまって、撮影現場で過去の惑星像の重要AVIデータ
を選別削除しながら、だましだましの撮影をしなければなりませんでした。
こういうときにはデータ量が増大するのは気分的にとてもキツイです。

結局、上記の設定では4シーケンスしか撮れませんでした。うち2シーケンスはそれぞれのパーティション満杯
の時点で強制終了となり、コマ数の少ない撮影に終わりました。
撮影時点では後処理をしませんから(よほど雲がちな夜なら待機がてらやりますが)、元の設定でも案外
今までのようにうまく行っているだろうとか思ってしまったために、ほとんどは上記の気流ブレでのモケモケ
な木星ばかりが後処理で現れてしまったという顛末となりました。
(なので今回も実は大赤班の倒立像右から左へのフルシーケンス記録は狙っていたものの、上記のように
失敗例を多数含んだ変則な形態となりました。)

また、フレームレートとシャッタースピードを高速化したことと、NexStar5が小口径であるために1コマベース
での画像の輝度が暗すぎて、今回、Registaxでの目視選別が全然できませんでした。
「撮って出し」の木星では、画像が明るくて粒状性もいいのにちょっと意外でした。逆に言えばさすがは1000枚超
の多数枚合成の威力ということなんでしょうね。
「Philips VRecord」でのモニター画面は視認性を良くするために、実際のAVIデータとしての輝度ではなく
モニターしやすい輝度で撮影時に表示されているようです。そのことも設定後も充分な輝度があると誤判断した
大きな要因でした。
ただ輝度の低いデータで、仕上がり画像の粒状性や階調が悪くなるほどではありません。なので、撮影設定の
高速化はこのあたりとよく兼ね合いを考えつつ設定をすると有効なんだと思われます。20cm超の望遠鏡では
間違いなく試すべきノウハウと言えますね。

目視選別ができないので、いつもは使わない自動評価も今回は積極的に使ってみました。ただしその選別が
本当に有効か(上位に確かに良好なコマが並んでいるか)どうかは、なんせコマの詳細が見えませんので
わかりませんが.....(^^;)。自動選別のない時代には今回のデータはボツだった訳ですね。

後処理結果が沢山できた理由ですが、各画像上の説明通り、RegistaxのWavelet処理の差異によります。
実は今まで何も考えずに自然な仕上がりになるということもあって「Dyadic」を使ってました。
銀次での火星では特に良好で、そのまま今までのNexStar5での土星、木星もそれを使ってました。
特に木星では縞模様が不自然に直線になってしまうことが今まで多く「Linear」は使ってませんでした。

ところが「銀次の部屋13」で2003/12度の火星の再処理をした時に「Linear[2:2]」で処理したら
判別困難ギリギリだった模様が、はっきり見えて来た「事件」以来、設定をそのままにしていたのか
今回の「撮って出し」の手抜き処理の際にどうも「Linear[2:3]」で処理したようでした。

今も私は木星も「Dyadic」のほうが自然な仕上がりになると思ってます。
でも「Linear[2:3]」で一旦確認できていた小白斑点などの詳細がまた埋もれて消えてしまうのは、
忍びないです。なかなかあきらめがつきませんよねー(^^;)。
処理のアヤでノイズが模様に見えるのとは明らかに違って、詳細模様がそこにあるのですから。

詳細を欲張るあまり、悪趣味で不自然な強調画像になるのを是とするか、あくまで眼視の印象に近い自然な
仕上がりで行くかの選択に加えて、画像を若干解像度縮小して見かけの画像の締まり感を向上させるか
詳細が潰れないように原画像サイズで公開するかの選択問題も加わって、今回後処理時には多数に選択肢
が分かれてしまいました。その選択肢ごとに試行錯誤があるために1つのデータから沢山のベスト候補が
出てきてしまった訳です。優劣が二者択一な要素かつ主観で結果が入れ替わる場合、とても悩みます。
更にその上、毎度のようにベストシーケンスがどれなのかという選出もあったので今回は大変でした。

そのあげく、私も乏しい時間を骨折り、ご覧戴く方々も随分お待ちになったのに「なんだ。撮って出しの
ほうがよかった」ってことになると「なんだかなあ」って感じです。

ジェット気流下の日本での127mm口径クラスでは、かなりの水準の木星像であることは間違いないでしょう。
当夜のベストは2004/01/04でNexStar5クラスでは限界だと考えた木星像群以上のものではないか(僅差ですが)
とも思えます。実際、昔の「銀次+手持ちビデオ時代」の木星像とは次元が違います。
でも欠点ばっかり考えてしまう訳です。これはあんまり良い兆候とは言えませんね。

実際、今改めて見ると「撮って出し」の粒状性、色彩、階調、解像度はなかなかのものです(がーん....)。
後で無理に画像の水平をとるのも弊害がありそうです。【速報】と(b)は処理にあまり差がないのですが、
何だか【速報】のほうが見映えがします。回転による解像度劣化はない筈ですが....。
(以下は【速報】の単純回転例です。左が回転前。右が後。劣化は気のせいですかね....。^^;)





かといって撮影時にToUCamProを回転させて画面の水平垂直を木星の水平垂直に合わせると、追尾が木星が外れた
時にどの方向のカーソルで補正したらいいか、迷い苦しむことになります。(これは経緯台追尾ならではの苦労です。)

まあ、後処理については、今後もじっくり考えてみることにします。再処理して良い結果が出たら追加掲載する
かも知れません。

ときに、今回の木星像、前回の2004/01/04分より大きいですよね.....。
前回も最終的には縮小なしの画像を公開した筈でした。なのに何故今回は前回より大きい(^^;)??
半年くらいの間隔では圧倒的距離と大きさの木星であっても視直径に差は出ますが、1ヶ月ではね...。
前回はLV8-24mmZoomのズーム位置がきっちり8mm位置に合っていなかったのかもしれませんね(^^;)。
今回は間違いなく8mm位置です。(これを言及するために今回は縮小画像でなくフルサイズ画像にしました。)

またピントですが、今夜はこれがベストです。前回より少しピントが甘いようにも見えますが、それは
画像強調の影響と気流の影響です。像が大きいということも影響してます。
モニター画面での詳細のザワザワ感は、これ以上のピント調節が困難であることを示してました。

木星面に斜めに入る多数の平行線も気になります。まるでインクリボンプリンタ印刷みたいな感じで、それが
見えない画像もあります。【速報】では見えていないのに同一データの後処理である「ベスト」では見えてます。
後処理次第では消えるのですが、画像によっては木星像自体への最適処理との兼ね合いで充分消せない訳です。
これはRegistaxで「De-Interlace処理」しているにもかかわらず、ToUcamProの水平走査線が残ったもの
が画像回転とともに斜め線となって見えているものです。
今回、追尾が非常に安定していたのでした。惑星像も大きいので追尾は安定したほうが撮影はラクです。
設定などで時間をとられても木星はずっと狭いCCD写野の中にとどまってました。
ところがあまり安定し過ぎると、こういう弊害が出るんですね。これは落とし穴でした。
やはり多数枚合成では、いつものようにCCD写野中を惑星像がフラフラ〜と放浪しているのが理想のようです。
CCD面のゴミの影響も低減できますしね。


○祝:笠井トレーディングさん、株式会社化!!(2004/01付)


銀次を頂いた笠井トレーディングさんが株式会社化されました(おめでとうございまーす^^/)。
で、「大放出セール」を2004/02/29まで実施されておられます。手の届かなかった望遠鏡や接眼鏡なども沢山
魅惑の価格で出ています。「月刊天文」2004/03月号への掲載広告をみて仰天しました。
あれこれ紆余曲折のあげく、HCオルソ12mm、ネビュラフィルター(2インチ用)、Konig32mmを予定外出費
でしたが、なんとか注文しまして、それが2004/02/10の夕刻にもう届いてました。
これがまたいずれも素晴らしいものでした。詳しくはまた後日。


○比較:やはり今回の木星が「最高記録更新」か?(データ作成:2004/02/14。)


比較のために上記「ベスト」を前回2004/01/04の大きさに縮小して画像を締めてみますと、あーいいですね。
やっぱり当夜の「ベスト」が私の今までの木星の中では「最高記録更新」と言って良さそうです。





紆余曲折ありましたが、やっぱりこの127mm口径の超小型機は驚異的性能ですね。来年秋の火星が楽しみです。
(おーい。もう僕達は用なしか?....By 今年もまだ居る土星と木星^^;)


○ついでに...。(データ作成:2004/02/14。)


上記に掲載していない残り2シーケンスの画像も掲載しておきます。どちらも上記画像よりコマ数が少ないために
掲載を見送ってましたが、いつもの大きさに画像を縮小すると、結構鑑賞に耐えるかとも思えましたので。
上記「ベスト」の後の時刻にあたるもので、2004/02/07 0:02と0:08の撮影です。コマ数は322枚と246枚、いずれも
2つのディスクパーティションのそれぞれが満杯になり、コマ数が少ないうちに撮影が強制終了になったものです。
Wavelet処理は上が「Dyadic」で下が「Linear[2:3]」です。下のは効果かけすぎです(^^;)。昔、大天文台での複数枚
合成した気味悪いほど高コントラストのモノクロ惑星画像を天文書籍で見たことがありましたが、それを思い出しました。






Wavelet処理の設定ですが、「掲示板のコーナー」で、ご常連のはまださんとのやりとりを元に試行錯誤しまして
どうやら私の上記データには「Linear[1:1]」で、各フェーダーを慎重に上げていくのが良さそうだということが
分かって来ました。従来は「Dyadic」で上から2つめのフェーダーを中心にあまり多くのフェーダーを動かさない
感じで来ましたが、その逆で多くのフェーダーを動かします。要は、それぞれ近い周波数分布の値が各フェーダーに
設定されていて、その周辺だけを集中的に画質強調しているという意味で、従来と同じことをやっているのです。
でも従来の設定調節より、さらに細かな調節ができることになりますね。
結果公開はもう少しお待ち下さい。今回は【速報】を出してしまったばかりに、画像の大きさや処理方法などが
最後まで【速報】の仕様をひきずりましたので、今回は「ベスト中のベスト」の仕上がりを画像の大きさまで含めて
じっくり試してみたいと思います。


○笠井トレーディング「大放出」セールで入手した接眼鏡の印象(2004/02/10。2004/02/20記。)


先日少し触れた笠井トレーディング「大放出」セールで予定外に買った(^^;)接眼鏡などの
お話です。
いずれも効果対価格比を考えると素晴らしいものでした。セールで特価になっていたので、その
比は更によかったということですね。

入金翌日にもう家に到着していました。早速、その夜、銀次の温度順応もまだ全然でしたが
低倍率なのでそこそこは見えるだろうと思い、konig 32mmとネビュラフィルターを使ってみました。
大阪平野の大光害の上にあるM42のチョウの羽根状態を堪能できたのは驚きでした。
天頂附近になればベランダの屋根でもう見えませんのでかなり悪条件だった筈ですが。

NBN-PVフィルタは31.7mmを持っておりまして、それとLV8-24mmで既にフィルタでのM42は体験済み
だった筈でしたが、やはり広視野は違います。
2インチ接眼鏡はミニ観望会でも体験済みだったのですが、自分のもので好きなだけ見れるのは違いますね。
さすがに他の方に見せて頂いたナグラー級の広視野と整像に比べれば、周辺に輝星があれば少し像の
流れが気になったりしますが、使ってみて思ったことは、私は結局広視野でも中央ばかりを見る人間
のようでして、周辺は狭くなければいいんです。狭いと同じ中央の視野でも覗き込む感じになります。
それがないだけで中央の見え具合も印象が変わって来る訳です。

そりゃあ高級接眼鏡と比べて、周囲まで目をグルグルさせれば、差はあるでしょう。でもその差のために
価格が3〜4倍にも跳ね上がるなら、私は要らないなあと思いました。それは最初のテストの時だけ重要なこと
なのかもしれませんよ?笠井社長も「視野周囲の何割かはファインダーみたいなものでは?」とおっしゃって
ました。確かに自動導入などがなくても天体を探しやすいですね。
最初は広告見てSWV-32mmの値引率が大きいので、無理してもそっちにしようかと思ったりしましたが、
笠井社長にお電話で相談させて戴き、いい選択をしました。(社長、改めて感謝です。)

その後、身長がオチビの銀次でもベランダの手すりの上に見える高さまで月が昇ってくるのを待つ間に、
フィルタを外してM41もみました。見慣れた星団の筈ですが、とても見映えがします。
圧倒広視野ではないですが、充分な臨場感を楽しんだということなんでしょう。こういう場合、やはり
光害に埋もれている見えるか見えないかの星がだんだん目が慣れるに従って見えてくるのを集中して
見がちなので、中心星像が最も重要なんです。周囲はそこそこ見えていれば臨場感には充分な訳です。
今、思えばフィルタつけて見るのも試したらよかったかも。星雲みたいにコントラスト向上効果はない
かも知れませんが、光害はカットしたでしょうね。まあフィルタでの減光もあるでしょうけど。
今度は試してみます。

HCオルソ12mmでの木星と月!これはものすごかったです。
社長にお電話で相談させて頂き、上記の広角接眼鏡がローコストの選択になった分、話題のTMB Super-Mono
という選択もありました。(うーん。予算外支出なので、本当はそんな選択は苦しすぎたが。)
予算のこと(というか予算がないということ^^;)を社長にお伝えしましたら、Kasai HCオルソも安価だが
なかなか良い品だということでしたので、ローコストを第一義にそちらにしました。
ミニボーグ45EDを買った日にそれでの高い倍率を無謀にも狙ってテレビューの2倍バーローレンズを買った
まま、あまり稼動させていませんでしたので、6mmを買いたいところを12mmにしました。
バーローの性能を信じるなら、これで6mm、12mmの2本を買ったのと同じです。
まあバーローのほうが今回のオルソより高価なので、今から買う方にはお勧めできるノウハウではないですけど(^^;)。

このHCオルソがまた入手した甲斐がありました。最近はNexStar5で小口径ながら高精度の惑星を撮影すると
いうのがウリになってきている「銀次の部屋」ですので、これ以上の画質改善にとって最も安価で改善を
期待できるのが、接眼鏡だということでの導入でした。

私の周囲ではLV8-24mmもズーム接眼鏡という偏見不要なくらいに悪くないものだと定評がありましたが、
やっぱりヌケが全然違います。
第2回ミニ観望会で星のマイケルさんから、銀次にHCオルソ5mmで土星のカッシニ空隙全周を見せて戴いて
ましたので、ハズレはないと思っていましたが、予想の遥かに上を行く高コントラストと解像感に大満足です。

意外に見口が覗きやすいのも驚きでした。アイカップなどはないし、覗く側のレンズもオルソは小さいのですが
眼鏡をかけていなければ、かなり覗きやすいと言えるでしょう。社長によれば、覗く形状のところが湾曲して
いないので、光学設計に影響しない範囲で可能な限り、アイレリーフを長く取れるとのことでした。また、
アイカップをつけるといくら折込み可能な構造にしてもやはり厚みが出て、短いアイレリーフを更に短くする
とのこと。よく考えられた製品だと思いました。

銀次での木星は、今私がNexStar5で2000コマ弱のコンポジットをして得るクラスの詳細が、気流の安定した
瞬間に眼視でしっかり見えます。銀次が真に口径なりの実力を発揮したということですね。

また月は地上の大峡谷の対岸を日没時に見てるかのように、平面でもザラザラな質感や溶けてまた固まった
チョコレートのようなヨレ方のあるところまで生々しく見えます。銀次での月面は今までも感嘆の世界でしたが、
更に認識を更新するような感動を昨夜はしましたよ。うーん。他の焦点距離のも欲しくなる....。

レポートが文字ばかりになりました。この日はとにかく新接眼鏡の威力に「こんなに違うものなのか!」という
驚きの連続で撮影までは手が回りませんでした。そのまま撤収しようと思ったのですが、あまりにHCオルソ12mm、
バーローをつけての6mm相当での月が凄いので、E5000を持ち出してきて、そのまま手持ちコリメート法で撮影を
しました。LVのようにカメラアダプタがないので、これからちょっと考え物です。手持ちでカメラと銀次の光軸が
完全に一致してないので、広い拡大の月ではピント面が均一にあたってないのと、やはり1コマ撮影では眼視の
凄さは値引きされてしまいます。それを含めて以下をご覧下さい。それでも今までのLV8-24mmZoomと銀次での
月面とは迫力が違うと思いませんか?







眼視ではもっと生々しく寂寥感がありました。1コマ画像はそのニュアンスを少し伝えているだけに過ぎません。
でもなかなかいいですよね。

以上、文字が多いレポートになりましたが、今回導入のKonig-32mm、2インチネビュラフィルター、HCオルソ12mm
の印象でした。とにかくわずかの(それでも計画外出費なのでキツかったが^^;)出費で銀次が生まれ変わるほどの
性能を見せてくれたことは間違いないです。(改めて「大放出」セールに大感謝。株式会社化おめでとうございました!)

またNexStar5での撮影時もこれらは使いたいと思います。画像もますますいい結果が出せそうで嬉しくなります。
HCオルソのカメラアダプタですが、今までVixen LV4mm用に使っていたものがサイズは合いました。ただネジが短く
接眼鏡スリーブに届きません。ところがLV8-24mmZoom用(LVW用)のアダプタのネジは長いので、それとネジを交換
してみましたら、なんとぴったり合います(^^)/。ToUCamProは軽量なので問題ないです。E5000は重量が少しはあるので
銀次のように下向きに装着する場合はまだしもNexStar5に装着する場合は抜け落ち落下には充分気をつけないといけません。
これで次回以降は手持ちで画像のピント面の精度が悪いという点を改善できそうです。
konig-32mmは当面、眼視専門に使いますのでカメラアダプタのことは考えません。銀次では追尾は無理ですし、NexStar5
ではまず2インチ接眼鏡を取り付けられるように、VisualBack(シュミットカセグレンの末尾部。ETXと違って交換可能。)
の2インチ用を入手しないといけませんし、観望オンリーでも現時点では2インチ天頂ミラーを買う資金も当面出ません(^^;)。

その一方、銀次の眼視性能評価があがってくると、また赤道儀化にこだわりたくなります。コスト的に不向きだと承知は
してますが、過去にVixen センサー赤道儀に載せた事例がありました。センサー赤道儀は確か耐荷重13kgです。
ロスマンディGM8赤道儀の耐荷重が一番近くて12kgですね。G11なら耐荷重も余裕でしょうが高価過ぎです。
その値段でNexStar8iが買えてしまいます。架台ばかりでなく光学系まで付いてきて、しかも自動導入までできます。
中間機種があればいいのですけど、機種番号が飛んでいるので期待しましたがなさそうですね。
ジョンソニアン赤道儀台もいいのですが高倍率撮影に耐えるかどうか....。動作音もどうなんでしょうね。
また悪い虫が騒ぎ始めております(^^;)。まあ来年の火星までには考えたいです。
まあそのコストで軽い高性能の別鏡筒を買って、普通の赤道儀に載せることが充分可能なので、おかしな選択をしよう
としてるのは重々承知なんですが、やっぱり愛着のある銀次をとことん使いたいということなんでしょう。
20cm超級の望遠鏡をドブと赤道儀の2台も置く場所は私の部屋にはありませんし、将来、銀次の光学精度に不満が出て
銀次を処分するなどとは、まあ考えられないですからね。




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