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○どーん!!巨大木星!(2004/03/26。データ処理は2004/03/27。)





突如、木星の巨大画像です(^^)。
前回、モヤモヤした画像しか得られなかったNexStar5+HCオルソ12mm+テレビュー2倍バーローレンズでの
木星です。今回は温度順応は充分でしたので、解像度は得られました。原画像サイズです。迫力ありますよねー(^^)。

ToUCamPro、Registax2.1、1526コマ合成のものです。Wavelet処理の設定を「Linear[1:1]」では弱く、
[2:2]で処理しました。さすがにこれだけ強拡大だと色情報はあんまり残っていません。無理に強調しても青カブリや
緑カブリの影響が出てきますので、それほど強調はできません。
それでも淡い色調の中に、127mm口径の画像にしては実に多くの模様が潜んでいるのが分かりますよね(^^)。

少し縮小して画像を締めてみましょう。詳細が少し丸められるかも知れませんが、全体の散漫な印象は改善されます。





単に見映えだけの問題ですが、ゲイン強調のせいで木星像周辺の背景がザワザワしているので、それもマスクしてみます。





よい感じにはなりましたが、やはり6mm相当は条件のよかったこの夜でも、口径127mmには少し過剰倍率のようです。
大赤班の右側の縞中白線は本来、小白班列に分解されるべきものなのだと思われますが、ピントはこれで限界では
ないでしょうか。見かけ甘いようにも見えますが、むしろ口径に対しての拡大率が過剰なのと、比較的安定しては
していても、気流の影響は出ていると思います。
木星の南中時刻も早くなりました。この夜は19時台の撮影でしたが、かなりの高度がありました。ただ早い時刻帯なので
ベランダを昇ってくる生活気流の影響は、上空気流の影響以上にあるでしょうね。以前と同じ高度でも影響は大きく
なっていることになります。

これほどの強拡大では、いい加減なアラインメントでのNexStar5で狭いCCD写野に巨大な木星像をキープするのは大変でした。
下記の通常拡大での木星を撮影した後、ベランダの屋根に消えるまで残り僅かの時間に、何とか1シーケンス撮ったのがこれです。
追尾が外れてフレームから欠けたコマもあり、全部のコマを処理したものは、フレームのエッジが結果に写り込みましたので
今回は久々に全コマ目視照査で絞り込んでの多数枚合成を実施しました。
かなり撮影時にゲイン強調をしていますので、全体がノイジーです。これを改善するには、やはりもう少し集光力の大きい
つまり口径の大きい光学系を使わないといけないのでしょう。ゲイン強調をしないと画面に映ってないのかと思うほど
HCオルソ12mm単体の時よりモニタ上の輝度は落ちてました。光量が充分ある木星でこれですから他の惑星では尚更でしょうね。

強拡大の目的は以前書きましたように、HCオルソ12mm単体での画像の大きさより、もう少し大きめの原画像を得ておく
ことが、127mm口径クラスでの更なる解像度アップにつながるだろうとの見通しからです。大きく撮って若干縮小させる
ことで画像にもゆとりと落ち着きも出ます。後処理で拡大するのは、撮影は楽ですが、画像の芯がボケるなど、弊害が多くて
望ましくありませんね。
ただまあここまでの強拡大は不要です。やはりHCオルソ18mmの導入が有効そうですね。9mmを買うよりも18mm単体
で銀次の月面全体撮影、2倍バーローを併用して9mm相当での木星をはじめとする惑星撮影に、なかなか良さそうですね。

2倍バーローを外していつものように、HCオルソ12mmだけで撮影した木星も数シーケンスあります。
時系列で言うと、上の強拡大撮影より早い時刻のものです。
階調、色調、解像度ともにようやく揃って、大赤班も写した、とてもよい感じの木星なんですが、上の
強拡大の木星像を見た後では、なんだか大人しい感じですね。
やはり12mm単体では少し倍率に物足りなさがあるということなんでしょう。127mm口径でも、もう少し
詳細が写ることが分かっている訳ですから。最大の視直径である木星でこれですから、やはり9mm相当は
必要だと思えてきました。(笠井さん、サマーセールはまだかな^^;?)


上から1312コマ、1524コマ、1357コマ、1251コマ、1683コマ合成です。衛星が2つ写ってるコマもありますね。









下から2番目の画像が一番出来がよいように見えます。それを若干拡大してみます。後処理での拡大なので、あんまりボケない
ような拡大率と補正処理をしました。前回もそうでしたが後処理でも白斑列が確認しやすくなるのが嬉しい誤算です。
でもこのくらいの大きさの原画像を最初から得たいですね。いい加減なアラインメントでのNexStar5でもこの程度なら、余裕で
追尾するでしょう。このサイズの原画像を得る拡大率なら127mm口径でも色情報をそれほど失わなくても済むかも知れません。
光学系の増強(銀次の追尾系増強を含む)を考える前に、NexStar5にHCオルソ18mm+2倍バーローでの惑星像を評価した
ほうが良いのかも知れません。





今、気づいたのですが、画像のファイル名中の日付、全部1日分間違ってますね(^^;)。2004/03/26 19時台の撮影です。
127mm口径でどこまで撮れるのでしょうね。今シーズン最初にはここまで撮れるとは思っていなくて、毎回「これが最高潮」
だと思い続けられる幸せな展開で今回の撮影まで来た訳です。でもまあこれくらい撮れれば満足と思っていいんでしょうね。


(追記)最後に冒頭の巨大木星も若干縮小版と同様、木星像周辺のザワザワをマスクしてみます。





ああ、予想外にいいかも知れませんね。というか当夜のベストは実はこれですかね?
色情報が乏しく少しザラザラですが、案外今までの中でのベスト木星像もこれだったりするかもしれません。
好条件の夜で、木星に限っては、視直径も光量も充分なので、6mm相当も何とか使えそうですね。
限界倍率ギリギリという感じです。ベランダを離れて好条件を求めれば、もっと安定して良い結果が
こんな強拡大でも出せるかも知れません。うーん。127mmシュミカセなのに、恐るべしNexStar5(^^)!!

iBookで画質調整しましたので、今夜はWindowsでの表示のバラツキ度合が分かりませんが、いい感じで表示されて
いれば嬉しいです。いかがでしょうか?
まあでも来年の火星には、光量が少ないことを考慮して、もう少し低倍率を考えたほうがよいのは変わりません。



○木星のガリレオ衛星の3重投影(2004/03/28。2004/03/29-30データ処理。)


この夕方、17:00に極めて珍しい現象がありました。木星本体にガリレオ衛星のうちの3つの影が写り込む現象です。
同時に4つ全部の影が木星本体に落ちることはないそうです。なので同時3つは最大数であり、またなかなか起こりえない
現象であることが「月刊天文」や「天文ガイド」の2004/03月号に記載されていました。
今の季節、17:00はまだ明るいです。木星を夕方の空に検出できても、拡大撮影で木星本体に影を確認できたかどうか...。
これは日本だけの話です。とっくに夜だった地方ではきっとたっぷりこの3重投影を確認できたのでしょうね。

私はこの夕方、都合が悪く、18:40撮影開始となりました。影3つの状態はとっくに終わっておりまして、残りの2つ、
イオとガニメデの影がまだ残ってました。イオの影が消えるのが18:47予定でしたから、もうギリギリで、撮れるかなあ
と思ってましたが、何とか撮れたようです。2重投影もめずらしい現象なんだそうです。
4枚のうち2枚は事後(1つは影、写ってますけど)ですが、衛星の動きがわかるので掲載します。

撮影時刻と合成コマ数は上から順に18:42(1323コマ)、18:45(1374コマ)、18:54(1308コマ)、19:04(1480コマ)です。
NexStar5+ToUCamPro+笠井HCオルソ12mmにRegistax2.1処理です。








周縁部にあるイオの影が木星の球面に沿って変形しているのが分かります。また少しガニメデの影に僅かブレ変形もあるコマ
もありますが、最下のガニメデの影だけのコマでは、やはり木星の曲面に沿って影が少し形状変形しているのが分かりますね。
木星の左にある衛星は影に対応して上(やや左)がイオ、下(やや右)がガニメデでしょう。それぞれ時間とともに木星本体から
見かけ上遠ざかるように動いているのが分かります。イオの軌道は小さいので動きが早いのも分かりますね。
影の位置からイオよりガニメデが手前(地球側)にあることも見てとれます。イオはその向こうを木星の裏側に回って行こうと
している訳ですね。木星の影は時折画像に写りますし、先日も撮りましたが、複数の影となると動きや配置などのイメージが
とても感覚的に明確に理解できて、実に興味深いですね。

もう少しで大赤班が出てくる筈でしたが、この夜、マンションの管理組合の理事会などもあり、撮影はこの時点で断念しました。
でも理事会が終わった後、管理人さんにお願いしてマンションの屋上を観望・撮影に使わせて頂く許可を戴きました(^^)。
ミニ観望会まではさすがによくないでしょうが、これからはベランダの屋根の制約なくシーズン一杯撮影にトライできそうです。



○初のマンション屋上での撮影。久々の土星と初めての金星。だが.....。(2004/03/31。データ処理は2004/03/31-04/03。)


早速、この夜、NexStar5をかついでマンションの屋上に登ってみました。全方角とも死角は全くない素晴らしい景観です。





もう既に日は落ちてましたが、階調を起こしてみました。夕方撮影みたいですね。屋上の広さは見えますね。
マンション名が書いてある塔(エレベータの起重機などが入ってるのですかね)はありますが、その向こうに歩いて回ることも
できましたので、死角は全くないです。やったー(^^)/。
今までベランダ観望・撮影では全く望めなかった南西方向はこの通りです。





まあ山の中間部なので平地のように日没まで完全に見ることはできませんけど、充分な改善ですね。
ちなみにこの山の一番見晴らしの良いところには、世界の盗塁王福本豊さんの大豪邸があります(^^)。

まあベランダと同じマンション(当たり前だが)なので大阪平野の光害は変わりません。改めて屋上から撮影してみました。
天文が趣味でなければ、右から左(南から東)へ順に遠くにPL教団の塔、通天閣、なんば、大阪市内、大阪城、伊丹空港、
背後に生駒、左端に万博会場あたりまで一望でき(この写真は縮小が強いのでそれらを拡大して検出するのは無理でしょう)、
なかなか自慢の夜景なんですけどねー(^^;)。写真にも生駒越えの後、空中で降下待ちの列を作っている飛行機が3機写ってます。
この夜景が魅力で買ったようなマンションでありますが、天文には何のメリットはありません。いかにここに引っ越してきた
10年余前に、私が天文から離れていたかを示す景観でもあります。当時は関西国際空港完成前の時代で伊丹空港は国際空港
で離発着数や周囲のネオン広告塔の数と明るさも今よりさらに派手でした。





ついでに大阪平野側の逆、北西側も背後のマンションの光芒がすごいです。写真左肩の白点は金星ですが、かすんでますね。





まあ私は惑星撮影派ですので、実は光害はそれほど気になりません。むしろ私が屋上で望遠鏡を振り回しているのが、背後の
マンションの方々から不審者に見られないように気をつけないといけませんね。暗くなってからの設営のほうがいいのかも
しれません。望遠鏡と何やら線でつないだノートPCを黙々覗き込んでいる私の姿が遠目にどう映るか....例の某白服宗教騒ぎ
が昨年春に起こってから、天体観望や撮影のような天然記念物的(純朴かつ絶滅種の両方の意味を込めて)な趣味の従事者に
偏見や不審の目が注がれるようになったのは、全くなげかわしい話です。

それ以外には、これはある程度予想していたことですが、屋上は防水シートが多重に敷いてあり、ベランダに比べるとかなり
足場がフニャフニャと柔らかいです。またベランダはかなり強固な暴風壁になっていた訳で、屋上はそれがありません。
この2つの要因によって、かなり風の影響を受けます。NexStar5は短い鏡筒で、しかもNexStar8に比べて架台の余裕も
ありますが、それでもこの日、風が撮影結果に影響しました。ベランダのように柵が高くないので、何もNexStar5の脚を
最長状態にする必要はなく、今後はこの点を気をつけたいです。マンション名の書いてある塔の影で撮影するなど工夫の
余地がありそうです。この夜はノートPCのバッテリ残量の都合もあり、三脚を縮めてNexStar5を再アラインメントする
ゆとりはなかったですが、結果的にはそれが画像精度に影響が出ました。

まずは懸案になっていたVixen LV8-24mmを9mm相当にして像の大きさを見る、という件、やってみました。
上から順に1503コマ、1765コマのRegistax2.1での合成です。






案外、細部が映ってますね。でも今までのHCオルソでの木星像よりは甘いかもしれません。これは風の影響もありますが。
重要なことは像の大きさです。意外に小さいですね。いつもの12mmより少し大きいだけです.....。
そこでようやく気づきました。私は以前、この8-24mmを8mm相当にして木星を撮影してましたね。例えば2004/02/06
の木星像(「銀次の部屋13」末尾)は8mm相当です。でも像が巨大で追尾が困るということはなかったです。
ところがこのページ冒頭の2004/03/26のバーロー併用6mm相当では、あんなに像が巨大な訳です。

ここから分かるのは12mmと8mmの像の差は僅かですが、8mmと6mmの差は大きいということです。これは気づきません
でした。計算すれば像の大きさは出るんでしょうね。過去に8mm相当も使っているのを忘れて、もう少しで12mmでは
像が小さくて6mm相当だと像が少し大きすぎるので間をとって、9mmが必要だと判断してしまうところでした(いい加減
かつ大雑把ですねー^^;)。
ならば12mmで現在感じている惑星像の小ささ改善に欲しいのは恐らく7mmですね。6mmとは1mm差ですが、8mmとの
中間やや6mm寄りの適度な大きさの像を得られることでしょう。HCオルソには7mmはあります。
ただ14mmというのはありません。では月面撮影用の18mmと更なる高解像用惑星撮影用の7mmは別途用意する必要が
ありそうです(費用倍か....泣)

この夜は、久々の土星や初めての金星も狙いたいと思っていましたのと、ノートPCのバッテリ残量の心配がありましたので
じっくり木星をLV8-24mmとHCオルソ12mmで撮影比較する画像は得られませんでした。
HCオルソでも撮影はしましたが、ちょうどその頃突風がひどくなりNexStar5は明らかに風のために微振動しており、いつも
のような高解像の木星は得られませんでした。何度も風のために撮影をキャンセルし、どうにか2シーケンス残しました中での
ましな方ですが、いつもより解像感は悪く、LV8-24mmとの単純比較はできないです。
また三脚長を短くして風下で撮影して比較を楽しみたいと思います。1449コマのRegistax2.1での合成です。
今夜、いろいろ不出来はありますが、この不出来が一番痛いです(^^;)。





久々の土星を狙って、いざ撮影の段になって、なんとNexStar5のバッテリ(単三型充電池8本)が先に無くなってしまいました。
前回充電から日が経っておりちょっと心配はしていました。コントローラの液晶表示濃度も反応も悪くなかったので充電してません
でしたが、急に落ちてしまいました。こういう場合のために緊急用に待機している単三型アルカリ乾電池に替え、最初から
アラインメントをやり直しました。後で考えればこのタイミングで三脚長を短くすればよかったんですね。ノートPC残量が恐らく
満充電後でもそんなに持たないだろうと思っていました(撮影はディスクアクセスの頻度が異常に高いので特にバッテリ残量には
響きます)ので、気があせってしまった訳です。

HCオルソ12mmで狙いましたが、風の影響は受けてますね。残念です。輝度も撮影時にもう少し抑えたいと思ったのですが、
コントローラの動き精度がバッテリ交換後、急に悪くなり、結果的にその調整のゆとりはありませんでした。
結果、画像にざらつきがあります。不要な輝度アップで各コマあたりのノイズも増えた訳です。
アルカリ乾電池での駆動時は充電池の際に比べて電圧の差なのか、NexStar5のコントローラボタンを押してからモーターが実際
にトルク発生するまでに若干タイムラグがあり、また動きもスムーズではない感じがします。そのために像があまり大きくないのに
写野に土星を安定導入するのには苦労しました。そのあたりも画像のキレがなんだか少し悪い感じとして出ているように思えます。






そうこうするうちに、金星の高度が随分低くなってしまいました。慌て気味に撮影をしましたが、3シーケンス撮影終了
時点でノートPCのバッテリ残量が切れました。やはり90分程度が限界のようです。ベランダ撮影ではACが使えたので、
気にしなくて済んだ電源残量ですが、今後は撮影作業の効率向上についても考えないといけません。
で、初めての金星像ですが、イマイチです。撮影モニターで見ても輝度がありすぎて、シャッター速度を1/1000秒に設定
してようやく階調が反転するほどの高輝度はましになりました。高度が低くなった金星の大気中での暴れにも高速度撮影
は効果的であろうと思いました。

ところが、問題は撮影後に起こりました。Registaxの撮影したAVIデータを取り込んだところ、なんと輝度が全然足らない
のでした。前にも書いたかと思いますが、PhilipsVRecordのモニター輝度はあてになりません。見やすく表示するように
できているのか、実際のデータ上の輝度をあらわしてはいなかったようです。
そのためRegistaxでトラックエラーが頻発し、そのままでは使えませんでした。結局、手持ちビデオ時代にMOVからAVI
に変換する時に使っていたRadTool.exe(RAD VideoTools)を使って輝度を250%も強調して補正AVIを作り、何とか
Registaxにかかるようになりました。しかし、トラックエラーは救えたものの、輝度は過剰となり生成された金星像は、
避けたかった異常高輝度による階調の反転が明らかで、とても最終結果としては採用できませんでした。
再度、そのエラーが出なかったアラインポイントを中心に何度かやり直して見ましたが、元の輝度データでもなんとか
1シーケンス分だけ多数枚合成ができました(疲)。やはり低空気流での形状暴れもひどかったので、目視選別1582コマ
に絞り込んでの合成です。





色もかなり抑えましたが、色ズレなど若干バランスを崩しています。圧倒的な輝度で輝いている半月状の印象は残っています。
欠け際より円弧周縁部のほうが輝度が高いツルツルな印象も出ています。iBookでは少し周縁部が色ズレしています。
手持ちのWindowsでは滑らかですが個体差によっては滑らかでなくiBook同様、2段の階調にがくっと分離してしまうかも
しれません。

まだまだですね(^^;)。今夜は木星も土星も金星も全く満足できない結果しか残りませんでした。
ちょっと対象を欲張りすぎたせいかもしれません(^^;)。またいろいろ今回分かった反省点を踏まえ、改善に努めたいです。
振り返ってみると、今夜のがどれも失敗とは、随分技術向上は進んだものだとも言えますか....。
失敗の説明(言い訳ですね)をするのは、気が疲れます。ズバッと明快な画像を撮れてこその解説や事情説明であろうと
思います。また次回がんばります(^^)/。



○銀次での月。Platoクレーター(海?)中に小クレータはいくつ見えるか?(2004/04/04。データ処理:2004/04/05-06。)


久々の銀次250D稼動です。屋上へは居住最上階から屋外階段を2段昇りますので、実はNexStar5一式でも一杯一杯で
昇っています。銀次はとても持って行けません。そのため緊急時に廊下で観望・撮影する場合以外は、ベランダ
での観望・撮影がメインになります。そうすると月などはいつも同じような位相の状態ばかりになってしまいます。

それもマンネリ化してつまらないだろうと思っていました。前回はHCオルソ導入で見映えがとても良くなったという
レポートにもなりましたので撮影しましたが。
今回は「掲示板のコーナー」ご常連様、コン太さんから「銀次でPlatoの中に小クレータが3つ見えた」との報告があり、
私もトライしてみようと思いました。その顛末を書きます。

コン太さんは本年度の笠井トレーディングさん株式会社化記念大放出セールで銀次250Dを手に入れられ、その後、
斜鏡、主鏡の分解調整を入念にされて来ました。それは到着時点での性能にご不満があったからでした。
私はコン太さんがINTES MK-66もお持ちで、その超鋭像を普段ご覧になっているので、口径がより大きい銀次250Dが
性能通りの状態にもかかわらず、期待水準の威力を感じられなかったのではないかと案じていましたが、その後、調整を
されて満足の性能を得られるようになられたとのことです。素晴らしい技術ですね(^^)。また案じていたことが杞憂で
よかったです。ニュートン式反射望遠鏡は他の形式に比べて機構がシンプルで、素材が出し得る設計水準をきちんと
追い込むことが可能です。

なので、私の銀次も「これくらい見えれば充分満足。というか期待以上で物凄い。」とばかり言ってないで(^^;)、
きちんと日々調整をして設計性能をキープしないといけないのですが、私はまだそこまで不勉強でして、現在までは
焦点内外像の同心円(バームクーヘン)状態を確認する程度に主鏡の光軸調整装置を調整するくらいしかできていません。
高倍率での惑星観望・撮影ではこの程度でも結構な調整になると私は思っているのですが、その一方で「私の銀次では
Platoの中の小クレータはいくつ見えるのかな?」と不安にもなりました。

月齢の差による太陽光の角度でも条件は変わって来るとは思いました。Platoが見えている日を選ぶのは勿論としても
満月の時が最も条件が悪いのではないかと思います。やはりサイドから光が当たり影が若干でもできた方がコントラスト
が上がり確認し易いでしょうね。なのでコン太さんからのレポートの後、満月になるまでのできるだけ早い日にトライ
してみたいと思っていました。2日ほど天候が悪くこの日も夕方まで雨でしたので、この日も出番なしかと思ってましたら、
急に夕飯時に晴れてきましたので慌てて銀次をベランダで冷却し始めました。

その1時間後、銀次の温度順応が終わるまでの間、NexStar5で木星を撮影しようと思いました。が、もう結構
早い時刻にベランダの屋根にかかっているんですね。さすがにNexStar5は屋上、銀次はベランダと2元で撮影するのは
大変なので、NexStar5の脚を縮めてベランダの屋根を覗き込むように撮影はしてみました。(この項はまた後ほど。)

で、ようやく温度順応3時間、実はまだ足りないですが、月の観望・撮影を開始しました。
HCオルソ12mmでは月の全景は撮れませんので、LV8-24mmの24mm位置で撮影しました。E5000での1発撮りです。
後処理はPhotoshopで輝度調整など硬調処理しましたら、結構いい感じですね。デジカメ原画像はかなりソフトな
調子でしたが、これだけの情報を含んでいる訳です。眼視ではかなり明るくもっとマイルドな解像感です。





さて、Platoです。
「天文年鑑」の月面図でまずどれがPlatoか再度確かめてから(^^;;)、見てみました。
気流暴れはありましたが、どうやら中央に横2つ、倒立像で少し左脇近くにもう1つは見えているようでした。
小学校5年の息子曰く「3つ見えていると言われたから3つは何とか見える気がするってことはない?」。
その通りです(父親脱帽^^;)。もしかしたら4つ見えてると言われたら、4つめも視野の中に一生懸命探した
ことでしょう。なので個数はあてにならないです。ただやはり3つは見えたように思います。
コン太さんの銀次はもっとしっかり見えたのかもしれません。私の銀次では輪郭までクッキリではなかったです。
気流の谷間にそれぞれが一瞬存在が分かる程度でした。

多数枚合成なら眼視の倍口径相当の解像感を画像に残せますが、デジカメ1発撮りでは眼視の70%程度でしょう。
なので眼視で見えたかどうかを確認するために、デジカメ1発撮りが役に立つかどうかは撮影時には全く確信は
なかったですが、どうやら写っているようです。(Windowsでも見えるでしょうか?)





上の画像は表示のために縮小してます。縮小しないでその場所を切り出すと却って解像感が悪いので、
僅かに原画像を縮小して画像を締めたものを部分切り出しして、どうやらそれらしい箇所に矢印を添えました。
この画像より上の画像のほうが確認しやすいようです。なので下の画像で位置を確認して上の画像をご覧下さい。





どうやら眼視で見えたようだ、と思ったものは意外にも1発撮りでも写っているようで、存在は確実そうです。
解像感は別として、とりあえず3つ。安心してよいでしょうか(^^)。
上の画像上では他にも見える気もしますが、眼視で3つ以上は確認していませんので、それ以上は探さないでよいでしょう。
2004/02/10(「銀次の部屋14」末尾)の真ん中の月拡大写真で同じ場所を写してましたが、小クレータは確認できません
でしたので、今回確認できるまで不安はありましたが、厳密に調整されたコン太さんの銀次に近い性能はあるようです。
いずれは私もきちんと調整しないといけません。1年前の導入以来、焦点内外像チェックと簡単な調整しかしないままに、
台車であっちこっち引きずったり、車で移動とかさせてましたからね。

皆さんもPlato内に小クレータがいくつ見えるか、トライしてみてはいかがでしょう(^^)?
恒星の伴星検出だと主星と伴星の輝度差がありすぎて、主鏡の能力はあっても、スパイダーによる光芒のせいで見えないなど
の要素がありますが、これだとコントラストもそれほど強くないので、スパイダーの影響はあまり出なくて、主鏡の性能や状態を
確認できると言えるかもしれませんね。惑星の模様は再現性が弱くタイミングの要素も大きいですが、月齢により条件差はあっても
月のクレーターはちょっとやそっとでは変わりませんしね(^^)。

この夜はCopernicsとTychoも撮りました。少しブレがあるのか画像は粗いですね。拡大撮影は上の2枚含めHCオルソ12mm
での撮影です。






そうか。もうそろそろ銀次導入一周年です。(^^)。
当夜のNexStar5での木星に関してはまた後日(^^;;)。



○訂正:plato内の小クレータの件。(2004/04/07記。)


上記で「やったー。うちの無調整銀次でも小クレータ3つ確認オッケー(^^)。」の旨を書いた件のその後です。
コン太さんからメールを頂戴しました。初めて頂戴したので嬉しく思いましたが「掲示板のコーナー」の
ご常連様でもありますので「なぜメールなんだろう?」と思いましたら、NASA画像を添付して下さっていた
のでした。ルナ・オービターが撮影したplatoの接近写真でした。確かにNASA画像を掲示板コーナーなどに
貼り付けられたら私が掲示板管理上、問題視されます。(コン太さん、ご配慮誠にありがとうございます〜^^/)

昔の人工天体からの伝送写真なので走査線が走っている粗い画像なのですが、それでもplatoの周囲輪郭と
小クレータの位置がはっきり写っています。それを拝見してまず周囲輪郭の形状から上下左右の方向が
私の撮影した月の倒立像と合っているかを確かめました。それから小クレータの位置を照合すると完全に
合っていたのは中央の1つだけで左右はどうも疑わしいのではないかと思い始めました。

説明のためにその画像を掲載したいのですが、そのままでは同じようにマズイですね。そこから月面地図を
描けば、それは問題ありません。
なので、Photoshopを使って画像を線画処理しました。(「輪郭以外をぼかし」->「エンボス」->「輪郭抽出」)
もうこれは「絵」です。しかも表示目的は小クレータの位置情報だけですので、手で月面図を起こしたのと
変わらないですね。更にその「絵」を私の撮影した画像に沿うように変形させてみました。そうすると、
小クレータがあるべき位置が私の画像上どこに来るかを判断できます。
なお、水平に走ってる平行線は元画像に走っていた走査線の痕跡です。実際の地形とは関係ありません。


    =>   



その結果、私が撮影した画像中の小クレータ3つのうち、真ん中の1つは合致します。
右の1つはあるいは「月面図」の画像変形がきちんと球面に沿った変形でないので、位置が若干違って来ている
のかもしれません。気流ブレによる一瞬の位置ブレを捉えた可能性もあると思いましたが、他のコマにも
同じ位置で写っているため、どうやらそれは違うようにも思えました。
左の1つは「月面図」に相当する小クレータがありません。上述の右の1つも相当するものがないとすれば
困ったことになります。
その一方、「月面図」で明らかに存在する「2」「3」が写ってないのに、その「左」「右」が写っているのも
妙な感じです。しかも私は「2」「3」の位置ではなく「左」「右」の位置で眼視でも検出したと思っているから
こそ、先日位置を検出したと判断した訳ですので、位置がずれている理由を画像処理の面だけで考えても仕方が
ありません。眼視でも画像でもそこに小クレータがあると思えた共通の理由を考えるのが正しそうです。
コン太さんも推測して戴きましたが、たまたまその位置に光線の加減で一時的に輝度が高くなる部分があった
と解釈するのがいいのかもしれません。

そうなりますと、眼視でも写真でも位置検出できたのは中央の1つだけとなります。

コン太さんがメールで教えて下さいましたが、INTES MK-66の眼視でも、この中央の1つだけが確認できた
とのことです。ならば価格を考えると眼視だけでなく一発撮り画像でも1つは確実に確認できたことは
むしろ名誉なことかもしれませんね(^^)。あの超鋭像のMK-66でも1つなんですからね。
ちなみにネットであれこれplato付近の月面画像を見ましたが、plato内の小クレータを一発撮り画像で
叩き出している画像はありませんでした。いずれも「ツルツル」でした。(改めて、やったー^^/)。

そうなれば、眼視で小クレータをルナ・オービター写真の通りに3つまで検出されたコン太さんの銀次は
さすがのチューニングということです。素晴らしいです。
私も光学系を調整しながら別の月齢条件のときに継続して小クレータ摘出にトライしてみたいと思います。
私の場合はやっぱり画像として叩きだしてご覧の皆様と一緒に共有したいものです。またそれが「銀次って
あの値段でそんなにいいものなのか!」というレポートにもなるでしょう。

皆さんもぜひトライしてみてください。「掲示板のコーナー」に情報をお寄せ戴ければ幸いです。
口径差だけでなく、口径相当の性能が出ているかどうかの判断が情報交換でできるかもしれません。



○木星。強拡大失敗(^^;)!....んー何だか失敗続き(^_T;)(2004/04/04。データ処理:2004/04/05-04/07。)


上記のPlato内、小クレータ個数確認と撮影を開始するまでに、銀次の温度順応が終わるまでの間、同時にベランダに
慌てて出したNexStar5で木星を撮影しました。我流改造Jupiter.exeの予報では大赤班が見えていることになって
いたからです。もう結構早い時刻にベランダの屋根にかかっていて、アラインメント(といってもNexStar5が言うまま
に基準星も見ずに「Enter」「Align」を押すだけで大した微調整はしてませんが)が終わった後なのに、ファインダーで
木星がもうベランダの屋根で見えなくなっており、NexStar5の脚を縮めて(これで初期設定で最も重要な水平設置も崩れた
訳ですが^^;)、ベランダの屋根を覗き込むように撮影しました。
(初期設定がいい加減なので、ファインダーで木星を追えないと、視野に木星を持ってくるのは困難です。)

実はこの日、試したかったことがありました。それは掲示板のご常連、じゃみろさんにヒントを頂戴して考えたこと
(というかほとんどアイデアそのものを頂戴しました^^;)なんですが、アイピースの先端(覗き込む側)とToUCamPro
のCCD面の距離を短縮すれば像面での大きさは縮小でき、もしかしたらHCオルソ12mm+2倍バーローでの巨大過ぎる
木星像を少し縮められるのでは(=HCオルソ7mmを買わなくて済む?笠井社長、ごめんなさい^^;)、というテスト
でした。また逆に距離を広く取って、HCオルソ12mm単体での木星像の大きさをもう少し拡大できるか?というのも
ありました。

現在、私のToUCamProはアイピースのカメラアダプタ(デジカメ28mm径フィルタ用=E5000用)と接続するために
間にE5000専用オプションでNikon CoolPixシリーズ用のテレ/ワイドコンバージョンレンズをつけるための
アダプタUR-E6を介しています。こうすることで昨年の火星接近時には、LV4mm使用時とLV8-24mmZoom使用時で
カメラアダプタだけをねじ込み交換できるように考えたのでした。まあ結局、ToUCamProは銀次では使えません
でしたので、その後の土星、木星へのToUCamPro撮影にLV4mmを使うこともなかったのですが(^^;)。

現状はHCオルソ12mmとLV8-24mmZoomは同じカメラアダプタを使えています。(前述の通りカメラアダプタのネジは
LV4mm用アダプタの長いネジに交換していますが。)なので、LV4mmには悪い(?)ですが、カメラアダプタの交換を
不要とすれば、UR-E6は不要になります。つまり簡単な紙筒で適切な距離を作って像の大きさを工夫することが
可能となるのです。(下写真は以前公開分と同じ。先端にカメラアダプタがついてない状態。)





で、まずはUR-E6を抜いてカメラアダプタを直付けにしてみました。まだ工作は初期段階のビニールテープ仮止め
状態のままだったので(よくこれで光軸垂直が出てるなあとは常々思ってますが、きっと写野が狭いので助かってる
面もあるでしょう)、その処置は簡単でした。(下写真は今回処置分。カメラアダプタが直付けの状態。)





ところが、それでHCオルソ12mm+2倍バーローの組合せで撮影をしましたら、いつものHCオルソ12mm単体の画像の
半分(面積にして1/4)以下にまで、強烈に像が小さくなってしまいました。これはいけません(^^;)。
急いでアダプタを元の状態に戻し、更に時刻の経過とともにベランダの屋根に近づいている木星を狙いました。
あとで考えればこの時、バーローを外せばよかったのでした。また残り時間の切迫感に判断を誤ったという面もあり、
また先日の強拡大の木星以来、安全を期するならHCオルソ12mm単体ですが、その単体の木星像に迫力不足を感じ始めて
いたため、失敗覚悟でバーローをそのままにして、結局裏面に出たという面もあり、でした。
まあ実際、動画での気流暴れの度合いをみて仕上がりを予想することがまだバーロー付の状態では満足にできていません
ので、出たとこ勝負の要素は結構ありまして、今回は大ハズレに終わったということです(また言い訳か。近頃多いな。^^;)。

本当は大ハズレなので撮らなかったことにするという手もあったのですが(ははは^^;)、その大ハズレの見にくい画像に
どうやら衛星の影がまた2つ写っているようでしたので、サイズを縮小したりして、マシな見映えに少しでも改善してから
公開することにしました。先日の衛星多重投影の際に「影2つもかなりめずらしい」と天文誌には解説がありました。
でもまた期せずして偶然捉えてしまいました。おかげで大失敗作を公開するハメになってしまいました。痛し痒しです(^^;)。
次の2枚は順に1220コマ、1492コマの目視選別でのRegistax2.1処理です。






上記2枚より時系列的には早い撮影時刻のものですが、Registax処理で右端が切れてしまいました。
肝心な濃い方の影が切れてしまっているので、これこそは公開しなくてもいいのかもしれませんが、薄い方の影に関しては
この1枚が一番よく写ってますので、これも公開することにしました。1092コマ目視選別です。





衛星そのものは2枚めと3枚めを比較するとほぼ同じ場所で僅かに上下に並んでいるみたいです。
処理当初はRegistaxのアラインメントがおかしくてブレているのかと思いましたが、そうではないようです。
衛星がブレでダブッて写ってるのでないと分かったら真ん中の写真などは、結構悪くないとも思えてきました。そりゃあ最近
までの快進撃からするとトーンダウンは明らかですが、去年の暮れから今年の初め(銀次の部屋12-13前半)と比べれば、充分
写っている感じもします。また強拡大撮影ですが、若干の色情報を今回は撮影時に確保しました。
以前なら満足の成果と思えたのかもしれません。技術向上も嬉しいですが、だんだん窮屈になって来た気もします(^^;)。




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