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○部分日食。何とか晴天。撮影決行(^^)!(2004/10/14)


天気予報は問題なしで朝からの快晴。実際にも何とか晴天です。若干雲はありますが、空の青さが美しい朝でした。
実は昨夜も雲なしの晴天でしたが急な冷え込みもあり気流が暴れたでしょうから土星はあきらめました。
さて、午前半日有給休暇をとってじっくり部分日食の準備に入りました。
機材はNexStar8iにVixen PL40mm、デジカメはE5000、アストロソーラーフィルタを装着しました。

そろそろかなあ、と撮影テストに入りE5000画面で撮影画像をプレビューしたら、もう欠け始めていたので、慌てて
撮影開始しました。右は同じ画像の等倍拡大です。先日と違って黒点がありますね。
(黒点の他にも太陽面に白いウニャウニャした構造が見えますが、これは太陽面の構造ではないでしょう。恐らくは
E5000の画像処理上のノイズではないでしょうか。強調処理が強すぎなのでしょうか。太陽面構造なら面白いですが。)





ところが、撮影開始とともに今までの快晴が嘘のように太陽の周囲だけ雲の流れが邪魔し始めました。
空の他の部分にはほとんど雲はありませんが、太陽の周囲だけ次々、雲が後ろから列を作って充填されて行きます。
毎度のことながら、うんざりします(^^;)。





まあそれでも1時間以上続く現象ですから、時々撮影チャンスはあるだろうと思い、E5000のモニタをずっと眺め続けました。
結構長い間、雲が切れない時間もありましたが、何とか最大食分(11:35)あたりまで撮影を続けられました。
撮影時刻は上が10:53、以下は左上から右下に順に10:54、11:03、11:19、11:20、11:28、11:35です。







最大食分が過ぎて太陽がベランダの屋根の向こうに行きました。撮影はここまでです。これは先日の予行演習のときに調べて
分かっていたことですので悔しくありません。悔しいのはベランダの影に太陽が去った後はずっとあれだけしつこく太陽に
からんでいた雲の長い列が嘘のように消えたことです。もー(>_<)。





撮影できる限りギリギリまで撮影をしましたが、光量の低下で副鏡の中央遮蔽の影なども見えて来ましたのであきらめました。
(11:42)




最後は筒先側を照らしている太陽光の部分はわずかでした。この状態では全然撮影できていましたから不思議です。
有効口径何cmくらいでしょうかね(^^;)。





最近流行のPST(パーソナル・ソーラー・テレスコープ)のHα領域撮影のように太陽の詳細が見える訳ではありません。
可視光撮影は事実上白黒画像でもあり、ちょっとシンプル過ぎます。が、欠け際の月の凸凹感が太陽の輪郭よりハッキリ
写っていたりして、太陽が熱源で月面はそうでないということが実感できます。可視光撮影は思ったよりは結構楽しめました。
出費3000円弱。価値はあったと思いました(^^)。「補正板埃事件」の甲斐もあり、強調処理にも埃の影はありませんでしたね。
この日も含めて天候がずっと悪かった関東地方の方々も楽しんで頂けましたでしょうか(^^)/。



○追記:太陽面について。(2004/10/19記。)


「掲示板のコーナー」でご常連様から教えて戴いたのですが、先日の部分日食画像で太陽面に映っている白い模様は
「粒状斑」だとのことです。一部E5000の画像処理のアヤでノイズというか、無いものが写っているところもありそうです。
(多くのデジカメでは青空を撮ったときに雲も何もなければ微細なノイズが目立つことがありますが、それと同じ
種類のもので撮像時のJPEG圧縮率を緩くすればかなり改善する場合が多いです。)
Hα画像での太陽面での詳細と一致する部分は多いとのことです。なので「粒状班」が写っているんですね。
Hα画像でなくても安価な可視光撮影でも、太陽面撮影は結構楽しめることを実感して来ました。
身近な撮影対象であり、日中の晴れは比較的今年も多いので、夜間の神秘現象でないというだけで今まで太陽撮影に
あまり興味がなかったのは、勿体無いことだったと思ったりしています。



○土星リベンジ!(2004/10/16早朝。2004/10/20記。)


先日、散々な結果に終わったNexStar8iでの土星ですが、リベンジの機会をうかがってました。
ベランダ側の部屋は家族で占有されており、深夜まで待機することが普段は難しいです。屋上はどうも今まで気流が
安定した試しがなく、その一方、条件はほとんど同じ筈のベランダでは昨シーズン多くの気流安定の夜を
得ましたので、次の機会はベランダで狙いたいと思っていました。
まだ土星の出現時刻は遅く、一旦設営して深夜までねばって待機すると、気流が荒れていてもあきらめて撤収する気に
なかなかなれませんが、前回の土星失敗の夜を境にそういう場合はあきらめることにしました。
この週は比較的日中の晴天が多く、この金曜日の夜もめずらしく晴れたので、待機しました。
土曜は学校も休みなのでベランダ使用を子に許可を貰いました。(月〜木の夜に関しては、翌日学校がある夜にもし
子が寝付けなくなるのは大変なことですので、親の私が自粛しているだけなんですが。)家内が寝る前に
家内の部屋からベランダに出ておき、撤収時に1回だけ子の部屋を通る程度にするという前提です。

ところが1時過ぎてベランダに出るとまた細長いたなびく雲が土星のあたりに向かってずっと行列してました。
それまでは全天晴れてました。E5000と三脚も出していましたので今回は証拠写真(?)も残しました。
E5000の28mm広角写野3枚を合成しての超広角画像なので、全天雲なしなのに土星の周囲にだけ細い雲が次々と流れていく
のがお分かりになるか、と思います。(分かって戴いてどうだ、というのでもないですけどね^^;)
土星の左上にはふたご座が、右の下のほうにはおおいぬ座が見えています。オリオン座は土星と同じく雲に出たり
入ったりで、M42を眺めながら雲が切れるのを待機する、ということもできません(意地悪な雲だなー^^;)。





結局それから90分、雲は土星の周囲だけを隠し続けました。日周運動で土星が動くことを考えると雲も追尾して動いている
ことになり、ちょっと驚異的ですね(呆)。
ベランダから部屋に入れないのはこういう時辛いです。夜に入ってからの急速な温度低下もあり、最初から真冬の厚着で
居ましたので風邪をひく感じではなかったですが。
温度低下で恒星のまたたきも夜半前には結構ありました。なので何度も今夜はやはり見送りかと思ったものです。
それでもこんな細長い雲がずっと何時間もたなびくことはないだろうと思い直し、その間にシリウスその他の恒星を
使ってNexStar8iの光軸調整を入念にやってました。当夜は若干のズレを感じましたので、じっくり調整しました。

3時頃ようやく雲間がでてきたので撮影強行しました。恒星のまたたきもかなり落ち着いて、撮影前の短時間眼視でも
昨シーズンの最高潮時以来の「立体の土星図が空に貼り付いている」感じを確認しました。詳細をじっくりみると
カッシニ空隙はかなりビリついてはいましたが、NexStar8iで比較的落ち着いた星像を確認できたのは初めてでしたので
感激と大きな安堵を得ました。像の暴れは気流のせいだと頭では分かっていたのですが、お譲り戴いてからこれほど
長い期間、高倍率での安定像を見られないと「大口径のほうが気流の影響がシビアに出る。」ということを思い出して
「同じ条件でもNexStar5なら、影響が少なく画像もましになるのではないか?」とかいろいろ疑心暗鬼してしまったり
したものです。


今夜のベストシーケンスからの画像はこれです。1944フレームをRegistax2.1bで合成。Wavelet設定は「Dyadic」です。
NexStar8iにVixen LV8-24mmZoom、ToUCamProIでの撮影です。
カッシニ全周分離までは行きませんでしたが、それでも先日の失敗に比べて、かなりの画質改善がありますね(^^)。





他にも何シーケンスかましなものがありました。やはり撮影時刻が遅いほど気流が安定したので、詳細がしっかり
しています。上の1枚を含めいずれもこの夜最終の4シーケンスによい結果が集中していました。
以下は順に1827、1758、2103フレームをRegistax2.1bで合成。Wavelet設定は「Dyadic」です。
NexStar8iにVixen LV8-24mmZoom、ToUCamProIでの撮影です。











もっと粘ればよかったのでしょうが、新PCのハードディスク残量がなくなりました。部屋に夜風が入らないよう
PCとNexStar8iはバッテリ駆動を家族と約束しましたので(ベランダにACコンセントがありません)、撮像の裏で
Registax処理をして結果を取捨選択することができませんので、仕方がありません。
外付けHDDをつけるとバッテリ消費もあがります。内蔵HDDを大容量化する手しかないですが、費用がありません。
(このPCはメーカHPで見ると「企業向けモデル」とのことで、そのせいか、周辺機器がものすごく高額です。本体価格
(中古)が安価だったのでオークションで飛びつきましたが、ちょっと困ったものです。^^;)

出現時刻が早くなれば、またAC駆動も可能になりますし、経験も再び積みあがるので、動画状態で仕上がりを想像判断
することもまたできるようになるでしょう。昨シーズンそれができていたのに、動画の詳細ニュアンスは非常に微妙
なこともあって、今は撮像現場の動画状態で取捨選択する自信は持てない状態に一時的に戻っています。

一番上の当夜のベストシーケンスについて、全フレームを目視選別しました。
自動選別(品質:85%)処理で1944フレームあったのが、540フレームまで減ってしまいました。
結構、選別上位にも土星の輪が左右対称でないものや他のフレームと明らかに大きさが違うものなどが入っており
そのようなものを厳しく排除して、解像感の向上を期待しました。





それでもカッシニ空隙は結局、全周分離には至りませんでした。眼視でも確認した詳細のビリつきが環(の見かけの太さ)が
細い中央部のあたりの解像感に大きく影響しているようです。
今回は全フレーム選別と自動選別でそれほど結果に差は出ませんでしたね。
詳細感においては昨シーズンのNexStar5最高値にはまだ届きませんが、それでも画像に小口径の無理が感じられません。
それが土星の立体感に現れていると自分では思います。後処理でも眼視における土星本体の立体感や環の質感にこだわれる
余裕を原画像に感じ、それを最大限活かしました。
気流次第でこの先、NexStar5最高値は抜けそうか、という初めての感触を得ました。

そりゃあ口径を考えると抜けてくれて当然なんでしょうが、あまりに昨シーズンの最高値のレベルが高いために
今はまだ断言できる自信がありません。昨シーズン、大はしゃぎし過ぎたのです(^^;)。
まさかその当時、将来「口径クラス超越」と自分で書いていたそのクラスの機材を所有することができて、
過去の成果の出来を追い超えないといけない守り側に自分が回るとは思ってもいなかった、ということです(^^;)。
自業自得ですな...はは(^^;;)。

それにしても新PCの処理速度は遅い...。以前のPCとそれほどCPUの性能差はないと思っていたのですが、処理時間は
倍以上違います。全シーケンスの出来具合を一通り見通すにもとても時間がかかってしまいます。以前のがそんなに
優秀だったのかな....???(^^;)。



○先日の土星像について。(2004/10/22)


上記のリベンジ土星像ですが、どうも青色成分だけがズレているのでは?という貴重なご指摘を「掲示板のコーナー」の
ご常連様、はまださんから頂戴しました。はまださん、ありがとうございます(^^)/。
青色成分だけが位置ズレを起こしているようなのでそれを合わせるときっともっとシャープになるだろうとのことです。
分光撮影してから合成するのであれば、LRGB合成のうちB成分だけをうまく位置合わせできなかったという失敗も
考えられなくはないです。ですが今回の撮像はToUCamProIでのカラー撮影ですから、B成分だけが位置ズレすることは
考えにくいです。ただご指摘以来、私の目にもどうも青だけがズレているという感じが強くしてきました。
もともと原画像は青カブリがひどく、ほとんど青ベールの向こうに土星があるという感じだったのでした。それを後処理で
復調して上記のような仕上げに至った訳です。なので見た感じ、青だけが位置ズレしているのでは、と自分でも思っても
理屈に合いませんから、恐らく後処理での復調処理における残像のようなものかと思ってました。

ところがPhotoshopでRGBチャンネル分解してみると、明らかに何かがおかしいのだ、ということが分かって来ました。
以下、周囲をトリミングしてますが、540フレーム目視選別の画像の大きさそのままで、左からR画像、G画像、B画像です。





明らかにB画像だけが解像感、位置ブレともに酷く、R画像とG画像はかなりシャープだということが分かります。
はまださんのご指摘の通りだったのでした。
ただ、B画像は位置ブレだけでなく、収束度も悪いので単純に土星像の最下部で位置合わせをすると上ににじみが出ることも
分かりました。解像感を上げるのに一番いいのはB成分を抜いてしまうことです。色がおかしくなりますので白黒画像にする
しかないですが、それでは美しくないですね。

反射望遠鏡を使っているので、色収差の影響はあまり考えなくてよい筈です。そりゃあ補正板と接眼鏡は屈折系と言えます
ので、ある程度色収差は考えないといけないのかもしれませんが、ここまで青がにじむとなれば、何か考えていなかった問題点が
顕在化しつつあるのかもしれません。
でもまあG画像でも少しにじみがありますから、やはり青一色だった原画像から青成分を落として行った後処理で、背景と土星本体
の間の輝度階調がきちんと二値化しないで若干の変化カーブをもって落ち着くようになっていて、背景では消し込めた元々の青部分
土星本体周辺の背景には残っているだけなのかもしれません。それなら撮影現場で色相をもっと調整することで本現象は解決するの
かもしれませんね。



○ホームページ30000アクセス超御礼!(2004/10/22)


本日(2004/10/22)朝、ホームページ全体のアクセスが30000を超えました。今年の6月初めに20000を超えた時に、
その数字の大きさと加速の速さに驚いたり感謝したりしたものでした。それから5か月立たないうちにもう30000超えです。
内容更新が日々追いつかないまま、本当に多くのアクセスを頻繁にかつ加速的に頂戴しまして誠にありがとうございます。
「掲示板のコーナー」ご常連様各位が日々、天文談義を盛り上げて下さったことが大きいかと思います。この場で感謝申し
上げます。これからもどうぞ宜しくお願いします(^^)/。



○銀次は月面。久しぶりに(^^)。(2004/10/21。2004/10/23記。)


最近、夕方になってから天気が持ち直すパターンが出てくるようになりました。もう今年の台風は最大だった23号で終わりに
して貰いたいものです。月がベランダからこの夜は見えました。銀次の温度順応が終わるまでには月はベランダの屋根に隠れる
かとも思いましたが、久々に銀次を担ぎ出してE5000で撮影しました。
屋根に隠れるまでの勝負なのにまた雲の邪魔も出てきて、更に撮影時間は減りましたが、何とか何枚かは残せました。
アイピースは最初の3枚がVixen PL40mm、残り2枚がVixen LV8-24mmZoomです。













ベランダの屋根の向こうに月が隠れた後は、やっぱり雲もまた消えてしまいました。毎度毎度ですので怒りませんが、あきれます(^^;)。
(この画像はベランダから身を乗り出して撮っています。)






○土星に再挑戦!うーん。イマイチ(T_^;)。(2004/10/23早朝。)


この夜は、夜半前は春霞のような感じで晴れているのに星はすっきりしてませんでした。この前の週もそうでしたが金曜日の夜に
晴れるのは、仕事の日に一番影響しない撮影の好機と言えます。なので当夜も土星撮像にトライしてみました。3時には春霞は
消えて9×50mmファインダーでもかなりの暗い星々が見えました。眼視ではカッシニ空隙はかろうじて「全周ある」といった
感じです。クッキリでもない代わりにビリつきも判別できません。今回はカメラアダプタを元の強拡大用トイレットペーパー芯製
の長芯に戻しての撮影です。

今回は撮影現場で色相もできるだけ気を配ってみました。拡大率が大きくなると色情報も更に怪しくなりますので
取得データの質評価は動画状態では先日より更に判別が難しいです。Registaxにかけて出てきた結果を見てがっかりしました。
ピントについては芯がわかりにくい分、かなり慎重に合わせた筈が、ズレていたのでした。

あまり縮小しては元々判別し難い詳細が飛んでしまいますが、原画像と色の後処理をしたもの、2通りのサイズ変更をしたものを
並べて見ました。2077フレームをRegistax2.1bで合成しました。Vixen LV8-24mmZoomとToUCamProIでの撮影です。
何シーケンスか撮像しましたが、どれも似たような結果に終わりました。今シーズンかつNexStar8iでの成果ということに限って
言えば、徐々に成果は良くなってきているとも言えますが、この夜は今シーズン初めてと言える気流安定と強拡大に、かなりの
成果を内心期待していただけにがっかりも大きいです。











この夜は、充電してある筈のNexStar8i用の単3型充電池がだめで、暗がりで予備と電池交換したり、追尾精度が暴れ馬状態で
強拡大の土星がモニタ内で落ち着いてくれず、手こずっているうちにベランダの屋根に土星が消えかかったりでの強行でした。
ピントは何度か芯を出しての撮影だった筈が、なんせそのピント出し作業の間に土星は写野をフラフラと外れていきます。
左手でNexStar8iのコントローラを動かし(超微動モードでは、このボタンを押してから実際に架台が反応するまでが遅い!)、
右手でピントを追い込んだ訳ですが、結局ピントの完全な追い込みに失敗してしまっている訳です。とても残念です。
各フレームを見るとあまり気流による変形や大きさのムラはありませんでした。ピントが追い込めていたなら、かなりの解像感を
味わえた筈です。そう思うととても残念です。

結局、前回と同じ程度の大きさに後処理しないとピントの甘さは否めません。それでは強拡大した意味がありませんね。
今回は現場で色相調整に留意すれば、先日の妙な青ズレは解消するという確認をとれた程度の成果しか残せませんでした。
早朝に出入りが不自由なベランダでの頑張りもこれでは脱力です。また出直します(T_T)。



○出直しの土星。気流安定。やはりダメ....。(2004/10/24早朝。2004/10/27記。)


前夜の土星ですが、公開した時点ではピントが甘いと記述したのでした。それは本当に甘い画像の原因がピント調整
の甘さに起因すると思ったからです。実際、暴れ馬な架台の制御や準備に時間がかかり過ぎて肝心の土星がベランダに
隠れそうになるのに慌てていて、じっくりピントを追い込んでいないかも知れないという想いもありました。

ですがどうも問題は根が深いようです。

翌日、土曜の夜も晴れました。次の夜は明ければ子も学校がありますから、睡眠不足がちょっと辛い感じでしたが
あとピントさえ追い込めば、一応のゴールは見えるという期待から、ここは一つ頑張ろうと思いました。
昨夜の反省もあり、ファインダー調整、架台の初期設定などは早めに調整し、前夜に調整した光軸もまたかなり動いて
ましたので、この夜もかなりてこずりながら、光軸調整も追い込めるだけ追い込み昇ってきた土星の見え方に確かな
改善も(特にピントが少しずれたときの像の流れが皆無になるなど)確認して、撮像に臨みました。

最初の撮像までにかなりの時間、合焦ポイント周辺の往復を重ね、最後は所詮カン頼りかもしれませんが、NexStar8i
の合焦スクリューのmm単位までの追い込みをして、更に100コマくらいの試し撮りとPCバッテリ残量を気にしつつの
Registaxでのピント位置の確認を経て、それでもまだピント感があいまいなことを確認して、少しLV8-24mmZoomの
ズーム拡大率を下げて(14mm相当->15mm相当)、再度合焦ポイントの往復探りを繰り返し「こんなに神経質にあわせないと
いけないなら、普段再現もできないだろう」という程度には充分ねばってから撮像開始しました。
NexStar5でも似たようなピント出しをしていたと思います。これで大きくピントを外したことはなかったのでした。

でも撮像が終わって、5時前に後処理を始めて、出てきたRegistax結果は「前夜とあまり変わらないピント感の甘い土星」
でした。この時点で初めて前夜の成果が「ピント調整漏れのお粗末」ではなかったということに行き着いたのでした。

眼視では昨シーズンの全盛期に近い「動かない立体シールの土星が夜空に貼ってある」状態だったのでした。
NexStar5での平面な土星の記憶より立体感豊富な銀次での土星に近い印象でした。
今シーズンの土星は昨シーズンより環の開き具合が若干閉じていて、画像同様、眼視でも環の手前部分のカッシニ空隙は
潰れていたようにも思えます。でも両端の空隙は落ち着いて見えていました。気流に問題はありません。
でも出てきた成果は両端の空隙さえヨレてネジれています。
前夜分よりは当夜分のほうがもう少し合焦感はあります。でもわずかです。
縮小して画像を締めないと鑑賞できない感じは前夜分と変わりません。
少しましな合焦感を考えて、原画像と色補正版、前夜分より少し縮小率がゆるい(大きな)最終版を以下に載せます。
まずは1764フレーム自動選抜(閾値85%)合成。Registax2.1b、ToUCamProI、LV8-24mmZoomでの撮像です。









まずは1393フレーム自動選抜(閾値85%)合成。Registax2.1b、ToUCamProI、LV8-24mmZoomでの撮像です。









何シーケンスかを撮像しましたが、結局そんなに結果は変わりませんでした。実際今回のピント出しにはかなり
注意をしました。実際これを毎回するとなると実用的に問題があると思えるほどの神経質さで入念に調整しました。
今回結果がうまくいっても次回再現できるかどうか不安になるほど手間をかけてピントを追い込んだつもりでした。

ですが、前夜とあまり変わらない結果を得たのでした。有望なシーケンスに対して全フレームの目視選別もしましたが、
芯のないピント感の甘い画像と空隙のヨレの印象は改善されませんでした。
これがどういうことなのか分からないでいます。

主鏡の焦点距離がNexStar5より長くなったことで拡大率が大きくなりすぎたためのボケとも考えました。
が、NexStar5でも木星はかなりの強拡大をしたものでした。当夜の像が前夜の像より少し合焦感があるのは、単に
アイピースの拡大率を少し下げて撮影したせいかとも思えます。

そろそろNexStar5で撮影したらどんな結果だったか、が気になり始めています。でもそれは重なった性格の機材整理に
役立ちませんし、撮像をNexStar5に戻すような後向きの選択のための判断材料収集はできればしたいものではありません。
来年はまだしもそれ以降の火星にはNexStar5は力不足になるといった、NexStar5に戻ったから全部解決とならない要素も
あります。

お譲り戴く前にK&Rさんがしっかりしたピントの土星を同じ鏡筒でたたき出されているのです。またはまださんも
今シーズンの不安定な気流の下で同じC-8でしっかりしたカッシニくっきり全周の土星を撮られています。
それらを拝見していなければ「C-5と違ってC-8での土星はこんな甘さか」と思っていたかもしれません。
実際、ピント感を別にすれば、階調、立体感などはNexStar5よりさすがに豊富で見どころがあります。
それゆえピント感の物足りなさが却って強調されてしまうという訳でもあります。

なぜうまくいかないですかねえ。困ってしまいました。今回も出直し失敗です。

あと2夜連続の深夜のベランダ出入りで特に2夜目は家族が途中で起きたようです。私はRegistaxをかけて明け方に寝まし
たが、家族はその後、寝付けなかったようで、迷惑だったようです。次週末も晴れたらベランダで、とは言いにくい雰囲気
です。なので原因に思い当たらない間は、解決を見ないまま、次の出直しまでにはブランクが空くかもしれません。
このままでは、いくら気流が良好でも、これ以上の成果は望めず、正確に本状態を繰り返すだけになると思えるのでした。



○原因はどうやら....早速改造!(2004/10/27。2004/10/28記。)


上記の2004/10/24の土星像を公開前にメールで「掲示板のコーナー」ご常連でNexStar8iをお譲り戴いた
K&Rさんに見て戴き、原因となるものは何か一緒に考えて戴きました。

K&Rさんは、その画像をご覧になった瞬間にお分かりになったとのことです(^^;)。
いやー煮詰まったときには経験者をたずねるのが一番です。「目からウロコ」「コロンブスの卵」でした(^^;)。

光軸のズレが原因だったのです。そしてK&Rさんのご指摘は、「望遠鏡自体の光軸がずれていなければ、
ずれるところはアイピースから ToUcam の間にしかないと判断されます。」とのことでした。

なぜ指摘されるまで気づかなかったのでしょう。K&Rさん、ありがとうございました(^^)。
「意外な盲点」でした。なるほどピントも眼視ほど芯が出ませんし、眼視では全然よじれていないカッシニ空隙
もよじれる訳です。つまりNexStar8iの光軸調整を念入りにやったのに、トイレットペーパー芯で作った
ToUCamPro用のアイピースアダプタがCCD面に対して完全に垂直に立ってなくて、そのため光軸に対してCCDの
面の垂直線がずれてしまったというお粗末でした(^^;)。

確かに2004/04/11のNexStar5での木星像最高調の状態から、NexStar8iが来た時点で主鏡焦点距離が長くなった
こと(つまりそれだけで像は大きくなり過ぎます)を配慮して、一度トイレットペーパー芯部分を外し、
またそれで像が意外に小さくなりすぎたので、その芯部分を戻した経緯がありました。

2004/04/11の時点では、ほぼ完全に近い垂直度を得ていたアダプタが、芯部分の外しと取り付けの後、
精度が完全に復元できていなかったのでしょう。うまくいっていた時期にはそれほど神経質にならずとも
精度が出ていたために甘く見ていたのです。ToUCamProIの筐体が卵型で垂直面を判断し難いという側面もあり
真っ先にそこを疑って当然でした。
気流の暴れや補正板外し事件などいろいろなほかの要因があったせいか、一番いい加減にしているところを
見過ごしていた訳です。

過去3夜の比較的安定した気流の貴重な機会に、家族の安眠を妨害して迷惑かけ強行した半徹夜の踏ん張りは
こんなつまらない考え漏れで無駄になっていた訳です。あー参りました。情けない話です(^^;;)。

CCD面の垂直出しをするのに、撮像モニタに土星を捉えてそれを見ながら芯部分をいじるのはかなり難しそうです。
架台の追尾精度や馬力が弱いので鏡筒や撮像系に触れるとそれだけで土星は撮像モニタの外に飛び出てしまいます。
それに芯部分をいじるということは、それ自体CCDを像面位置から物理的に動かすことでもあり、作業の微振動が
仮にゼロで架台追尾に影響させないことが可能であっても、やはり土星は撮像モニタの外に飛び出てしまいます。
目分量でできるだけ垂直出しを行い何夜かの撮像で精度を追い込むという考え方もできますが、過去の失敗数と
その甲斐なく前回家族に迷惑をかけたことを考えると、ここは次のステップで確実に精度を追い込みたいところです。
つまり無駄足やじっくりのんびりはあんまり許される感じではない、と思う訳でした。

きちんと光軸の出るカメラアダプタを用意しないといけません。でないと深夜強行を重ねる意味がない訳です。
(普通の天文撮影ファンは最初から用意しますね。誰もトイレットペーパー芯なんかで安くあげようとか思い
ませんですね....。^^;;)

実はNexStar8iをお譲り戴いた後、また後日になってK&Rさんから光映社改造仕様のToUCamProIIもお譲り
戴いていたのです。K&RさんのサイトでHα線での太陽プロミネンス撮影をされた機材です。現在は別の会社の
空冷式WebCamをお使いになられることとなり、「NexStar8iオプション追加として(^^)」とお譲り戴いたのでした。
今シーズンはNexStar8i以外の撮像系機材は昨シーズンと変えず、十分カンを取り戻したらToUCamProIIに
行くかと思ってましたが、予定より早めの出番という訳です。
光映社改造仕様のToUCamProIIは筐体が四角四面になっておりまた筐体にCマウントが、そしてそのCマウントに
Cマウント-ニコンFマウントアダプタと、交換して使うCマウント-31.7mmアイピーススリーブが付属してあり
市販のアイピース-カメラアダプタを購入して接続していれば、今回のような長期間原因がわからない失敗に頭打ちに
なることは全くなかったのでした。
トミーボーグSD-1Xとアダプタリングなど、2万円弱の出費を惜しんだことで随分手間と時間を浪費したものでした。

実際、2万円弱は今の私には痛いので、検討をサボっていた訳ではありませんが.....(^^;)。
本格的に既成アダプタ一式を買うのはすぐには無理です(情けない)ので、また考えるとして、仕事の帰りに
大阪梅田(中津)の協栄産業さんで、できるだけ安価に部品だけで目的を達成できないか相談してみました。
ミニボーグ45EDの購入時にも、ものすごく時間を頂戴し、モバイル望遠鏡兼銀次の正立ファインダーの両用
としての部品の組合せを検討戴いた店長様に、今回もお知恵を絞って戴きました。
(店長様、いずれきちんとしたカメラアダプタ一式か何かを購入させて戴きます。非常に助かりました。^^)

御礼代わりにもなりませんが、お店紹介です。
左画像は大阪梅田(中津)の協栄産業さんの概観です。右画像は大阪梅田駅ヨドバシカメラ北裏から北方向を望んだ画像
ですが、赤矢印の細い路地を突き当たりまで北上するとお店があります(徒歩約3分)。ホームページは勿論「協栄産業」で
検索できます。





今まで使ってきたLV/LVW用(28mmフィルタ径)アイピースアダプタは活かし、その28mm径ジョイント部を使うか
今までのようにそこにE5000ののテレコン用接続チューブ、UR-E6を介してのどちらかで、ボーグシリーズの部品
につなぐ方法となりました。
28mm径にもUR-E6のデジカメ側ネジ(筒の外側にネジが切ってある)の径にもきっちりネジが合うボーグの部品は
なかったので、リング断面がUR-E6外径より少し太いものを選んで接着することにしました。
結局、汎用品のFマウントオス側リングと、それをねじ込めるつくボーグの[7522]リングを買いました。
消費税込み3125円でした。ボーグSD-1Xやタカハシなどのカメラアダプタシステム一式の1/5以下の出費で済みました。

この[7522]はUR-E6より少し太く、輪の部分に安定してUR-E6を接着できます。
それで今まで使ってきたLV/LVW用(28mmフィルタ径)アイピースアダプタとFマウントリングを両端につけて、
暫定版の新ToUCamProIIアダプタとしました。以下はその工作記です。

これが光映社仕様の改造ToUCamProII一式と本体です。一式には改造で抜け殻になった元の筐体も付属します。
筐体には直接Cマウントが実装されており、Cマウント-Fマウント変換アダプタでFマウントレンズがつけられる
ようになっています。
USB線はToUCamProIより短めです。長いほうがPC操作場所を望遠鏡から遠ざけたり、振動を吸収できたりしてよかった
ので、必要ならUSB延長線が必要になるかもしれません。

【2004/10/30訂正:以下、31.7mmスリーブが付属品だと以前書いていたことについて、訂正があります。】
画像に写っている小さいチューブはCマウント-31.7mm径スリーブです。Cマウント-Fマウント変換アダプタの代わりに
筐体に接続できるようになっており、直焦点やバーローを使った直焦点撮影にも対応できるようになっています。
これは光映社の一式には含まれておりません。後で知りましたが、私の便宜を配慮して下さり、K&Rさんが「オプション品」
として構成に含めて頂いたものです。(K&Rさん、重ね重ねありがとうございます。)





左の画像が、今まで使ってきたLV/LVW用(28mmフィルタ径)アイピースアダプタとUR-E6です。今までToUCamProIとトイレット
ペーパー芯を介してアイピース側に使っていたものです。右の画像が今回購入したボーグの[7522]リングと汎用品のFマウント
オス側リングです。ちなみにLV/LVW用アイピースアダプタは本体はLVW用アイピースアダプタで、ネジだけLV用アイピース
アダプタ付属の長いネジに交換してあります。その交換で笠井HCオルソ12mmなど小ぶりな外周のアイピースにも対応します。





UR-E6と[7522]リングを瞬間接着剤で接着します。接着剤の厚みでの精度ズレを避けたいので、できるだけ接着剤はUR-E6の
デジカメ側端のエッジに薄く塗布した上で、紙に押し当てて均一化し、[7522]に強く押し当てて接着しました。
その後LV/LVW用アイピースアダプタとFマウントリングはねじ込みで取り付けできますので、本アダプタシステム以降にも
流用が可能です。





以上で完成です。トイレットペーパー芯時代から随分立派になりましたね(^^)。





恐らくこれで劇的に光軸に対するCCD面の垂直精度は改善されたのではないかと思います。
懸念は、UR-E6の底面が完全に上面と平行平面になっているか、です。まず大丈夫かとは思いますが.....。
(この懸念もK&Rさんからご指摘を頂戴するまで意識してませんでした。^^;)
これでだめなら、SD-1Xなど既成品のカメラアダプタシステム一式を検討しようかと思います。



○当分雨...なので平日夜に撮影強行!今度は気流が!....。(2004/10/29未明。2004/10/30記。)


よくあること、と言いますか、予想通りといいますか、新アダプタのテストを早くしたい気持ちを笑うかのようにその週末は
悪天候だとわかりました。新アダプタもできるだけ精度が旧アダプタより向上できるように工作をしたつもりですが、成果と
しての画像を見届けるまでは安心はできません。また逆にここまで来たら「逆転満塁ホームラン」を期待してしまいます。
お調子乗りということですね(^^;)。

なのでこの夜、まだ明ければ金曜の仕事が待っていましたが、家族にも無理を言ってベランダでの撮影を強行しました。
ベランダ往復は1回のみです。家族の理解に大感謝です。絶対に家族を起こしてはなりません。また機材撤収は翌朝にやること
にしました。

天候悪化の前に早くしっかりとした成果を出して一段落したいという気分での平日の撮影強行でしたが、天候悪化の前触れが
既に気流に現れていたのでしょう。過去3回の気流安定とはかなり違う感じでした。ですが昨年の秋の火星のように気流が暴れて
対象の形状までグニャグニャ変わるほどではありませんでした。つまり、あきらめもつけにくい程度に、だけど荒れているという
微妙な感じです。

まずはやはり「逆転満塁ホームラン」を狙いたいこともあって、強拡大撮影から開始しました。
新アダプタはいろいろなリングの寄せ集め構成になっており、またToUCamProIIのCマウント-Fマウント変換アダプタの厚み
(光路長)も含めますと、アイピースのエンド部からCCD面までは、旧アダプタと同等かそれより若干長くなっています。
今回は拡大率調整の意味もあり、いつも以上にLV8-24mmZoomが重宝しました。が、14mm相当でも像は大きすぎるようです。

またToUCamProIとProIIでCCDのゲインや特性仕様が少し違うのか、先日来の設定のままToUCamProIIを使おうとしたら
モニタ画面が暗すぎて土星を画面に導入できませんでした。
空の透明度が悪かったせいなのか、私がまだProII用のドライバーをインストールしないでProI環境で動かしているせいなのか、
現時点では分かっていません。現場での色相設定など前回苦労して改善をみましたからできれば環境を流用したかったのですが、
そのような状態なので最初からの設定となりました。

ですが、いくら調整をしても像が暗すぎます。無理にゲインを上げると最終成果がノイジーになります。
でもある程度は仕方がありません。気流のせいで像にビリつきがあるにも関わらず泣く泣くシャッター速度を1/50秒から1/33秒
に落とし、ゲインコントロールも強めにしました。そんな状態ですから現場での色相調整は無理でした。暗すぎて色が分から
ないんです(T_T)。

NexStar8iの架台の初期設定も前回のように入念に行いました。でもこの夜は架台精度が暴れ馬で強拡大撮影でもあったせいも
あり、なかなかモニタ画面中に土星を安定させることが難しかったです。ピント出しも今まで同様、苦労しました。
アダプタ改造でもしかしたらカッシニ空隙などのピント出しは先日より明快になっているか、と期待していたのですが、気流と
透明度の影響か、先日などとそれほど変わらずにピント出しは苦労しました。NexStar8iの光軸調整も当夜も念入りに行いましたが...。

そのようないろいろがあり、その上、安全策といいますか、確実に進歩した証拠としての低倍率撮像を後半考えていましたが、
なんと急にNexStar8iの満充電の充電池が切れました。前回、満充電だった筈なのに動かす前に電池切れだった、新しく買い足した
方の充電池です。うっかりいつも使用している充電池を自分の部屋に忘れてきたことを思い出しましたが、ベランダ往復はしない
ことに決めていましたので、その時点であきらめ撤収しました。(おかげで予定より1時間ほど早く眠れましたが....^^;)。

超強拡大は拡散してしまってダメでした(^^;)。当夜のベストを掲載します。Registax上での色補正原画像、Photoshopでの
色相補正版、若干縮小して画像を締めたものです。
NexStar8iにLV8-24mmZoom、新アダプタにToUCamProII、Registax2.1で1833フレーム(閾値81%)の自動選別後、
全フレームを目視選別して1123フレームに絞り込んだものです。
AVIデータは現場での無理目なゲインアップにもかかわらず、やはり暗くて後処理での輝度色相補正で後、仕上がりがノイズっぽく
なりましたので、今回久々にRadTool.exeにかけて輝度を150%アップしてから再度Registaxにかけ後処理をしました。
輝度アップによりノイズも増えたでしょうが、輝度が改善した効果は少しあり、暗いながらも色相も少し戻ってきました。
でもやっぱり暗く濁った色相と芯の甘い画像になりました。がっかりです。











色相補正をかけた時点で少し走査線が目立っています。なので縮小はこの場合効果的ですが、同時に詳細も若干飛んでいるの
でしょうね。気流の荒れで詳細は拡散してしまって「どうだ!劇的に改善された新アダプタの光軸精度は!」というほどの
効果は確認できません。
気流荒れでの拡散の度合いが、精度向上での収束に勝ってしまったのではないかと考えられます。
ただ空隙の拡散度合いは全周均一で、また土星の画像に対しての底面の輪郭も向上しており、そこから推測すれば、光軸精度
はやはりかなり改善したのではないかと思えます。

本当は「思える」とか「推測すれば」ではなく、画像の成果としてどーん、と精度向上を証明したかったのですが、気流の
荒れには勝てません。先日来続きの「いかにも」な顛末がまだ続いている感じです。気流が安定した夜は今後の気温低下と
ともにだんだん機会がなくなると思えば、過去3夜のあの奇跡的な気流安定の夜が惜しまれます。
アダプタに問題があったから気流は安定していた?と思いたくなるような巡り合わせです。

でもまあこれは機会を待つしかありませんね。平日強行撮影もしたものの結局、悪天候に待ち状態になってしまった訳です。
先日来の像と比較すれば、だんだんよくなっては来ています。ですが今回は劇的に改善と当面のゴールにようやく到達かと
思っていただけに残念です。当分悪天候のせいで気分は一段落にならないでしょう。困ったものです。

そうそう。今回は原画像の色相調整に初めてRegistaxの「Histogram and RGB」を使いました。これ、使ってみると便利ですね!
今回も青カブリがものすごかったですが、RGBの各色のピークと強度を重なるように調整するだけで眼視の印象に近づけられました。
調整後「GammaCurve」をいつものようにいじると、またRGBが崩れるのはちょっと手間ですが、使う順番を意識すれば、
これはなかなか使えますね。Photoshopの調整ではなかなか眼視の印象に近づかなくて苦労する時があるのですが、これを
使えば随分その苦労が軽減されることをようやく知りました。



○その夜半前の月。NexStar8iで。(2004/10/28。2004/10/30記。)


上記の土星やはり残念!の夜半前にNexStar8iで満月を撮影しました。E5000でのお気楽コリメート撮影です。
アイピースはVixen PL40mmです。NexStar8iでの月面はもう充分満足の領域に安定して来たと自分では思います。














この倒立像での月の左端側がいつもよりよく見えてますね。月の摂動(首振り運動)のせいで、普段見えない裏側の一部が少しだけ
見える訳ですが、この夜の月はそれが顕著でした。満月かと思いましたがもう少し欠け出していますね。それでもいつもより欠け際の
奥側にあたる部分がよく見えています。



○先日の土星、超強拡大もついでに掲載。(2004/10/29早朝分。2004/10/30処理。2004/11/02記。)


「掲示板のコーナー」でいろいろご指摘を受けまして、ボロボロ状態の2004/10/29早朝の土星像です(哀しい〜^^;)が、
私自身は何だか2003年夏のビデオ手持ちコリメート法と銀次での火星を思い出すタッチを気に入ってたりします。
ついでに先日「拡散してしまってダメでした。」と書いた超強拡大分も、Registax上の色相補正を使うことで
見映えがましになりましたので、ついでに掲載します。全フレーム目視選別し、自動選別の1200フレーム(閾値75%)から
561フレームに絞りました。画像の詳細感はこれでも改善されましたが、フレーム数が減ったので、画面全体に斑点状ノイズ
が沢山出てしまいました(^^;)。





明らかに強拡大過ぎてカッシニ輪郭もぼやけてしまっているのですが、大きい分、本体の立体感はありますかな?
(ないですかね?^^;)本体中の環の近くに恐らくは実在しない丸い斑点まで処理のアヤで出来てしまってます。
ただ来年の火星は視直径を考えると、このぐらいの超拡大率で狙いたいものです。火星ならちょうどの大きさになり
そうです。輝度も火星のほうが高いですから、技術が安定すればきっと実現するでしょう。
ただまあ次回の撮像はこんな野心丸出し(?)の超強拡大ばかりでなく、小さい拡大率の撮像で現時点の実用精度も
確認したいところです。前回は小拡大のトライ直前に架台の充電池が落ちたのでした。

確かに「掲示板のコーナー」でご常連のK&Rさんからご指摘を頂戴した、当夜分の先の掲載画像で環の上のほうが
まだ光軸ズレのように滲んでいるという点、先日の画像をこのように水平に直せば、若干確かに気になります。
(下の画像で環の右側端がそれにあたります。)





新ToUCamProアダプタの精度で問題になるのは、アイピースを3点ネジで固定する部分のようです。
同夜の月画像でも上から2番目のものは輝度が上半分より下半分が若干暗いです。これでも実は後処理で
補正をかけてましにしたのでした。
これのほうは撮影時に既に気づいていまして、やはり望遠鏡の光軸と撮像系の光軸の中心ズレによって
起こっていることは間違いないです。なぜならE5000のズーム比を下げれば、下半分にケラレが強く出ました
ので、確実です。これは以前から月の撮影で時々気になっていたのでした。

ちなみにE5000でもToUCam新アダプタでも同じアイピース取り付け部を流用します。この取り付け部の各ネジ
の止め位置が不均衡で、NexStar8iの光軸中心とToUCamProIIの光軸中心が一致していない現象が頻繁にあり、
土星撮像時にも出たと考えるのが自然です。

この現象は銀次での月撮影でも時々出てまして、3点ネジの固定については、各ネジの繰り出し量などを気を
つけないといけないと充分意識をしていました。ですが土星撮像時にモニタ画面から土星が飛び出すたびに
アダプタを外して視野中央に土星を戻しては、アダプタの付け直しをしましたので、そのうちにネジ位置が
不均衡になったのかもしれません。そうでなければ、こう頻繁に出るとなれば、何か根の深い問題があるのかも
しれません。まあ次に意識して試してみないと想像では結論は出ません。

UR-E6に関しては、水平な台を水準器で計っておき、そこにUR-E6を置き、その上に水準器を載せる程度の測定
では、上面と底面の並行に問題はありませんでした。完全に問題がないかといえばその精度では疑わしいかも
しれませんが、まあ以前のカンを頼りにトイレットペーパー筒をビニルテープでつけていたのよりは、部品精度
的には問題ないでしょう。なのでネジの締め込み量が均衡であるかどうかの現場でのチェック、モニタ画面上の
土星像の対象性に関して、ピント精度同様に次回はもっと慎重にならなければなりません。

先日の土星撮像では、ToUCamProIIにカメラを替えたにもかかわらず、PC内のドライバー、ソフトはProIのまま
になっており、それがもしかしたらモニタ画面の異常な暗さの原因だったかもしれません(お粗末!^^;)。
次回撮像時にはできるだけ画面が荒れないような輝度の確保と、今回また若干見受けられる土星の脇に見られる
青にじみの残存を解消するために、できるだけの色相調整もした上で、モニタ画面中の土星の左右上下対象性も
確認してから撮像を開始したいものです。
前回のモニタ画面の異常な暗さが解消すれば、次回はその確認も少しは容易になると期待したいところです。

のんびりマイペースで、と行きたいところですが、あんまりマズイ成果続きでは、NexStar8iをお譲り戴いた
K&Rさんに悪いです。私はNexStar8iには問題はないと思っています。架台の精度が暴れ馬なのも、安価
だった充電池を私がACの代わりにベランダで使っていることに起因しますし、それはNexStar5時代にも経験した
ことでした。光学系のキレはK&Rさんが土星像で証明なさっています。私の使いこなしに問題があるだけなのです。

次こそは!と行きたいところです(何度目の宣言かな〜^^;)。




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