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○地味に再開。今年の火星。(2007/09/14。2007/09/15記。)


2007/04/28に早々に撮影して以来、既に撮影シーズンに突入していると思われる火星にようやく照準を当てることができました。
2007/08月度の火星の模様の良好な位相の時期には、うっかり日常の多忙と喧噪に追われて撮影の機会を逸しました。
それから約1ヶ月。また模様の濃い大シュルチス〜子午線湾あたりの位相が巡ってきました。
酷暑と言えたこの夏もようやく峠を越えた後、急速に悪天がまた増えた状況で、この週末も曇天から悪天の予報でしたが、先日の月食
の夜同様、天気予報が良い方向に外れ、急遽、火星撮影のためにマンションの屋上に上がりました。

職務での1週間の疲労のピークでもある金曜の夜にC8一式を屋上に上げるのには、正直臆したところもあります。
しかし週末の天候予想が悪い中での思わぬ晴天に、ここは栄養ドリンクで気合い入れて一つ頑張るかという気持ちになったのでした。
(楽しみのためにやっている作業に見えませんね(^^;)。いえいえそんなことは....(^^;;)。やり甲斐を感じる作業には違いありません。)

結果的にはイマイチというか、状況相応な成果となりました。その点、喜びもがっかりもなし、という感じでした。
撮影後半では仰角も30度を超え、今年の木星のような低空気流の影響は排除できるものの、雲がやはりからんで、むしろ撮影前半の
ほうが気流は安定していたように思えます。

C8とF31fdによる撮影です。PCは屋上に持っていきませんでした。気流の影響さえ排除できれば、満足な結果を得られるだろうことは、
2007/08/05のF31fd対ToUcam対決で見極めた訳でした。今年の火星は仰角は充分確保できるので、冬のジェット気流の影響が出る
までは、再度PC+ToUCamでの撮影に戻る迷いは起こらないだろうと判断した上で、疲労している体調温存を優先しました。
前半の画像が小さいものは、LV8-24mmZoomでの撮影です。ズーム位置は8mm(最大倍率)で、F31fdのズームも最大望遠状態です。
それぞれ1950フレーム合成です。Registax3を使用。Wavelet処理はLinear[1:3]で以下共通です。


 



それでも像の大きさが不足しています。この拡大率では模様を検出しているのか、画像処理のアヤで像に陰りが出ているのかの判別も
できません。接眼鏡をLV4mmにしてみました。眼視500倍に更にF31fdでズーム最大拡大する状態です。
よほどの安定気流でないと良像を得られないとは思いますが、合焦の山は極端に狭くなった分、追い込みやすいとも感じました。
視直径8.8秒でこの像の大きさを確保できたのも、これから接近度が上がっていく状況で収穫と言えます。
そしてこちらは明らかに模様が検出できています(^^)。それぞれ1919、1903、1920、1914フレーム合成です。


 

 



画像が不鮮明なので解説図を作ってみました。2003年や2005年に比べてかなり火星の北極(画像では下部分)側から模様を見ている感じ
に模様が変形しています。大シュルチスは欠け際部分にほとんど埋没して、ヘラス盆地には霜があるのか他の地域より輝度が高いです。
子午線湾までは検出ができていないものの、それに至る腕部分は検出ができているのではないかと思えます。





強拡大分の4つのデータを全部連結して処理してみました。撮影時刻は約7分以内に収まっており、自転が遅い火星では模様が流れる
心配はないでしょう。7740フレーム合成です。解説図の各模様の存在は明らかだと考えます。





「月・惑星研究会」HPに寄せられる火星像を久しぶりに拝見しましたが、国内画像は同様に気流の影響を受けてか、鮮明な画像は少なく
思えました。火星に黄雲が発生していて、模様が不鮮明だったり形状変化をしているという報告もありますが、その一方、海外の画像報告
では、この視直径においても、鮮明な強拡大画像の報告もあり、事態の理解に苦しむところです。と言いますのは、今年の木星は仰角が
低く、特に低緯度地帯での撮影が気流の影響上、格段に有利だったという理由があって、海外の画像の優位ぶりを納得していた訳でした。
火星はどの緯度帯においても仰角条件は変わらない角度で昇ってきます。しかも現在海外からの鮮明な火星画像はむしろ高緯度帯の
各国で撮影されているようにも思えます。冬場のジェット気流の影響もまだないと思えば、なぜ国内と海外で画質にこれだけの差が
生じるものなのか、という点を大いに戸惑っています。

まあ2003年の大接近時点では「視直径10秒以下では撮像上での模様の検出は難しい」と言われ、2005年の中接近時には「視直径6.7秒
でも模様検出が可能」(2005/03/04)というところまで、技術論の向上と経験の積み上げでどんどんハードルを上げて行った結果、現時点
の視直径8.8秒での不満足を感じている訳です。上を見ればキリがありません。海外画像との差の理由は理解できないものの、とりあえず
国内水準において、まあ極端に悪い仕上がりではない、と思っておきます(^^;)。


○後処理を追加。更に模様は明瞭に。(2007/09/14分。2007/09/17記。)


後処理を追加しました。上記と構成を少し差し替えた4AVIファイルを連結の上、約半分の4199フレームに絞り込んで処理しました。





合成枚数が減った関係もあり少し粒状感は粗くなったものの、解説図の通りに模様は更にはっきりしたと思います。
レンズを外せないF31fdでは、リレーするレンズ枚数が多いコリメート撮影を余儀なくされるため、反射望遠鏡を使っているにも
かかわらず、輝度の高い火星では少し周縁部に色収差が目立ちます。
そのあたりも後処理でかなり減らしているのですが、どうしても残ってしまいます。視直径が接近とともに大きくなって行けば
対象が大きくなるので、収差は相対的に目立たなくなるかとは楽観していますが....。


○今回は大満足!この時期最高水準と言える火星。(2007/09/22。2007/09/23記。)


上記の火星撮影で考え違いしていることがありました(いつもよくやりますが....^^;)。
拡大撮影に2倍バーローレンズも使っていたのです。ということは接眼鏡にLV4mmを使った時の眼視観望倍率は500倍でなく1000倍
です。通販の粗悪な望遠鏡の売り方によくある「迫力の750倍!」(口径60mm屈折望遠鏡なのに....。)も完全に顔負けの超過剰倍率
です。C8が口径200mmですから、有効最大倍率は口径mmの10〜15倍として200倍から300倍でしょう。気流条件が非常に良い場合
400倍程度までが像質劣化もそれほどなく、倍率を上げるにつれ詳細がよりはっきりしてくる範囲だと考えます。
それ以上になると拡大しても詳細が解像してくるどころか、ぼやけて不鮮明になって行くばかりの筈でした。

前回撮影時の「500倍」選択も充分「セオリー無視だが選択肢がない」という背に腹を換えられない状況での決断のつもりでした。
実際、私の手持ちの接眼鏡ではLV8-24mmZoomの8mm位置で得られる撮像の大きさが小さい場合、次はLV4mmまで選択肢が
ありません。でももし現場でそれが「1000倍」だと分かっていたら、きっと常識が働いて実行していなかったと思います。
(カメラレンズを介さない間接撮影法では接眼鏡と焦点面の距離を長くとることで像を大きくできますが、コリメート法撮影では
それができないことも確認済でした。)

結果的にはLV8-24mmZoom+2倍バーローレンズでの(本当の)500倍にF31fdのズーム最大を更にかけた小さな画像より、
LV4mm+2倍バーローレンズにF31fdのズーム最大をかけた画像のほうが、模様の検出には効果的だった訳で、分からないものです。

裏目に出ての失敗はあるもののセオリーから疑ってかからないといけないのが、この動画からRegistaxを通して多数枚合成をする
惑星撮影の面白味に直結しているところがあります。そもそも中小望遠鏡で昔の大天文台の望遠鏡クラスの惑星撮影ができるという
こと自体が、面白味+過去のセオリーを破壊しているとも言えますが、それでも眼視部分の口径と性能の関係は踏襲されるものだと
今まで思っていました。

それにしても口径200mmで1000倍が有効になるとは....。結果が出ているにもかかわらず、にわかに信じがたいこともであります。
それも特別に鋭像を誇るような望遠鏡でなく、良くも悪くも標準的な光学精度(甘いと言う人も少なくない)ノーマル仕様のC8で、
そうなのだ、ということは多くの方々にも参考になることかもしれません。私自身、過去にC5での巨大木星像やC8での巨大火星像を
撮像して来ましたが、今回ようやくこのことを認識しました。(銀次の部屋16[2004/03/26]および銀次の部屋35[2005/10/06])

この夜は急遽、家で留守番担当となりましたので、ベランダで火星を撮る機会を得ました。
やはり屋上に一式上げての撮影よりは格段にラクです。ご近所迷惑にならないよう、早めの設営後、AC駆動でいつでも撮影に入れるよう
NexStar架台でC8を火星に合わせて追尾させておきました。この夜の追尾精度は良好で架台の「カックン」はあるものの、作業効率は
とてもよかったです。今回は最初から上記の「1000倍」撮影モードで臨みました。(にわかに信じがたいのではなかったのか......^^;)

時刻は2時から3時の間です。仰角を充分得られたこともあって、先日より鮮明に火星の「黄金位相」近くを撮影できました。
全27シーケンス中、最後のほうに撮った4シーケンスを処理してみました。それらのシーケンス撮影中には、F31fdのモニタに
ヘラス盆地、大シュルチスが確認できましたので、既にその時、撮影の手応えを感じてました。
視直径9.2秒。最近急速に大きくなってきて、そろそろ10秒の手前に至りました。
それぞれ1650、2070、1710、1790フレーム撮影。Wavelet処理はLinear[1:3]です。


 

 



今回は解説図は不要なくらいですが、念のため添えておきます。





上記4シーケンスのうち、2、3、4番目のAVIを連結して処理してみました。
(PCのHDD容量の事情で4シーケンス以上纏めての処理はできませんでした。)
今後の接近につれて大きくなる画像との比較のために、きっちり南極を上に火星を立てて仕上げてみました。
ほぼ全フレームを使ったものと若干の選抜をかけたものを掲載します。絞り込んだ差は僅かで模様の濃淡を比較してもわかりません。
Registax出力直後は若干の効果もあったのですが、入念な仕上げ処理の後では差がなくなりました。5670、4224フレーム処理です。






接眼鏡とF31fdのレンズによる色収差も後処理でかなり抑えたのですが、それでも北極部分(火星像の一番下部分)には青白い輝きの
部分があります。北極冠かブルーヘイズなのか....。その色の取り合わせが火星ならではの美しさですね。
そして像の大きさと質の両面で、F31fd+C8が今年の火星に充分使えることを確認できました。
この時期における自己最高水準の仕上がりと言ってよいと思います。これだけ模様を検出できれば、私は大満足です(^^)。



○公開を忘れていましたが、今頃、ゆく夏を惜しむ....(^^;)。(2007/08/18+2007/08/25。2007/10/02記。)


公開を忘れていましたが、ベランダから見える花火大会2件を今更ながら公開します。この夏はこの2件だけ見れました。
まずは盆休みの旅行を予定よりスムーズに帰着できたおかげで、あきらめていたのを見ることができた猪名川花火大会の模様です。
2007/08/18のことです。もう1ヶ月以上前のことなのでした。最近、また毎日が飛ぶように過ぎて行きます。
撮影はEOS20D+SIGMA18-200mmです。毎回同様、天体画像が霞まないようにあまり大きな画像の公開はしません(^^;)。
1枚目の背景右端に生駒山上での花火も火柱状に偶然写っているようです。


 

 

 

 



次はその翌週(2007/08/25)の伊丹花火大会です。同じくEOS20D+SIGMA18-200mmです。


 

 

 

 



猪名川花火大会の2枚目以降はバルブ露出にしてリモートケーブルで、花火の拡散状況に合わせて露出オンオフをしてみました。
従来の露出固定(露出時間優先)撮影では、2秒セルフタイマーモードを使って、よりお手軽に撮影ができる上に、各撮影コマの
濃淡にムラが出ないメリットがあります。でもこちらのやり方のほうが、多少カンが外れての失敗はあったとしても、見た感じの花火
の形状をきれいに残せるので、なかなかいいなあ、と思いました。



○満月でない中秋の名月。(2007/09/25。2007/10/07記。)


月の軌道が楕円だからなのでしょうか、新月と満月の間の日数が長い時期に当たると、暦の上での中秋の名月と満月の夜が合わない
ことがあるそうで、今年はまさにそういう状況となりました。
ミニボーグ45ED+LV8-24mmZoom+スカイパトロールII+FinepixF31fdでのお気楽撮影でしたが、強拡大撮影では合焦感がいまいち
良くなく、後処理を何度か投げ出した形で居たのを、ようやく公開に至りました。

月の海と白い部分のコントラストがF31fdのコントラスト検出AFを惑わせるところがあるのでしょう。完全に合焦した位置より少し外れた
ピント位置のほうが月面のコントラストが高くなる傾向があるのだと思います。月面全景や惑星像では背景の暗黒とのコントラスト差を
探ることになるので、合焦精度は安定して正確なものになるようでした。








2枚目の全景においてさえ、後処理でどうにもならない、合焦感の曖昧な箇所(上端あたり)があり、3、4枚目はこれでも「よくここまで
復調したなあ、という感じです。カメラアダプタの光軸出しに原因がある面も否めません。汎用アダプタのデメリットが出ました。
口径45mmの望遠鏡とコンデジでのコリメート法撮影にどこまでの精度を要求するつもりか、と本来なら言えるところなのでしょう。
しかしミニボーグ45EDとF31fdではそんなサイズの格を無視して理想の仕上げを追求してしまいたくなるのが全く善し悪しなところです(^^;)。


○平日の出撃。火星。(2007/10/17。2007/10/20記)


週末は天候が悪化する予報でしたので、当夜は平日でしたが帰宅後に屋上で火星撮影をしてきました。
撮影中にNexStar架台が急に天頂を向いてしまい、電池入れ替え後もアラインメントが途中で止まったり、不可解な現象から回復する
ための30分の作業中断などがあって、1時には切り上げる予定が結局3時前に至り、次の日の職務は非常に辛かったです......(^^;)。

極冠フードの輝度もますます上がって、眼視1000倍の超過剰倍率でもその存在ははっきり分かりました。
20シーケンス以上を撮影しましたが、どれもそれほど質は変わらないようです。まず速報で「掲示板のコーナー2」に掲載したものを
後処理して掲載します。1614フレーム選別。C8+LV4mm+2倍バーロー+F31fd。Wavelet処理はLinear[1:3]です。





その作業中断の後、撮影を再開しました。せっかくファインダー調整、光軸調整、カメラアダプタの取付調整などが問題なく
仕上がっているのですから、架台の不可解な状態が消えた確認だけやって撤収するのは惜しいと思ったのでした。
再開直後はどうやらF31fdのズームが最大になっていなかったようで、像が若干小さいシーケンスが続きました。

そこでどうやらデータ的にはベストのものが出た感じがします。撮影輝度が高かったようで、模様を色濃く抽出しようとすると周縁部の
階調反転が酷くなり、なかなか後処理で全体が自然に仕上がるようには補正できなかったのですが、このシーケンス周辺はそれがまし
だったようです。4シーケンス連結で6388フレーム選別。C8+LV4mm+2倍バーロー+F31fd。Wavelet処理はLinear[1:3]です。






中央に子午線湾(アリュンの爪)とそれに至る腕部分が見えています。右側に隣接するオーロラ湾一帯の突起形状もかなり詳細に
識別ができますね。周縁部の輝度反転を抑えるために、それほど派手な強調処理ができず、結果的に画像のコントラストはそれほど高く
設定できず、後処理後も模様を色濃く抽出することができませんでしたが、かなりの解像度がある画像であることは理解でき、とても
満足しています。その後、ズームが最大になっていないことに気づき、再度数シーケンス連結処理のために撮影を続行しました。
こうして更に夜は更けて行った訳であります(^^;)。





4シーケンス6248フレーム処理で他は同条件です。
追加撮影の甲斐があって、像が大きくなり、ベスト画像ほどでないですが、模様の識別もかなりしっかりできます。
視直径11秒弱。この程度撮れれば私は充分満足です。色彩が美しいです。
口径200mmで1000倍+F31fdの3倍ズーム....なぜこれが眼視においても有効倍率として機能しているのか、まだ私は分かっていません(^^;)。



○怪奇!都市蒸発??(2007/10/19。2007/10/20記。)


帰宅後、ベランダから見た平地が奇妙な雲で見えなくなっていました。人工燈火の強いものがその雲から透けて見えるのが幻想的で、
映画「首都消失」とかウルトラセブン「蒸発都市」の1シーンを思わせる不気味さがありました。
「こっ、これはっ。ウルトラ警備隊に通報しなくてはっ!」と思いました(^^)。
まあ冗談はさておき、何か(ガス漏れのような)人為的事故によって、大変なことが起こっているのではないかという懸念を抱かせるに
充分な異様さがありました。私自身、そこを通って無事帰宅しているという事実がなければ、もっと気を揉んだことでしょう。






当日、1日降った雨の水分が夜間の冷却と地表に残る熱の差により、地表近くで厚い雲を形成したという感じでしょうか。
背後の梅田や京橋など大阪中心はその雲の背後に見えていますので、這いつくばるような雲の低さが一層際立ちました。
消失したように見えるのは大阪伊丹空港周辺、伊丹市などの市街地あたりです。
(「銀次の部屋51」2007/07/23など、今まで掲載して来ました夜景画像と比較されると、その異様さを実感して頂けます。^^)



○天気予報が外れて急遽出撃。黄金位相を狙うも....。(2007/10/20。2007/10/21記)


この週末の天気は悪いという予報だったので先日に平日の屋上出撃をした筈が、予報が外れて天気は良好.....また屋上出撃しました。
....が、先日とは比較にならない悪気流条件に設営後1時間未満で早々の撤収をしました。

眼視1000倍の過剰倍率では模様が全く識別できませんでした。肉眼では透明度が高い空でしたが、アイピースの見口にうっかり吐息でも
かかってしまったかと思えるほど、眼視像には霞がかかり、像も高速に脈動していました。

4シーケンス連結処理でもこの仕上がりです。先日と同条件で5715フレーム選別、別の4シーケンスでの6988フレーム処理です。








眼視では極冠フードも何も識別できなかったのですから、これだけでも模様が検出できて幸運だったと言えるでしょう。
実は懸念していたことでしたが、このような気象条件の場合、現在のF31fdコリメート法撮影には無理が出ることを改めて認識しました。
悪気流条件では、まず眼視において1000倍で過剰倍率で、全く絵にならないのですから、それをF31fdのズームレンズで、どう巧みに
拡大撮影しても画像は破綻したままだという訳です。

眼視条件下で破綻のない倍率(口径20cmに対して200倍から300倍)で結像させておき、CCDサイズが小さいがゆえに逆に最終画像の大きさ
を確保できる方法に比べて、主光学系での強拡大への依存バランスが悪いのでしょう。
ToUCamを使った間接撮影では、間接法での合成拡大率をアイピースと撮像面の距離で微調整できるために、そのあたりのバランスを気象条件
に応じて最良にできるポイントがあり、やはり「大成功を呼ぶだけの理にかなったバランスがある」と思えます。

ですが、まあ2007/10/17のような画像を撮れる夜もあると思えば、今回の火星はF31fdを使って撮影を続けます。ToUCamは他の多くの
方々が作例を残されると思いますので、違うアプローチをすることが、技術面や観測面での資料的にも意味があると思います。

今回は模様の検出が明解でないので、解説図が必要でしょうか。こんな感じに写っているのです(^^;)。






1999年の火星像を時々ネットや天文誌で見る機会がありますが、その時と同じような方向から今年は火星を見ているようですね。
模様が南半球に豊富な火星を北極側から中心に見るのは、それらの模様が球面に沿って変形してしまって何だか味気ないです。
やっぱりヘラス盆地が火星の目玉のようにこっちを真正面向けてドーンと睨みつけて欲しいのですが、今回はそうはならないんですよね。
2003年に天文界に復帰してから、2003年、2005年とも火星は良いアングルでの撮影ばかりでしたから、今回はちょっと張り合いなしです。

そう考えると撮影はF31fd一本で行こうなどと、私には珍しく、審美画像追究の執念よりも評価アプローチを優先させようというゆとりは、
逆に言えば「今年は過去最高記録の火星像を超えられない」という諦めが裏腹にあるものなのです。そのことに気づきました。
秋冬の大暴れ気流、大きくならない視直径、見映えのないアングル....これらはちょっと撮影側では工夫のしようもない障壁です(^^;)。





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