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○この夏の花火大会も終わり....急遽、銀次とNexStar8iで月面撮り比べ!(2004/08/28。2004/09/01記。)


土曜(2004/08/27)の夜は、隣の伊丹市で花火大会があり、それをベランダから見てました。もうこの近辺では
この夏最後の花火大会です。結構下のほうの仕掛け花火も見えました。大阪平野の遠く東のほうでも別の花火大会
が見えてました(4枚のうち右下の1枚)。

 


 



それらを楽しみながら、E5000+2倍テレコンバータで写してましたら雲が切れて月が出て来ました。





こうなれば、花火大会どころではありません。と言いながら台風16号の接近もあったせいか花火大会は早めに終わったようで
急いでNexStar8iと銀次をベランダに出してきました。またすぐに雲が月を隠してしまう感じもあり、温度順応も
不十分でしたがNexStar8iと銀次で月面の撮り比べをしました。まだこの時期、空調の入れていない部屋と外の気温差は
それほどありませんので、極端な室内外の気温差による主鏡の膨張収縮はなく、温度順応も短くて済むのではないか、
と楽観しました。





なんだか2台が向いている先の月が、望遠鏡視野の中の火星のように見えますね(^^)。

まあ2台は主鏡の焦点距離が違うので、同じような倍率を得るのに使うアイピースも違えば、温度順応の差異も
鏡の質に対してまちまちで、完全な比較ができる訳ではないのですが、2機への思いこみに合った結果が出ましたので
(つまり実験としては客観性はあまりないと言ってるのと同じかもしれませんが^^;)その比較結果を掲載してみます。

「掲示板のコーナー」ご常連、K&RさんからNexStar8iをお譲り頂いてからは、銀次はもうあまり使わないか、
と思った時期もあります。ですが、笠井トレーディングさんのウェブサイトで唯一のユーザサイトとしてリンク紹介を
頂戴した光栄(2004/08中現在。その後もユーザサイト筆頭に置いて頂いております。感謝です。最近新しく追加紹介された
大野一郎さんのサイト、必見です。凄い画像が目白押しです。私のHPなど先に紹介して頂いてよかったものでしょうか^^;)
にも応えないといけないとやはり思ってしまいます。
笠井さんのHPでリンクをたどって来られた方々が「なんだ。最近のページには銀次の活躍記事がなくて、やはりC-8の
前には淘汰される機材なのか。」と思われては、紹介を頂戴した甲斐がありません。
やはりここは「銀次はすごく良い物だよ。価格を考えると、ではなく、価格を考えなくてもしっかりしたものだよ。」と
いうことが証明できると、私としても嬉しいかなあとか思ったりします。

それが「高速シャッターでの撮影が可能な月面なら銀次が適材適所」という最近のストーリーにつながっています。
実際、低〜中倍率の月面は銀次が向いていそうです。光量も充分あり追尾がなくても充分狙える対象ですから。
比較の相手が名機として名高いC-8であれば尚更、比較は銀次の品質評価につながる訳ですよね。

私の中では評価は実は互角です。2機の叩き出す月の画像は「全く違う」と言ってよいほど違うように思えますので
単純な優劣判断は難しいです。

銀次の月面は、とことん冷徹です。ささくれ立った死の世界、球状の巨大な岩塊の印象を表現するには、圧倒的に銀次が
勝っていると私は感じます。解像感がものすごくあります。眼視での差以上に、後処理での調整で細部が際だって来ます。
「これぞ大口径での月面像だ!」と好感をお持ちになる方も多いのではないでしょうか?

NexStar8iの月面は暖調で、かつ広い階調の仕上がりに特徴があり、解像度での優劣を超えて、眼視での質感を忠実に
再現する趣きがあります。少し月が球状に膨らんで見える感じもします。階調がいいせいなのかそれとも実際に像面が
凸湾曲しているのかもしれません。(うーん。それじゃあピントが中央で合わないか....。)
軟調な画像なので、比較すれば少し地味に見えるNexStar8i画像ですが、それでも銀次より詳細感が出ている部分も
あり、これは画像の階調が豊かだからかもしれません。同じE5000で記録していても、階調を含めた画質にこれだけの
差が出るのは、却って興味深いところです。(上述しましたがアイピースなどの差も入ってはいるでしょうけど。)

そのあたり、比較して見て下さい。ほぼ同じカットで3種類、順に上がGINJI-250D、下がNexStar8iです。






























アイピースはGINJI-250DがVixen LV8-24Zoom、NexStar8iがVixen PL40mmで、拡大率はE5000のズームで
調整しています。

NexStar8iでは、後処理で彩度をかなり落とさないと赤が勝つのも面白いです。少し雲の影響もあるかも知れませんが
常にその傾向はあるようです。今回も極端な低空ではなかったですが、かなり彩度は落としました。
同じ条件での撮影で銀次は補正なしに月面の中性灰色を得られます。まあこれはE5000のホワイトバランス設定の
「オート」との相性の問題もあるでしょうが。一度「太陽光」設定固定で比較してみたいものです。

20cm口径なのに25cm口径に肉迫するNexStar8i(C-8)は凄いと見る方もいれば、ドブソニアン架台込みでC-8単品の誠報社価格
と比べても、その半額の銀次は凄いと見る方もいるでしょう。このあたりはご覧になる方の予算や価値観、画質への好みで
勝敗評価が分かれそうですね(^^;)。
でも銀次は価格を考えれば損はない、どころか価格度外視でC-8と比べてもこんなに頑張るのか、というのもお分かり頂けるの
ではないでしょうか(^^)/

光栄にも両方を所有できる境遇にさせて頂いた私としては、高速シャッターが可能な月に対しては、両方の個性を尊重して
筆の使い分けが理想と言える訳です。使い分けするにはとても重い筆ですけどねー(^^;)。
月に関しては銀次だけで充分とかNexStar8iだけで充分とは言えない訳ですね。ただ設営事情でNexStar8iだけしか出せない
夜でも月の撮影に関しては不本意だというほどの差はないので、NexStar8iだけで月を狙う夜もこれからあるでしょう。
特にPlato内クレータなど高倍率では追尾がやはり必要ですので、惑星画像同様、NexStar8iは大いに活躍してくれるでしょう。

ちなみに月全景の画像の欠け際をよく見て下さい。上から降りてくる欠け際稜線と下から上がってくる欠け際稜線が合いません。
下手に丸を一筆書きした時のように稜線が交叉してしまってます。海と山の部分の地形の高低差による現象でしょうが、これは
ちょっとめずらしい現象ではないでしょうか?



○天王星(画像なし)...今年も断念。(2004/09/13。2004/09/14記。)


うちのベランダは東向きです。しかもその東向きの空は大阪平野の夜景で背景も「白い」感じです。
このことは何度も写真を添えたり書いたりしてますね(^^;)
それは屋上にあがっても、少し近場に出向いても変わりません。でも今までは見る対象が全天一輝いているような
ものばかりだったので、それほど不便は感じてませんでした。アラインメントも適当に視野にファインダーで対象を
入れれば、それで結構長い時間、高倍率の視野に対象はとどまっており、Registaxの「撮影後に完全追尾する」と
言ってよいような機能のおかげで、気楽に撮影に専念できました。

これが肉眼では見え難い対象を検出して撮影しようとなれば、事情は一変します。
何度かトライしてNexStar8iでも、目的の天体を導入できるようになりました。機材の精度は問題ない訳です。
秋の東の空....これが厄介なのでした。
アラインメントの候補星はあるにはあります。ですが光害下の空ではそれらはあまりに暗いです。
水蒸気の多い夜には見えません。屋上にあがればベランダの屋根の向こうに移動した夏の1等星が見えるので
それを基準にアラインメントができる訳ですが、仕事からの帰宅後、なかなか気合の入らない日も最近増えました。

また雲だらけの夜が多いです。これもモチベーションを下げますね。
前ページの2004/08/11の屋上M天体観望の夜から、雲のない夜というのは全くありませんでした。
設営したらいつのまにか雲だらけという夜も多かったです。
この夜も雲は多かったですが、雲間から秋の暗い候補星は見えましたので、見える星から順にアラインメントを
繰り返しました。候補星は秋の四辺形内のAlpheratz、Algenibやペルセウス座のMilfak、みなみのうお座の
Formalhautなどです。
またこれを標準のStarPointerで見るのは大変です。ソフトケースの中詰め形状との折り合いで6×30mmや7×50mm
のファインダーを使えないのは、光害下では辛い感じです。

ほぼ導入精度を得たようでしたので、天王星を狙ってみました。できればToUCamで撮影をしてみたかったのでした。
ですが、背景の星との区別がつきませんでした。倍率をあげれば視直径を感じるだろうと思いましたが、この夜は
だめでした。すぐに雲がからんで見えなくなりモチベーションの持続が難しかったのかもしれません。

現時点で最小状態にある火星と同じ程度の視直径で、更に光度が低い対象を追う訳です。
先日ToUCamのモニタにいくらやっても写って来ないのもそのような事情があるのでしょう。
去年、kkozakさんがETX-105ECJとToUCamで天王星を撮られていましたが、これが存外物凄い快挙だったのです。
改めてその偉業の大きさを感じました。
当時、私の機材は銀次オンリーでこの空環境で星図を頼りに、肉眼で見えない天王星を探して撮ろうとする気には
ならなかったのですが、いざ撮ろうとした時にはこんなに大変だとは思いませんでした。

白旗状態です(^^;)P。降参しました。天王星撮像は今年も断念です(^^;)P。
この夜の成果は秋の空でもベランダから何とかアラインメントができた、という確認まででした。(poorな成果...^_T;)

土星の登場を待ちます。既に観望・撮影のレポートがネットに挙がっていますが、昇って来る時刻が0時より前に
ならないと屋上や屋外で待機するのはキツイです。AC電源が使えないので観望しながらだと電池が切れます。
ベランダは家族の邪魔になるので深夜は無理です。昨年の火星撮影時にはそうではなかったのですが、今は家族は
ベランダ沿いの部屋それぞれで寝ていますので、ベランダへの出入りは無理です。
当面、惑星画像は他の方々の鑑賞専門で行きたいと思います(^^;)。


○追記:アクセス御礼(2004/09/15)。


最近、アクセス速度がまた速くなり、更新が頻繁でないままなのが、なんだか申し訳ないです。
今朝(2004/09/15)など、雲1つない快晴でした。昨夜、ベランダ観望できる時間帯はあれだけ雲だらけだったのに(^_T;)。
最近、このパターンも結構あります。
ちなみに今日は朝から雲1つなくそのまま夜に至りましたが、先日雲間から見えた暗い候補星が全然見えません。
昼間の空の青さからは透明度の高さが期待できたのですが、どうも光害に星がかき消されているようでして、
StarPointerでの初期導入設定は困難と判断しました。結構、ストレスたまりますね(^^;)。

25000アクセスが2004/08/22、26000アクセスが2004/09/02、27000アクセスが2004/09/13と、おおよそ
11日ごとに1000アクセスを頂戴しているようです。
またいずれ近いうちに元のペースに戻ってくるのではないかと思いますが(^^;)、更新も低調ですのに毎々アクセスを
頂戴して誠にありがとうございます。「掲示板のコーナー」も32000アクセス、書き込み1550超を頂戴しました。
これからもどうぞ宜しくお願いします。



○屋上で土星を待機....断念。(2004/09/25-26)


上記の通り2004/09/13に雲の隙間をぬって観望を観望して以来、毎夜、その隙間すらない曇の夜ばかりです。
日中は秋らしい青空で、そのまま夜も一見晴れているようでも何故か1等星も見えない夜もあります。
何夜これが続くのか、参ったものです。この日も夕方までは結構晴れていましたが、夜にはベタ曇になって
しまいました。ネット上の短時間天気予報などを見るとどうもこの先もずっと我が家附近(兵庫県阪神地方)だけは
曇が続くみたいです。逆に言えば、遠征のしがいがあるのかもしれません。

夕方からベランダに出していたNexStar8iを21時に断念して撤収して来ました。温度順応は万全でしたが。
ところが23時頃ベランダから東の空を見ると晴れ間が少しあります。そのまま再度、土星の昇ってくる1時すぎまで
再度、ベランダでNexStar8iを温度順応させたいところです。
が、いつもの週末は叱っても夜更かししてなかなか寝ない子が腹痛で早く休み、家内もいつもは遅くまで読書などしているのに
今夜に限って早く就寝するとのことでしたので、自室からでは東の空が晴れかどうかさえわからないので、屋上に向かう
ことにしました。再温度順応中も屋上で待機しないといけないのがベランダでの設営と違って厳しいところです。
しかも温度順応は夕方一度充分やっていたのを撤収したと思えば、なおさら腹立たしい展開です。
もう少しこの趣味に家族の理解があれば....と思いますが、まあ言っても仕方がありません(T_T)。

まあそれでもコンテンツの更新も天候のせいでなかなかできないのに普段アクセスを頂戴している立場ですので、ここは
気分をとり直して、一式を屋上に持って上がりました。NexStar8iの巨大ソフトケース(運搬キャリア付)+ノートPCカバン+
アイピースなどが入ったリュックサック+NexStar8i三脚を身体にゆわえつけたりかついだりの出で立ちです。
きっとマンションの廊下で誰かに会ったらその人はきっと「落武者の霊にでも出会ったか?」と思うような重装備です(^^;)。

最近右肩がとうとう本当に五十肩らしく腕を後方上に動かすとものすごい痛みが走ります。またそれは筋肉の衰えだから
少しでも治そうと腕立てでもしようと先日思ったら手首もかなり痛みがあって、体重を支えられず腕立てどころではない
身体の急激な劣化を自覚しました(泣)。
NexStar8i単体ならかなり軽量といえますが、ソフトケースに入れるとその大きさを運ぶせいでしょうか。かなり腰に
来ます。運搬キャリアも深夜となればゴム車でも廊下に振動が伝わります。落下の危険回避と裏腹にものすごく運搬の負担が
増えるようです。これは改善を考えないと身体が持ちません。しかもこの夜は運搬キャリアとソフトケースの間をしっかり固定
しようと運搬キャリアのゴム紐を締めすぎたのが裏目に出て、段差を乗り越えた瞬間にソフトケースがゴム紐の力でねじれ回転して
しまい、廊下で運搬キャリアからソフトケースが外れて落ちてしまい、おおわらわ状態にもなりました。全く情けない話です。

そうこうしながら、ぶざまに苦労しつつ屋上にあがると、なんと全天雲だらけです。可能性的に予想しなかった訳ではないですが
これにはかなりがっかりしました。ついその前にベランダから最終確認した状態とあまりに違った様相でした。
それでも、天の北側半分を覆ってた厚い雲が土星が昇ってくるあたりにさしかかるまでに、土星周辺にかかっている小さな雲が
動きそうだったので温度順応と設営をして待ちましたが、その周辺の雲だけ他の雲と違って全然動かずで、ねばって90分近く、
ようやくその雲が動いたと思ったら、北天からの厚い雲が土星を隠してしまいました。

その差、たった5秒くらい。まるでバトンタッチするかのような動きでした。
スターポインタで導入する間もなく撮像はおろか本体光学系での拡大像は一瞬も見えずに終わりました。
なんのあてつけなんでしょう。そもそも誰の(^^;)?こんなのひどいですね。なんで土星周辺の雲だけ他の雲と全然違ってテコでも
動かなかったのか。理屈にあいません。

E5000も持たずに屋上にあがりましたので、雲の様子も記録できていません。こんなイジワルな雲はぜひ記録しておきたかった
ものです。部屋にE5000を取りに帰るのも物騒なので、手持ちで320万画素携帯を使って夜景モードで撮ってみましたが、
やっぱり雲の分布はほとんど写ってませんでした。(画素数だけでデジカメ性能は語れない1つの見本です。)
なので後処理で山の稜線を出した後は、記憶のままに雲の状態をその画像の上に解説とともに描いてみました。
(雲間に見える星のようなものは全部、画質強調したせいで浮き出たノイズです。このあたりもデジカメの基本性能としての差異
が出ますね。星ではありません。こんなに星が見えたらいいですけどね^^;)
矢印は雲の動く方向です。(但し動かなかった雲の矢印は単に雲の位置を指してます。)動く方向がまちまちなのがまた理解不能ですが、
事実、こんな感じでした。地形のせいでしょうか。
で、問題の「性悪(?)な雲」はなぜか全く土星周辺から動かず、バトンタッチするかのように北天半分を覆っていた厚い雲と交代する
までその位置に留まったのでした(T_^;)!





なんだかこんなことを必死で言うほうが頭壊れて恐い人みたいで情けない話ですが、この悔しさったら言いたくもなりますよー(^^;)
北天からの厚い雲がほぼ南天まで覆ってしまったのを確認してから疲れて撤収して帰ってきました。
成果がない分、余計に弱った肩も腰も手首も結構辛いです。先に入ったお風呂を置いておけばよかったです。湿布を貼って寝ました。
今夜もまた画像の追加はできませんでした。がっかりです。期待ハズレばかりで申し訳ありません(ごめんなさーい^^;)。
あの北天からの厚い雲の動きを見ると生駒より東や南(奈良や大阪南部)では土星の見えている時間は長かったのではないでしょうか。
文句言わずやる気を出してそちらに遠征すればよかったじゃないか、という考えもありますが、夕方からこんな何度も思わせぶりと
あきらめを交錯させられては、たまったものではありませんよね.....(疲)。



○台風一過の久々の晴れ!でも明日は平日!うーん。初土星と月の撮影決行!でも....(^^;)。(2004/09/30。2004/10/01記。)


今年は天気が悪い夜も多いですが、台風の上陸もかなり多いです。台風21号も西日本各地に大きな災害をもたらしました。
幸い、うちのあたりや「掲示板のコーナー」ご常連様各位には被害はなかったようで、安心しました。
その台風が過ぎて、絵に描いたような台風一過の青空がやってきました。日中から夜中までずっと雲なしの晴れを維持したのは
先述の2004/08/11以来かもしれません。うちの近所は大阪平野側に開いた方向以外は三方が山で閉じているので、
雲が滞留しやすく、山の下の近辺まで遠征(?)すれば、こんなにひどい悪天候ばかりではなかったのかも知れませんが、
この天気の恵まれ無さはあきれます。去年でも接近する火星を尻目に天候の意地悪は相当ひどいと思ったものでしたが、
それ以上です。

木曜の夜なので次の日は勤務があります。土星の出は0:30ごろ。悩みましたが、雲なしの晴れはめずらしいので、決行する
ことにしました。次の日の夜が晴れとは限りませんし、昨日のような雲に泣かされる可能性が大きい訳ですから。

0:30だとベランダは使えません。一人で屋外観望も物騒かなあとも思ったりします。昔ならそんな弱気にはならなかった
かもしれませんが、目立つ銀ラメ鏡筒(NexStar5は金色系でしたが8iはどちらか言うと銀次同様、銀色系です)を設置して
五十肩抱えて、万一誰かにからまれたりした時には、機材を放って逃げる訳にも行かず、太刀打ちもできない気がします。
日付超えての深夜には、どんな人が徘徊しているか分からない物騒な時代です。(過去のミニ観望会も前夜半で終えてました。)
なので日中の照り返しの名残の上昇気流を懸念しましたが、この夜は屋上設営に決めました。

屋上は施錠ができます。管理人さんから鍵をあずかっていますので、温度順応で置いておくときも張り付かなくていいと
気づきました。これは屋外では不可能な利点です。おかげで土星の出を延々屋上で待つ必要はありませんでした。
NexStar8iは電池の持ちが公称5時間程度です。土星の登場まで他を延々観望して楽しむということは難しい訳です。
そのため今まで屋上はあまり使わなかったのでしたが、施錠できることに気づき、ベランダで温度順応させておいた一式を、
23:00ごろ屋上に持ってあがり、0:00ごろから設営後、まず月面撮影に入りました。

先日、銀次との「ガチンコ勝負」でやや劣勢と「掲示板のコーナー」で評を頂戴したNexStar8iでの月面ですが、
私は例えば広い範囲での合焦感など、銀次より勝っている部分もあると感じ、もっとNexStar8iで詳細に月面を撮影できる
と感じてました。NexStar8iのリベンジといったところです(^^)。

















アイピースはVixen PL40mm。E5000でのコリメート法撮影です。
1枚目と2枚目は同じ原画像です。後処理での縮小率とシャープネスを変えただけです。
ちょっと解像度を稼ごうとする思いが勝ちすぎて、いずれもアンシャープマスク処理をかけ過ぎな感じです。
銀次での「荒涼感」と違って、ただ汚いザラザラな感じがします。(近々もっとマイルドな画像に差し替えるかもしれません。)
この夜のNexStar8iの月面は高度が充分あったせいもあるのか、中性灰色調でいつもの暖調な色調ではありませんね。
(E5000の「ホワイトバランス」設定は毎度と同様「オート」でした。)

2枚目と同じ中間画像でシャープネスを抑え目のものを以下に載せます。この程度が中庸(これでも硬調ですが)なのでしょうが、
一旦アンシャープマスク処理をかけだすと、どんどん画像の階調に埋もれた詳細が見えてくるもので、面白くてつい....(^^;;)。
今夜はplato内の小クレーターは見えませんね。ToUCamでの撮影はしませんでした。今夜の月は土星待機が主眼なので眼視でも
確認していません。





実は今までは仕事で持たされているノートPCを流用してToUCam撮影していました(^^;)。最近の情報漏洩事件の頻発でモバイル
機器の職場持ち出しができなくなったために、先日小遣い前借りでYahooオークションから東芝のノートPCを格安で入手しました。
(東芝製 DynaBook Satellite1800という2001年07月に発売になった「企業向けモデル」とのことです。)
まあCPU速度はそこそこ(PentiumIII/750MHz)の割には安かった(4万円弱)のでお得だったかなと思っていましたが、さすがに
HDD容量などは今までよりかなり小さく、2000フレームの撮影を何十シーケンスも一晩に撮影するということはできません。
せいぜい現場で取捨選択しながら5-6シーケンス程度でしょう(泣)。
そのためこの夜はToUcamでのPlato撮影は土星撮影のためにあきらめたのでした。バッテリの持ちも心配でしたし。

そうこうしているうちに、ようやく1:00過ぎ。山の稜線の上に予想外に暗く土星が昇って来ました。その暗さから想像するに
全天雲なしの晴天とはいえ、低空の透明度はかなり悪そうだと感じました。
そして、NexStar8iで今シーズン初めて拡大像の土星を見ました。

がーん...気流の荒れどころか、土星が潰れてる....(大泣T_T;)。
その前を台風下の土石流のような横殴りの厚い気流が....もうこれを見たときに撤収をしようかと思ったくらいでした。
少なくとも当初計画したように0:30から1:30くらいまでに何シーケンスか撮って、明日のためにとっとと撤収という
訳にはいきません。まあ超低空なのである程度は覚悟していましたが、時間帯を考えるともう少しましかと期待してました。
しかしまた次にいつこんな天気になるかわかりません。それが週末にかかるかどうかもわかりません。
既に次の日辛いことはこの夜確定している訳ですから、ここはひとつねばってみることにしました。

急な気温低下もあり、身体もかなり冷えてきていましたので、月面を撮影したE5000のコンパクトフラッシュカードを
抜いて、自室に戻りました。時間稼ぎついでにその後処理をしたのが上記の月面像です。眠いのと疲れているのも
あって、画面のシャープネスに対する中庸さを確保できていなかった、というのもあるかと考えます。
翌日見て仰天しましたから(^^;)。毎度ながらiBook/MacintoshとWindowsの階調・色空間の差も一因でしょう。

2:00を過ぎて屋上にあがり、再度NexStar8iのアラインメントを行い確認しましたがだめでした。
高度も20度を超えてましたが、それでも気流の大暴れは大して変わりませんでした。
更に屋上で待機し、3:00ごろ、ようやく気流の荒れはましになって来ましたので、ToUCamモニタの輝度調整もかねて
撮影を開始しました。ところが急に風が出てきました。日中も結構風は強かったですが、前夜半は凪に近かったので
待機と月面撮影は厚着が拍子抜けなほどでしたが、土星撮影開始あたりからかなり強い突風が吹くようになりました。
風上に立って防風壁代わりになって撮影を強行しましたが何度かはブレのために撮影を中止しました。
(あまり鏡筒に身体を近づけると今度は自分の体温が乱気流に加わります。)
結果、所定の5シーケンスを得たところでHDDが満杯となり、風も強く気流の劇的改善もなさそうでしたので、撤収を
決めました。既に3:30でした。

遅いお風呂に入りながらRegistaxをかけて寝る前に結果を見たいと思いましたが、存外、新PCは処理が遅く、しかも
インストール後の初稼動だったので「Colour Processing」が外れていたりして、何度かやり直しが発生したこともあり
結果を確認したのは朝起きてからでした。(睡眠時間は2時間ちょっとでした。)

アイピースは笠井HCオルソ12mm、使い慣れたToUCamProIでの撮影です。1763フレーム選抜です。
処理が遅いのでまずは出来が良さそうなAVIデータから処理を始めています。速報としてまず1画像を掲載します。
更にましな画像が仕上がりましたら、差し替えるかもしれません。が、望み薄です(T_T)。





がっかりです。銀次+手持ちビデオ程度の改造度しか得られていません。NexStar5で比較的容易に到達した水準には
到底及びません。これでも縮小をかけています。E5000の一発撮りベストでもこの程度行くのではないでしょうか(T_T)??

昨シーズン、土星を見るときは不思議と気流の荒れを感じたことはありませんでした。
銀次にしてもNexStar5にしても土星が昇って来るまでの長い時間、充分な温度順応ができていたせいか、いつも
絵に描いた土星の立体像が空に貼り付いているかのように、ピタッと安定した印象しかなかった土星ですが、この夜は
全然違いました。あれだけ気流が荒れると画像の解像度も出ないのは当然といえますが、早くNexStar8iで惑星像の
成果見極めをしたいと思っている今の私にはあんまりな結果に終わりました。
光学系の見極めにはなりませんね。当面、解決できない宿題のままです。
「月面であれだけの解像感を得ているじゃないか」という考えもありますが、コリメート法撮影の月面では、拡大率は
それほど高くありません。低倍率では口径なりの解像感を得ても、高倍率で甘い像しか得られないケースというのは少なくなく
そうなれば、光学系にお墨付きの安心を得ることができません。

勿論NexStar8i(C-8)は優秀な光学系として有名な機材ですから深刻に心配はしていません。K&Rさんもご自身でお使い
の期間、シャープな光学系を活かすために架台を外して赤道儀化を考えられていたほど、個体差的にも優秀な機材の筈だと
頭では理解をしているのですが、その後運搬や補正板と副鏡の予期しない分解などいろいろありましたから、自分で成果と
して性能を確認するまでは、その「光学系にお墨付きの安心」を自身の気持ちとしてはできない訳です。
来年の火星を迎えるためにここはとても心配なところです。
(なお光軸は何度か調整をしました。最初からほぼ合ってましたが。焦点内外像のバームクーヘンの中心には、中心点も
しっかり収まっており、補正板外し事件の影響は皆無であると信じたいところです。)

久々に身体を張っての撮影強行でしたが、成果としては散々と言えました。去年の今ごろに逆戻りしたかのような気分に
かなり脱力です。実はこうなるのではないか、と昨シーズン終了直前の木星で少し懸念していましたのが現実となりました。
冬場になるにつれて気流の不安定な夜は増えます。いつNexStar5での到達点にNexStar8iで到達できるのか、不安になりました。
主鏡口径を考えると逆説的ですが、これがよく言われる「口径が大きくなると気流の影響もシビアになる」ということでしょうか。
NexStar5で並行撮影して検証する体力はありませんし、来年の火星を迎えるのに、それはあまり前向きの努力といえません。
(まあNexStar5で火星に臨む最悪の可能性を考えて、今もNexStar5一式は私の部屋で大きな場所をずっと占めている訳ですが。)

この夜はがっかりな結果に終わりました。これが気流だけの問題だった、と早く安心したいものです。

翌日は朝から夕方まで雲なしの青空でしたが夜には急激に全天雲だらけになりました。また当面天候はよくないそうです。
この夜、がんばっていなければ朝のもの凄い色の青空と次の夜の曇天にきっと後悔したでしょう。それは救いです(poorな...^^;)。
NexStar8iでの月面解像リベンジ(半ばやり過ぎ)と、その救いがこの夜の成果となりました。
最近、成果がpoorでいけません。困ったものです(^^;)。



○土星の再処理...あまり変わらず。(2004/10/03)


先日の木星の後処理が全部揃いました。同一気象条件下での撮影なので、そんなに結果が変わるものではありません。
まあ僅かな改善量を求めての後処理方法の追究だったりします。本来の大きな改善は根気よく気象条件が安定している夜まで
繰り返し眼視の確認と撮影を繰り返すことで得られるのでしょうね。

まずは先日の速報分と同一のAVIデータからの再処理です。改善されたかどうかの判断は、恐らく再生側PCの画面環境にも大きく
左右されるでしょう。その程度の差ではあります。(1763フレーム選抜での処理BMPからの後処理のやり直し)
なので先の速報分を差し替えず、改めてここに掲載します。





その他の4シーケンス分も掲載します。大差はないですね。何度か見ているうちにましに見えてきました。
でもその想いは「銀次の部屋13」の昨シーズンのNexStar5での最高値と見比べると瞬時に粉砕します(T_^;)。
そして「銀次の部屋9」の銀次に手持ちコリメート法のビデオで撮影した水準に近いことが確認できます。
でもそれでは自動追尾と重ねたフレーム数が泣きますね(^^;)。左上から右下に順に1157、1787、1968、2068フレーム選抜です。

これだけの処理にのべ約1日かかってしまいました。新PCは想像以上に処理に時間がかかります。まだHDD残量がもうありませんから
AVIは重要なものはすぐにバックアップして、通常レベルのデータは捨てて行くしかなさそうです。






再生しているAVI画面をみるとそのグニャグニャ度に、逆にここまででもよく詳細が出たなあ、という気もします。
不本意なのが100%気流のせいだと思いたいところです。ちなみに昨シーズン、土星撮影の際にはNexStar5でさえカッシニ空隙全周は
くっきり分離していました。この夜は撤収直前に目立つ両脇の部分で空隙は見えて来ていましたが、中央あたりで潰れてしまい全周は
だめでした。NexStar8iの口径をもってしても、です。重ねることでそのあたりも出ないかと期待したのですが、気流がよい時には眼視
の口径性能の2倍以上の解像度を残せると感じるRegistax+ToUCamでの撮像ですが、気流が悪い時には眼視の印象を超えることだけ
でも難しそうです。また出現時刻的に無理がなくなった時期に気持ちにゆとりを持ちつつ再トライしたいと思います。



○土星の再々処理。改善もどうやらここまで。(2004/10/07)


先に掲載した速報と一番最後の画像について、1フレームごとの目視選別をかけてみました。
そうだったのでした。元々そうやって画像の精度をあげていたことも忘れていたのでした。これをやるなら時間のかかるOptimize
処理は割愛していい訳です。Optimize処理をカットして、おおよその仕上がりを見た後、有望そうなデータ数件に絞り込み、
全フレーム選別をかけて、精度を極限まで上げていくのが、先シーズン、たどりついた私のノウハウだった筈でした。
ようやくそれを思いだして、有望そうな「速報」分と「一番最後」分について、処理してみました。
悪気流のせいで、左右対称性、基準フレームとの大きさの差などを厳しく見ていくと、全フレーム数の1/3以下に減ってしまいました。
ただそうして再処理した画像は、あの悪気流でのグニャグニャを排除した分、少しはしっかりしたかと思えました。
少し縮小率をゆるめましたので、大きくなって拡散した分と相殺してしまったかも知れませんが。

まずは「速報」分です。618フレームまで絞り込みました。Wavelet処理は「Dyadic」です。(上記も全てそうです。)





まずは「一番最後」分です。893フレームまで絞り込みました。Wavelet処理は「Dyadic」です。





「一番最後」分の893フレーム処理で、Wavelet処理を「Linear[2:3]」にしてみました。「Initial」と「Step」はいろいろ
試しましたが、これが一番ましのようでした。





輪の形状や輝度は不均一で少し不自然な感じですが、本体の縞や色調は一番しっかりしている感じがします。
でもまあ改善はこんな程度でしょう。それよりは、晴れればできるだけ撮影の機会を作り、数打っているうちに、気流の落ち着いた
好条件の夜に出会うでしょう。それが画像改善に最も効果があることに間違いないんですよね。



○部分日食撮影の準備...いろいろありますね。(2004/10/10)


度重なる台風の上陸で天気予報はあてになりませんが、このままうまく行きますと2004/10/14 午前中の部分日食は晴天が
望めそうです。とはいえ今はやりのPST(パーソナルソーラーテレスコープ)を買うような資金はありません(泣)。
従来に比べて安価になり、プロミネンスや太陽面の詳細が観望・撮影できるPSTはとても魅力ですが、先日の新ノートPC
購入でもう都合できる予算はありません(T_^;)。

まあ太陽面での詳細まで部分日食の経過と共に楽しむのは、PSTを導入された方々のレポートを楽しみにしまして、私は
国際光器さんの「バーダープラネタリウム社アストロソーラーフィルタ」で可視光撮影をすることにしました。
一番小さいもので価格は3000円弱でした。これでさえ本年の初夏にあった金星の太陽面通過の時には見送ったものでした。
あれほどめずらしい現象の時には、うまく撮れるものか不安だったためにやめた訳ですが、後でネット上の他の方の画像を
拝見して後悔したものでした。思ったより金星の視直径が大きくしっかりした像を得ている方が多かったのでした。
今回の部分日食の欠け際はその金星の影より大きいので、コンパクトデジカメのズームレンズと減光フィルタでも何とか
撮れるかと思いましたが、まあ将来の太陽面通過時のノウハウ蓄積の狙いもあり、今回ソーラーフィルタでの太陽撮影に
トライすることにしました。

日中、晴れているのに夜は曇ってちっとも記事の更新ができない日々が続きまして、アクセスカウンタの更新速度に申し訳
ないと日ごろ思うのもそのトライの引き金になりました。
(本日、29000アクセスを超えました。11-13日で1000アクセスを依然頂戴し続けているようです。ありがとうございます。)

3000円で3台分確保しました(^^;)。NexStar8iには元々面積が不足していましたので、口径を絞っての工作となりました。
絞るより大きいものを買ってバサッと口径をカバーするほうが光漏れ事故の危険もないので、これからトライされる方々には
そちらをお勧めします。シュミカセ副鏡の中央遮蔽のことも考えると、解像度を求めて20cmクラスのNexStar8iに対物
フィルタをつける訳ですのに、周辺を遮蔽して口径を絞るというのは、ある意味本末転倒ですね(^^;)。

ただそのケチケチ流の効果で9×50mmファインダーとミニボーグ45EDの2つにもこのフィルタをつけることができました。
9×50mmファインダーですが、今回のフィルタセル工作の際に何度かめのトライでようやくNexStar8iの空回りしていた
ネジを外すことができ、そこに9×50mmファインダーの台座を固定することができました。ネジ穴1つでの固定ですが、
何とか使えそうです。GPS装置と架台アームの間にあるネジ穴です。この位置なら台座をつけてもソフトケースに収まる
ことがわかりました。倍率は高くない方が星図と実視の夜空の比較はラクなので、6×30mmファインダーのほうを使いた
かったのですが、そちらの台座は同じネジ穴位置でも高さの差でソフトケースの内側に当たってしまうので、9×50mm
ファインダーを以後使うことにしました。これで光害下の目標星検出も少しラクになるでしょう。

でも、NexStar8iを運ぶときに何かカラカラ音がします。無理に外したネジにナットがついていて、それが内側に落ちて
しまったのかもしれません(よくないなー^^;)。これはちょっと経過を見る必要があります。主鏡にグリス汚れなどが
つく事態になれば、また補正板外し事件を再現しないといけないかもしれません(T_T)。





この朝、台風22号一過の晴れ間が見えましたので、早速テストをしてみました。
ところがまるで今は夜であるかのようにまた雲が邪魔して、ベランダの屋根に太陽が消えるまでずっと雲は太陽を隠していました。

NexStar8iの自動追尾には「SUN」はないんですね。反射望遠鏡なのでアイピース側にサングラスをつけての観望は内部機構
を壊し焦点面のサングラスを焼き通した太陽光は眼やCCDに危険を及ぼしますので、太陽観望をしないという前提で設計する
のは理にかなったこととも言えます。勿論、今回のような対物フィルタではその心配はありません。
早速9×50mmファインダー+対物フィルタが役に立った訳です。惑星撮影と同様、初期設定はいい加減に、それから
ファインダーで太陽を手動導入して後は太陽の自動追尾をさせました。StarPointerでは導入に苦労したことでしょう。

ベランダの屋根に太陽がかかってから急に雲が切れてきました。惑星撮像でもよくあるパターンです。
脚を少し縮めました。するとまだベランダの屋根ギリギリに太陽はありました。
急いでE5000をとりつけ撮影をしてみました。アイピースは月面同様、Vixen PL40mmです。

でもダメですね。できればトーンカーブ修正やレベル補正で、できる限りの太陽面の詳細を叩き出してやろうとか思っていた
のですが(右側がその強調後処理結果)、何か太陽面の粒子が見えているかと思うより先に、アイピースのゴミやCCD面の
幾何ノイズパターンが浮き出てしまい、期待通りの効果は得られませんでした。
そりゃあそんなことができればPSTの立場がないですねー(^^;)。あきらめました(^^;)。





しかし初夏のころの大きな黒点もなく、今の可視光での太陽面はツルッツルですね。殺風景で面白くありません(T_T)。
こんな状態の太陽面でもPSTを通せば、煮えたぎったような「絵に描いたような太陽表面の詳細」が観望・撮影できる
のですから、国内価格15万円弱はお値打ちものです。並行輸入ならもっと安価なんでしょうね。いいなー(^^)。

月面・惑星撮像時には意識しませんでしたが、月面・惑星撮像でもこんなにアイピースのゴミの影響を受けているんですね。
ちょっと大掃除をしておかないといけません(^^;)。今回のテストは所定効果の確認と満足には程遠いです。
逆に撮像時に気づかない宿題に気づかされたという訳です。うーん。いろいろありますねー(^^;)。


○追記:ゴミの件ですが...。(2004/10/11記。)


てっきりアイピースのゴミかと思ったのですが、アイピースは汚れていませんでした。今までそんなに意識して手入れ
していた訳でもないので、まず疑った訳でした。
では2004/10/10の可視光での太陽像に映り込んだゴミ状のノイズは何に起因するのでしょう...。
E5000のレンズにも埃はついていませんでした。焦点近くやアイピース側の埃は目立っても対物側の埃は結像しない
というのは常識かと思うので、頭が痛い話でした。

2004/10/10の全画像を改めて見てみました。ピントの外れた画像は最初から無視していましたが、回答はそのピンボケ
画像の中にありました。
撮影はブレを防止するために3秒セルフタイマーで行っています。専用リモートレリーズも持っていますが、コリメート法での
合成焦点系ではピント検出が満足でないうちにシャッターが切れることも多いので使っていません。
セルフタイマーでは広い範囲でのピント検出スキャンを行ってから、最適な合成焦点距離位置でシャッターが切れます。
アイピース側のピントが完全であれば、E5000のピントを無限遠固定に設定するのがピントスキャンの時間も短縮でき
一番早いのですが、ピントが完全でない場合もこのやり方でコリメート法でのピントは自動で極限まで調整ができます。
が、何かの拍子に別のピント面を検出してしまう時がある訳ですね。この画像も明らかに無限遠とは別の距離の異物にピント
が合ってしまっているのでした。





強調後処理結果での影と大きなゴミの相対位置がほぼ符合しており、このゴミが直接影を落としたことは間違いありません。
ただこんな巨大な埃が大量に付着している部品が、撮像の光学系の中間にある筈がありません。中間というのはカメラレンズとか
CCDとかアイピースです。主鏡表面の埃が結像する筈がありません。となれば、残る「容疑者」は補正板です。

でもこんなヒモ状の太い埃が蓄積していれば気づきます。実際、補正板を見ても撮像に影響するような埃が付着しているようには
見えません。ですが、じっくり補正板の表面を見ると埃と呼ぶにはかなり微細なものがうっすら付着しているようでした。
恐らく補正板表面の静電気で長期間に渡って付着した超微細な埃なのでしょう。
これを強拡大していたのが、あの影やゴミの正体だった訳です。見たこともないような巨大な大量のゴミがどこにあるのか、という
謎は解けました。拡大していたので巨大に見えた訳です。

補正板表面のコートを傷つけないように注意しながらカメラ用のレンズ拭きで時間をかけて掃除をしました。今まで汚れているとは
思わなかったのですが、掃除の後は補正板の表面の光沢が少し変わったようでしたので、微細な埃の薄い蓄積は光学的に影響する
ほどの厚みに至っていたのかもしれません。
表面がきれいになると今まで気づかなかったところに補正板外し事件の際に付着したと思われる裏面の1カ所の指か掌の油脂汚れ
がうっすらとついているのが気になるようになりました。
ただそれだけでは再度補正板外し事件をする気にはなれません。他の要件でも補正板外しをしないといけなくなるまでは、できるだけ
その箇所が写野に含まれないように撮影時に考えないといけません。

太陽か土星がうちのベランダから見えている時間帯だけうちの附近は曇です(^^;)。太陽がベランダの屋根の向こうに消えてから
土星が昇ってくるまでの間は晴れています。遠征すれば晴れ間でのテストができるのでしょうが、ゴミがないかどうかの確認だけ
ではなかなか行動に移れませんね。なので補正板の掃除の効果はまだ確認できていません。ただ画像に落ちた影のパターンとゴミの
画像の位置の符合を考えると恐らくは解決でしょう。

太陽を狙ってなければずっと気づかずそのまま惑星撮像を続けていたところです。いい勉強になりました。
今回の顛末はノウハウというにはあまりお粗末な話でしたが、シュミカセオーナーの皆さんは一度、補正板の表面の状態を確認されて
みてはいかがでしょうか?(そんなズボラはアンタだけだよって?...^^;)


○更に追記:接眼鏡側から。(2004/10/13)


補正板の表面がきれいになると今まできれいにしたつもりだった「補正板外し事件」の際の裏面の1か所の指か掌の油脂汚れが
気になります。放っておくとカビの元になるかもしれません。今まで目立たず放っておいたにしては一転、心配性な話ですが、
カビになりますと軽く拭き取るだけでは済まず、コーティングにも影響するでしょう。かと言ってまた「補正板外し事件」を再現
するのも、現在光学精度に再び満足しているのに新たな不安を抱えることになります。

そこで駅前のDIY店で細くて曲げやすいアルミの長い管を買ってきて、その先に眼鏡拭きをビニルテープで固定して、ドローチューブ
側から差し込み、手探りでその部分を拭き取りました。元々光を当てながら眼を凝らさないと分からないほどのかすり汚れでしたが、
それでもうほとんど取れたようです。周囲に滲んだり、完全に拭けなかったら、応急処置にもならないという危惧もありましたが、
ほぼ問題なく払拭ができました。


  



これで今回の「補正板埃事件」も一件落着です。成果はpoorながら予行演習の甲斐がありました。
さて、後は当日を待つだけです(^^)。









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