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○速報!超々強拡大土星!(2004/11/26早朝。2004/11/26記。)

まだRegistaxから出たところです。Photoshopによる後処理はおろか、RegistaxでのOptimize処理もやらず、ほぼ
全フレーム合成ですが、四隅をトリミングしただけの速報で掲載します。
今までで一番大きい土星像です。後処理如何によっては、歴代最高値の土星像になる可能性大です。





なんだか縞も微細な平行線の集合だけでなく、縞が攪乱しているような部分も見えますよ。
地球の乱気流の影響がない瞬間に土星の乱気流を撮った、という感じです(^^)。
Wavelet処理はLinear[1:2]とLinear[2:2]です。アイピースはLV8-24mmZoom(約14mm位置)です。

この夜はE5000での月面、ToUCamでのPlato、土星像への口径絞りリベンジなど当面全部書ききれないほどの成果がありました。
(絞りリベンジはまだ結果を確認できていませんが、開口率をあげるとピント出しの実用性は出ました。)
まずは速報でした(^^)!



○超々強拡大土星の顛末と後処理。(2004/11/26早朝分。2004/11/28記。)


「掲示板のコーナー」ご常連様各位より、2004/11/22夜半〜2004/11/23未明まで、もの凄く気流が安定して土星撮像
に最適な夜だったとの報告がありました。素晴らしい画像も拝見しました。私はその夜、撮像の機会が逃しましたので、
残念に思いつつ機会をうかがってました。
「ジェット気流予想」(前述)の予想は以前より悪い状態に変わってきており、また週末も天候はそれほど良くないとも
予報されていましたので、次の機会は当面無いかなあと思っていたのですが、この夜は仕事から帰る途中、当日の天気予報
より良い天気でした。
翌日は気温が上がるとの情報もありました。こういう夜は要注意です。去年の今の時期にも季節に反して異様に暖かい夜
などは、気流が異常に安定していたりしたものでした。確かめるために帰宅後ベランダから大阪平野の夜景を見ると夏の夜の
ように灯火がまたたいてません。翌日は仕事もあり、子も学校があったのですが、家族に無理を言ってベランダ設営をさせて
貰いました。

この夜はまず月をE5000で撮影し、気流の安定さと恐らく先日NexStar8iの光軸修正を完全に追い込み安定させた効果も
あって、眼視での解像感は向上しているように思えたのですが、E5000のPlato周辺像では小クレータは確認できません
でしたので、急遽ToUCamでPlatoも狙いました。
眼視では小クレータは1つあるかどうか、という感じでした。以前(2004/07/03。「銀次の部屋18」参照。)の撮像時
より見えていない訳ですが、何か絵的に今夜の月はしっかりしている気がしたので、トライすることにしました。
新PCはHDDの空きが5GBちょっとしかありませんので、土星を撮像するまでにRegistax処理をしないといけませんでした。

月の画像に関する記述は後回しにしまして、超々強拡大土星の顛末です。

「掲示板のコーナー」に「今夜の気流は要注意」と書いた後、子が寝静まってから、ベランダに出ました。
ここでベタ曇りというパターンは非常に多いので覚悟しましたが、雲は全天なかったです。まあこの後、準備中に全天
かき曇りというパターンもありますが、この夜はそれも大丈夫でした。
月の撮影からずっとNexStar8iはベランダ待機していたので、もう充分温度順応できてました。ただ夜景の灯火は月撮影
の時点よりは、かなりまたたいてました。気温が下がったせいですね。

NexStar8iの初期設定をやり直して、眼視で高拡大して土星を見ました。合焦直前の像の伸びる方向が四方均一でない気
がして一度シリウスで光軸調整をしました。月撮影時点でも一度調整しており気休め程度の補正でした。
再び土星を見ました。完全に静止しているように見えました。ただ時々、短時間ながら大きく像がゆらぎます。
肉眼では見えない微細な雲は土星の前を時々通過しているのかと思いました。
逃した2004/11/23未明に比べれば、理想の安定気流とは言えない感じでした。ただまあ安定した瞬間もありました。

こういう時、HDD残量が豊富なPCだと、そういうゆらぎの一瞬を含んだシーケンスもとにかく残しておくということが
できますが、今のPCは2000フレームを6シーケンスも撮ればHDDの空きはなくなります。最後のシーケンスなどは分散
したHDDの残りセクタをWindowsが探し回って書き込むので20fpsでも内部処理が追いつかず、ドロップフレームが頻発
してデータ的に使えない場合も多いです。

また先日来の口径絞りの見極めをしたかったのでした。(もっと乱気流の日にやればいいのに強欲ですね^^;)。
そのため超々強拡大は2シーケンスしか撮れませんでした。しかも3シーケンス目がドロップフレーム多発して不要シーケンス
を消去しようとして、貴重な超々強拡大の1シーケンスを間違って消してしまいました。その後、その3シーケンス目を撮り
直そうと何度かトライしたのですが、空きを作ったにもかかわらず、ドロップフレーム頻発は変わらず、土星はベランダの
屋根にかかってしまいました。

結果、残った超々強拡大1シーケンス分の速報が既出の画像でした。
後処理を含めて仕上げてみました。ただRegistaxでの処理深度とPhotoshopでの後処理の塩梅はいろいろ試してみないと、
素材の持ち味を活かすも殺すも、その塩梅次第であることは先日の2004/11/07土星像で分かったことでしたので、今回も
遅い新PCでとにかく沢山のバリエーションを試してみましたが、更に再処理の成果を掲載する可能性は大いにあります。

今回の仕上がりは全部で19通りの中から4通りに絞り込みました。Wavelet処理の効かせ具合とPhotoshopでの色相補正の
兼ね合いで、画質がきつくなったり、眠くなったり塩梅が難しいです。原画像が含む情報が豊富なだけに何を活かして何を
捨てるかのイメージが掴めないままにいろいろと調整しても、迷走するばかりでした。結果、沢山の試行策を作って後で
絞り込む形にしたのでした。

速報の2画像のうちの右側と同じで、Wavelet処理はLinear[2:2]です。速報左像(Linear[1:2]。フレーム同数。)は
色相補正で粒子荒れが目立ったので、その後補正処理を現時点では追いかけてません。
上から2画像は速報と同じ原画像を色相補正したものです。2080フレーム自動選別です。
続く2画像はRegistaxでのOptimize処理を行いました。Registax1互換の「Fast Optimize」は使ってません。
遅い新PCでどうせ時間をかけて処理するなら、Registax2.1でエンハンスされたOptimize処理を試してみたかったのでした。
処理後に1つ1つのフレームの出来を見ましたが、目視選別に近い結果でフレームが並べ替えされてました。沢山のシーケンス
を目視選別するのは骨が折れますので、これを今後使いたいと思います。ただ遅い新PCでは寝ている間の処理となりそうです。
結果的に1882フレーム(自動選別処理・Optimize処理済)の同一原画像からの補整画像2つが残りました。














アイピースはLV8-24mmZoom(約14mm位置)です。像をこれ以上大きくなるとToUCamを回転しない限り、フレーム
からはみ出てしまいます。輪の長径方向をフレームの長辺方向に合わせるともう少し像を大きくできます。
ですが、NexStar8iは自動追尾ができますが架台の微調整の動きは経緯台としての構造制約を受け、水平垂直方向となるので
ToUCamを回転させてしまうと架台の微調整の十字方向キーの向きと像の縦横が一致せず、像が写野から外れそうになった
時の補正がもの凄く難しくなります。
赤道儀なら常に輪の長径方向をフレームの長辺方向に合わせられるのでしょうが、北極星の見えないベランダでの極軸設定は
困難です。NexStar架台の便利さが性能限界と二者択一になるのは仕方がありません。
よって、今回の像が可能な限りの大きさであると言い切れます。ちょうど今の土星の本体の視直径が20秒前後ですから、
来年の火星の最接近時とほぼ同じ大きさです。像の大きさとしてはまだ不満ですが、逆に言えば火星は輪がない分、もう若干の
強拡大も可能ではないかと楽観しています。拡大による像の無理加減さはあまり感じられません。

後処理の出来にはまだ不満もあります。まだ追い込める余地があると思っています。
2004/11/07の土星像との優劣は難しいです。ただ拡大率が上がった分、困難な撮像であったことは間違いなく、その分、
上だと言えるかと思います。僅差ながら今回が歴代最高値の土星だと思います。いかがですか?

他の拡大率での撮像や口径絞りの報告、月画像に関してはまた後日。(後処理と執筆が追いつきませーん^^;)
一気に報告できないほどもの凄くたくさんの実りがあった夜でした。
特に口径絞りについては成果があり、いろいろな拡大率での焦点合わせに威力を発揮しました。上の超々強拡大土星でも
使っています。2004/11/07や11/22に比べては理想気流でないこの夜にピントの追い込みをここまでできたのは、
間違いなく口径絞り効果があったと考えます。詳しくは後報をお待ち下さい。
成果があがると睡眠不足は全然翌日こたえませんね。成果が良くない翌朝はどっと疲れます。不思議ですね。
(脳内快楽化学物質の威力がもの凄いということなんでしょうね。)



○口径絞り再テスト...ついに実用化か?(2004/11/26早朝分。2004/12/01記。)


この夜、超々強拡大撮像の前に低倍率、中倍率で口径絞りの再テストをしました。

もっと乱気流でテストすべきだったのでしょうが、Registaxで多数枚合成を追えてWavelet処理をかけるまでは、その夜
の気流が撮像向きだったかそうでなかったか分からないものです。
なかなかの好気流だったと思って処理してみるとモヤモヤに拡散している夜もあります。この夜は見かけの気流状態の
割には、結果がよかった感じなので、嬉しいほうに予想が外れて、そんな気流の状態の夜に口径絞りのテストまでして
しまったという訳です。

それにあまりにひどい気流の日には、撮像をするための設営をするのも酷ですね。仕事の疲れや翌日のこともあります。
また土星の出現時刻が早くなればトライするかもしれませんが。木星撮像のついでに、というのは新PCのHDD容量を考えると
難しいです。

アイピースはLV8-24mmZoom(約24mm位置)です。新カメラアダプタの環境ではこのアイピースではもうこれ以下のサイズでの
撮像は無理です。この最低倍率でまずはテストをしました。

マスクの開口形状は次のようにしてみました。前回の二等辺三角形を生かして台形状に開口面積を広げました。
特に勝算や根拠がある訳ではありません。2つの像を合致させて合焦を確認するという機能を落とさないためには、2つの
開口部の交差具合は前回の二等辺三角形版と同じように、少しズレた形で配置することはキープしたほうがいいのかな、
と思いこのようにしました。まあ根拠はありません。もっと開口部を広げて中央にスリットがあるだけでも同じ合焦確認効果
があるかどうかは分かりません。





今回は効果があったようです。劇的にあったようにも思えます。ただ偶然の要素もあるかもしれませんし、気流状態によって
裏目が出ないかどうかは今回のテストだけではわかりません。

まずは、口径絞りなしの画像です。実はこれは口径絞りをつけてピント合わせをして、口径絞りを外してピントを前後調整し
直して撮像したものです。2055フレーム自動選別、Wavelet処理はLinear[1:2]です。





口径絞りを外した後、ピントを動かさないほうがよかったのかもしれません。ピントが甘くなってしまったようです。
ただカッシニ空隙も少しよじれている印象もあり、たまたまこの撮像の2分間に気流が荒れたのかもしれません。
撮像のモニタではそれほど荒れたとは思いませんでしたが、この夜一発目だったこともあり、比較対象がその時点でなかった
ので、主観は疑わしいです。

なぜここまで1枚目の撮像状況にこだわるかと言いますと、次の結果の理解が難しいからです。
結果はものすごく良かったのです。ただ何が効果を発揮したかの評価は1枚目の画像の甘さの原因評価なしには難しいです。
次の画像は1枚目のピント状態のまま動かさず(ここがとても重要です)、そのまま再び口径絞りをつけて、像が暗くなった
分、撮像設定の輝度を上げて撮像したものです。くどいようですが、ピントは動かしていません。
1932フレーム自動選別、Wavelet処理はLinear[1:2]です。





同じピント位置とは思えないほど鮮明です。本体縞の平行線にからむ荒れた微細な部分などは倍率が低い分、超々強拡大
よりしっかり写っているかもしれません。これは口径絞りを入れたことで何が効いたのでしょうか?
前回のテストでは「超々望遠レンズを扱っている世界と同じで、絞りこむことで被写界深度を深くしてピントを救う効果
はスナップ撮影のような標準レンズの世界よりは期待できないだろう」と思っていたのでした。
でも、今回はその被写界深度改善効果で像が鮮明になったのでしょうか?
それとも口径を絞った分、解像度が少し落ちて気流の荒れの検出度も落ちた分「口径20cm以上は気流の影響を受けやすい」
の呪縛を回避できた効果なのでしょうか?

結果はめざましかったのでした。でも口径絞りの何が効いたのかが分からないままです。それは1枚目の口径絞りなし画像
がなぜ甘かったかの原因追求と根を同じくします。
なので「気流が不安な夜でも、この口径絞りで先鋭像を撮れる!」と言いたいのがテストの最終目標ですが、そこまでは
今回は評価できない感じです。

ちなみに今回、2枚目の撮像の後、口径絞りをつけたまま、ピントを少しずらして「こんな感じで合焦させていくんだ」
という画像も撮りました。(500フレーム程度とはいえHDD残量が...。結果的にこの撮像の分もあり、この夜最後のほうでは
ドロップフレーム頻発で撮像を断念したとも言えますね(泣))。(512フレーム自動選別、Wavelet処理はLinear[1:2]です。)





土星の場合は環がある分、特に2つの像の重なって行く方向には向き不向きがあります。
私はこの画像での状態より、環の長径方向に水平移動して重なるのが一番ズレ量が大きく見えてよいかなあと思います。
その場合は、筒先の口径絞りを回転させるだけでその重なり方向を調整できるのでした。

いかがです?何だかレンジファインダーカメラの二重像合致式ファインダーみたいで、おもしろいですよね(^^)?
今回ほどの開口率にすれば、ToUCamの撮像モニタで像が暗すぎて使えないということはありませんでしたし、そのまま
撮像することも上記の通りできました。それは先に公開した超々強拡大でもなんとか使えたほどの改善でした。

次に中倍率での撮像をしました。HDD容量にも余裕がありませんから、口径絞り付の撮像はしていません。
(この撮像時点ではまさか最低倍率でのテストで口径絞り付のほうが先鋭な画像が得られているとは、分かっていません
ので、このような判断となりました。)
これも口径絞りをつけてピント合わせをして、口径絞りを外し、やはり若干ピントの確認動作をして撮像しました。
口径絞りでの合焦操作は合焦ギリギリのところではもうズレ量がわからないのです。口径絞りを外したら撮像モニタの
輝度が上がりすぎます。それから輝度調整をして画面を暗くしたときに合焦感をやはり確認したくなるものでした。
2012フレーム自動選別、Wavelet処理はLinear[1:2]です。





この倍率での結果は口径絞りなしでも非常に先鋭です。ピントの確認操作で最低倍率の場合のように悪い方向に調整しな
かったということなのか、気流がこの撮像の2分間、特別安定していたのか、よくわかりません。
口径絞り付だったらどんな結果になったかも知りたかったところです。
ちなみに先に公開した超々強拡大でも口径絞りを使ってピント出ししました。

この夜、撮像した土星像はこれで全てです。超々強拡大は歴代最高の大成功でした。口径絞りもピント出し、解像度調整の
両方で効果があったかのように、画像には成果が出ました。ただ、口径絞りの何がどう効果があったのかは、評価するほど
の材料は得られていないと見るべきです。ただ継続して使っていくツールとしての値打ちはありそうだ、と思えました。
20cm口径以上の望遠鏡をお使いの方はぜひお試しになってみて下さい(^^)/。

超々強拡大土星像の上から2番目を若干縮小した画像も併載します。締まった感じで見かけの解像感は更に上がりますね。
上の「中倍率」の縮小なしと大きさはそれほど変わりませんが、やはり含まれている情報量は超々強拡大が圧倒的です。
なので、無理してでも「超々強拡大」や「超強拡大」で撮像する意義は大きいと感じます。それで初めて口径性能を
フルに引き出せる感じがします。それにしても恐るべしNexStar8i(C8)....口径を考えるととても軽いし、設営も手軽なのに、
ここまでの光学性能を内包しているとは....(^^)。






この夜、土星の撮像に先立って実施したE5000での月とToUCamでのPlato内小クレータはまた次回......(^^;)。



○同夜の月。(2004/11/25夜半前。2004/12/03記。)


NexStar8iの光軸ズレ騒動は大変な骨折りでした。でもその結果、土星像は見違えるほどよくなったのでした。
そうすると、以前の月面など土星以外の像でも本来の光学性能は発揮していなかったということはないか、と思い始めて
います。銀次との比較やToUCamでのPlato内小クレータ検出などです。

この夜は土星撮像の前に月をNexStar8iで撮りました。眼視でも以前より見えているような気もしました。
E5000コリメート撮影では、以前との差異はそれほど出ているようには見えませんが、それでもしっかりとした像を
得られました。アイピースは1-2枚目がVixen PL40mm、それ以外は同社LV8-24mmZoomです。

















また1枚目の月上半分(倒立像での上)に若干のケラレ減光があるようです。原因がわかりました。3本ネジでアイピースを
固定するToUCam用新アダプタと共用の部分は、内径がLV8-24mmZoomや同社LVWアイピースの外径にカッチリ合うように作られて
いますが、PL40mmは外径が少しそれらより小さいのです。その分やはり3本ネジの均衡が崩れると望遠鏡の光軸中心とアイピース
の光軸中心(そして更にE5000の光軸中心とも)ズレてしまうのです。これは気をつけないといけませんね。

そしてPlato周辺も狙ってみました。以前のトライ(2004/07/03。「銀次の部屋18」参照。)ではE5000でもいくつか検出できました。
ただこの夜は眼視でも1つ見えるかな、程度でしたので、以前のトライの時のほうが条件はよかったのかもしれません。





うーん。写ってませんね(^^;)。
そのことを自分の部屋で確認して(1発撮りはこの点軽快でいいですね)、ならばToUCamではどうか?と試したくなりました。
夜中には土星撮像をしたいので後処理も含めて新PCをそれまでにクリアしておかねばなりません。でもやってみました。
最良の1シーケンスのみからの2通りの処理で、2104フレーム自動選別、Wavelet処理はLinear[1:2]とLinear[2:2]です。







これを既出のPlatoマップと照合すると....。





1から4は楽々とクリアです。5はクレータ淵の影に落ち込んでいるのかかなり暗いですが、存在はどうやらありますね。
1枚目より2枚目でよりその存在は感じられます。
解像感を上げてみようとしましたが、5の位置に光点が出て来るくらいの強調処理では、小クレータのないところにも
光点が現れてきて、これは何をやっているのか分からないと思い、断念しました。

結果、かろうじて今回は5つ全部検出です。辛口評価では4つかもしれません。4つでは2004/07/03と変わりませんが、
それでも画像の解像感は今回の方がかなり良いですね。
Plato周辺の海の濃淡や海から突出する小さい島部分の詳細などはE5000一発撮りと比較すると、なかなか凄いです。

前回は気流は安定していたとはいえ超低空での撮像でした。今回は撮像時点で季節外れに気流は安定してました。
それは比較時に考慮しないといけません。そうなると光軸改善の効果で画像の解像感が改善されたのかどうかは分からない
ですね。でもまあ現時点での光学性能ではここまでの水準は得られた、ということだけは言えますね。
(うーん....光軸改善の効果の評価としては、それでいいのか。まあいいか。^^;)

ようやくこれで2004/11/25夜半前〜2004/11/26早朝の成果報告は完了です。実りが多すぎて報告が大変でしたー(^^;)。
今週末は12月だというのに本土上陸の勢いの台風27号の湿舌のせいで天候は悪いみたいです。ちょっと骨休めです(^^)。



○ついに画像枠をはみ出しました(^^;)!超々々巨大土星!!(2004/12/09夜半前。2004/12/11記。)








ついに画像枠をはみ出してしまいました(^^;)/。
勿論、多数枚合成画像に「偶然」はありません。確信犯(?)です(^^;)。
もうこれ以上、画像を巨大化する必要はないです。現時点の土星の本体の視直径(約20秒)が、来年秋の火星中接近の最接近時の
視直径と同等で、火星がこの程度で残せれば申し分ないと考えているからです。
輪のない(写らない)木星でテストすれば良さそうですが、視直径が違いますので、解像感や架台制御の実際などを土星でテスト
する意味は大きいと考えます。

撮像時に輪の長径方向を画面の対角線に合わせれば、輪も全部画像枠に入ったかもしれません。NexStar8iは自動追尾しますが、
制御は経緯台としての制約を受けるため、ToUCamの向きを回転させると土星が視野からずれた時の微動制御が難しく、はみ出た
ままにしました。このほうがインパクトもありますね(^^;)。
ただこの夜は、この超々々巨大拡大率で撮像するには、気流の安定が不足していました。画像も若干拡散気味です。

2画像のデータは同一で、RegistaxのWavelet処理の深さが若干異なるだけです。それがPhotoshopでの三色分解補正処理との
相性の差となり、ニュアンスに差が出ました。
「Fast Optimize」のチェックを外したRegistax2.1仕様での(遅いPCでは時間がかかり過ぎます!)Optimize処理を
併用した2142フレーム自動選別結果です。アイピースはVixen LV8-24mmZoomで、8-10mm位置で撮像しました。
つまりもうこのアイピースではこれ以上の拡大率は得られない訳です。(充分過ぎますが...^^;)

この夜は関西周辺ではジェット気流予想でも近日内で一番ましな夜で、次の日は附近は気温が上がりそうだとのことでした。
こういう夜は要注意です。異常安定気流の夜になる可能性が大です。木曜の夜にこういう機会が多いのは気のせいでしょうか(^^;)?
「もう1日遅かったら、時間をかけてじっくり撮像できるのに。」と思うことが最近多いです。出現時刻が飛躍的に早くなった土星
ですが、やはり翌日に仕事がある夜の観望・撮影はきついですね。

ただベランダからの夜景はゆっくりした速度でちらついてはいました。温度順応と光軸調整を終え狙ってみましたが、撮像の時間帯
だけ薄い雲がよぎったらしく土星が頻繁に膨れたり滲んだりしてました。
なので今夜は割り切って口径絞りの効果の有無の検証だけにテーマを限りました。乱気流はテストにはむしろ好都合でした。

まずは口径絞りのテストを行い、最後に上の「超々々巨大土星」を撮りました。口径絞りの効果見極めは以下の結果となりました。
今回は効果は確認できませんでした。ピント出し時点から先日とは違って「使わないほうがましかなあ」という気分がありました。
明るさは充分あったものの、ある一定以上の精度(口径絞りがない場合でも迷う精密な追い込み範囲)でのピントの追い込みには
この夜は使えないと感じました。肉眼では空に雲は皆無でしたが、モニタ上の土星は膨らんだり歪んだりしていましたので、薄い雲
は何度も土星の前を横切ったのでしょう。そういう場合はどんなツールを使ってもピントの追い込みは難しいですね。

まずは前回と同じ口径絞りを使ってピント追い込みをした最低拡大率の土星です。ピント追い込みに失敗したのか、気流の揺らぎの
せいなのか、画像は予想以上に甘くなっています。





前回の反省もあり、口径絞りを外した以下の画像ではピントを動かしていません。モニタ上の画像が明るくなる分、ピントの甘さは
気になるものですが、その時点で更に追い込めるかどうかは、ピントノブを動かしてみるまで分からないものです。
今回は口径絞りの有無以外の条件は統一したいので、ピントノブを動かしていません。





今回は前回と逆で、口径絞りがないほうがピントがしっかりしたように見えます。
これでは前回、効果があると思ったこと自体を疑ってみないといけなくなりますね(脱力T_T;)。
口径絞り付のほうが2082フレーム自動選別、無しのほうが1318フレーム自動選別です。

少し拡大率を上げて撮像しました。口径絞りを用いてピントの追い込みをして、口径絞りを外し、前回同様、絞りなし状態で
できる限りのピント出し確認をして撮像しました。2060フレーム中1255フレームに絞り込み自動選抜しました。





やはり画像の芯が甘いですね。ピントの追い込みには今回、ボーグの直進ヘリコイドS[7315]も導入して試しました。
ですが、結局寒冷状態ではヘリコイドのスムーズさは期待通りには威力発揮しませんでした。ToUCam一式がそんなに重量があるとは
思えません。ですが単体で試した時とは全然違って、ヘリコイドはガチガチで、結局、NexStar8i本体のピントノブを使いました。
合焦感の甘い画像を見るにつけ、これはちょっとがっかりでした。





合焦感の甘い画像の原因はピント出しの精度が足らなかったというより、気流の一時的な荒れによるものだったのだと思います。
ですが、HDDが満杯になって撤収する前に高倍率で土星を見ましたら撮像時とは全然違って、今まで見たことがないほど、触ると手が
切れそうに鋭いエッジのカッシニ空隙が見え、撮ったデータ全部捨てて撮り直そうかと思ったほどでした。

ただ当夜はPCの具合も悪く、HDD満杯には余裕があった時点から、ドロップフレームが頻発しましたので、結局撮り直しは実行しません
でした。HDDのセグメント化が進んでいるのかもしれません。「掲示板のコーナー」ご常連様で、C8使いの先輩の、はまださんが
工夫されているように1秒間の所得フレーム数を落として処理に余裕を見るのも効果的です。はまださんはこの夜、非常に階調も解像度
も立派な巨大土星像を撮像されています。
(「掲示板のコーナー」[1930]に掲載あり。必見です。はまださんのHPには弊HP表紙からジャンプできます。)



○(追記)後処理を若干変えて....本人にしか分からない差だとは思いますが...(^^;)。(2004/12/11記)


Wavelet処理と自動選別フレーム数を変えて、三色分解処理との相性のバリエーションをいくつかまた作ってみました。
大した差ではなく、やった本人にしかわからない程度のものですが、追加掲載しました。とはいえ、各処理の微妙なさじ加減で
画像のニュアンスが変わることには毎度驚かされます。
1590フレーム自動選別です。Registax2.1仕様のOptimize処理はしています。なお今回Wavelet処理[2:2]で一番上のフェーダー
を使うと、ちりめんじわのようなノイズが目立ちました。そのため一番上のフェーダーをマイナス方向に設定してみましたら、
効果的にそれを除去できました。フェーダーのプレビューで不要なノイズが強調されると思ったらマイナス設定してみるのも
なかなかよいですね。







いろいろ処理を変えたものの、同じ夜に撮影されたはまださんの強拡大画像に比べると、私の画像はザラッとして美しくありません。
これは先日来、密かに自分で感じていたことでした。(みんな、とっくに気づいてるって??^^;)
銀塩写真なら拡大率の大きさや単位面積輝度の低下を補う増感による粒子の荒れと解釈でき、漠然とそれと同様の現象かと混同して
しまいそうですが、撮像時のゲイン設定で特別輝度を上げるなどをしていないなら、本来像の大きさと画像の荒れは関係がないことを
よく考えておかねばなりません。既に低拡大率の場合においても不要にゲインを上げ気味だということはあるかもしれませんが。

「掲示板のコーナー」で当のはまださんから、フレームレートを落とすとノイズが激減し像を滑らかにすることが出来る、との
ノウハウを頂戴しました。一見理屈上では相関性がなさそうな感じでしたので、私はその可能性に気づきませんでした。
こういう経験則は机上検討では得られないノウハウなので、とても貴重です。はまださん、いつもありがとうございます(^^)/。

またK&Rさんからも、フレームレートを5fpsまで落とすと撮像時のモニタの明瞭度が改善されピント出しが容易になる、との
ノウハウもメールで頂戴しています。K&Rさん、いつもありがとうございます(^^)/。
はまださんのノウハウはその効果で撮像したらデータの質まで向上する、と解釈できますね。やはり机上検討では気づき難いものの
フレームレートと画質には相関が存在するということです。

バッテリ駆動でHDD空きに余裕がない環境ではいろいろ試してデータをため込むことができないので、こういう方向性を決めることが
できる示唆を頂戴できることは、今の私の環境にはとても有り難いことです。テストしたい項目を絞り込んで次に効果を見てみたいと
思います。もう少し土星の出現時刻が早まれば(今度は気流安定が難しくなるかもしれませんが)、ベランダにACをひけるようになり
現時点では使えない外付けHDDなどを用意することもできるようになるかと思います。

先日(2004/12/09)、HPアクセスが34000を超えました。いつもありがとうございます。




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