--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。


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2007/04/14 付で「銀次の部屋III」を開始します。2003/04に始めた「銀次の部屋I」以来、もう4年になります。
4年といえば長いですね。その間に楽器の1つでもマスターしておけば人生変わったか....まあ変わってないでしょう(^^;)。
惑星写真技術に関しては、当初の期待や想像以上の向上があり、あっという間でもあったその4年という年月の長さを感じます。

※「銀次の部屋I」「銀次の部屋II」へは表紙からジャンプが早いです。が、先例に習って「銀次の部屋II」の最終ページへの
リンクは貼っておきます。(以降前ページ群のリンクを引き継いで行くと、インデックス更新の簡略化のための部屋分けの甲斐が
なくなりますので、ご容赦下さい^^;)



--◇--◇--◇--◇--    



※2007/04/11付でHP全体のアクセスが90000に至りました。ありがとうございます。多くはこの「銀次の部屋」へのアクセスだと
 考えております。開店休業状態の期間にも継続して1500近くの追加アクセスを頂戴し、申し訳なく思う一方、コーナー運用の再開を
 期待されているとも感じ、感謝の気持ちとともに、またボチボチと追加掲載を始めて行きたいと思います。宜しくお願いします。



○まずは体調不良の件、近況報告。(2007/04/14記。)


当朝は晴れれば、日中(11時)に月による火星食がありました。月をNexStar8iで探せばきっと火星も捉えたでしょう。
ですが天候に恵まれませんでした。画像は朝7時ごろで、笑えるほどピンポイント(太陽より高い高度に月と火星は
あります)で雲が対象空域を隠してましたし、それからは雲が東の空を覆った状態。現象が終わった昼からは晴れ......
まあそんなことだろうと予測もしていたので、あまり残念にも思いませんが(^^;)。





2007年が明けてからというもの、いろいろ体調不良があり、旧「銀次の部屋II」は最終ページにて完全に失速状態(^^;)
となりました。3月に入ってから酷い胃痛に悩み、食事量が激減しました。私は今まで鼻からも口からも胃カメラを
飲めた試しがありませんでしたので、酷い自覚症状にもかかわらず、なかなか通院加療の決断に至りませんでした。

「胃潰瘍でもどうせガスターを飲んで通院になるのだろう」と思い、市販のガスター10を飲んで様子を見ました。
胃痛はようやく5日めには収まり、食事もできました。が、量が激減したのでした。そのまま体重がどんどん減って
いくのと、1ヶ月近く経っても食欲が改善しない(いつまでも空腹にならない感じです)のを、さすがに不安になり、
ネットで胃カメラ診療が上手だと評判の医院を探して診て貰いました。
鎮静剤4ccを今から血管に入れる、と案内があって、次に目が覚めたときには、検査は終わってました。でも夢の中で
結構痛がったり気分悪がったりした感覚はあって「確かに凄く咽頭部が敏感だ」とのことでした。暴れたみたいです(^^;)。

胃潰瘍は峠を越していて、初期に自分で処方した市販のガスター10が効いたのだろうとのことでしたが、別に問題が見つかり
ました。食道裂孔ヘルニアによる逆流性食道炎というものでした。消化管は食道と胃の境目の部分で横隔膜の孔(食道裂孔)を
通ります。そこで締め付けられることで、胃の入り口に当たる噴門が締まり、逆立ちしても食べたものが出てこないように
なっているのですが、胃の上方が食道裂孔より上にはみ出てしまっていて、噴門が開きっぱなしになっている状態なのでした。
そのため食後2時間のうちに横になると食道に胃酸が逆流し、強い胸焼けを起こすのでした。少しの食事で過剰な食べ過ぎ状態
のように「下を向くと食べたものが出てきそう」という最近の感覚には明確な理由があったのでした。

これは物理的な変形なので、一旦小康になっても日常の注意事項を守らないと、また症状は再発し慢性化します。
更に悪いのは悪化すると食道癌に至るケースがあり、それは罹病すると治癒率が極めて悪い腺癌系の癌なので、
一旦治癒後もいろいろ食生活面で気遣いが必要とのことでした。
胃に良くない食事を避ける以上に、その「食後2時間は横にならない」は、なかなか厄介な話です。特に私は寝酒に
ビールを飲まないとなかなか寝られない習慣もありますので。

で、当面通院しながら、予想通りガスター10を処方して貰ってます(^^)。食後2時間は寝ない、は職務帰宅時刻から考えて無理
なので、胃酸が逆流しないように頭側をかなり高くして寝ています。まるで気分は映画「エレファントマン」です(^^;)。
でも時々かなり酷く咳き込んで夜中に目が覚めることがあります。今までは花粉や埃での喘息かと思ってました。
そうではなかったのです。胃酸や内容物が逆流して食道で何か違和感を生じて喘息状態になっていた訳でした。思えばこの
新年明けからの異常に長かった風邪状態も、幾分はその症状を風邪によるものだと思っていたところがあったのでしょう。

結局、これを書いている本日時点で、最初の異常を自覚してから1ヶ月と1週間、一時期76kg手前(2006年春)だった体重が
66kgです。10kg落ちました。まあ年明け時点からの差は6kg程度ですが。背広などを買いなおさないと、サイズが合わず
格好が悪い感じもしていますが、まあメタボ何とかの予備軍に入れられることはなくなったかと、その点では嬉しく思ったりも
しています。身長が172cmなので丁度標準体重(BMI=22)です。この歳で標準体重に戻れるとは思ってもみませんでした(^^)。
標準体重なんて高校生時代以来かもしれません。(前も書きましたが、転んでもただで起きぬ輩の典型ですな^^;)



○あれ?絶食状態じゃあなかったのか?ここは「銀次の部屋」なのか?「B級グルメの部屋」なのか(^^;)?(2007/04/14記。)


診断を受けるまでは、正直、体調不良をあまり深刻には考えていませんでした。加齢の影響もあるのだろうと思ってました。
絶食状態も最初だけで、後は食が極端に細くなったものの、特に疲労感などもそれほどなかったものですから。
この4月から職務で遠隔地対応する機会が増えました。元々職務には根を詰めて長時間集中作業をするタイプだと自身では
思っており、職場でくすぶっているより、移動中の景色で気分転換したり、新しい環境での作業をする新鮮味を楽しんだほうが、
今の状態には向いていると私自身は考えています。

4月初めは立て続けに福岡、広島、姫路に出張がありました。日帰り出張ではありますが、行けば何かそこの有名なものを
食したいと思うものです。ですが、食欲が思わしくありません。そのため各出張日は朝抜き(私は平日の朝食はこの
30年ほど摂っていません。腸も過敏なため通学・通勤中の腹壊しを避けるためで、習慣になっています。)、昼抜きで
現地入りして、「遅い昼休みモード」で手早く何かを頂くというパターンにしました。広島出張は出張先の方と御一緒と
なりましたので、頂いた「広島焼き」の画像はありませんが、福岡では駅近くのラーメン屋「一蘭」に行きました。
(もう16時過ぎでした。)1人ずつのブースに分かれており、シート記入して味に細かい注文をするようになっています。
ブースは「味集中システム」と言うのですって(^^)。面白いですね。特許出願済だそうです。

ブースの中に「荷物かけ」があるのも「味に集中してくれよ」という感じが伝わって来て、面白いですね(^^)。
ラーメン鉢に固定できるように、れんげに切り欠きが入ってました。こういう工夫も同様なんでしょうね。
縮小画像ではよく見えませんが、箸袋に追加注文のシートが印刷されています。それに備え付けのボールペンで○をつけ、
手軽にトッピングができたり、事前に食券を買うときに「替え玉」分も買っておくと、店員を呼ばず「替え玉」のタイミング
を知らせられる金属プレート(私は試せませんでしたが、着席時の説明によれば、それを所定の位置に置くと店員にコールが
行くようでした)の仕掛けもありました。ある種「ラーメン道の未来」みたいなものを感じます。海外の映画監督とかが見ると
ここでSF映画を撮りたくなるかもしれません。(映画「ブレードランナー」でのうどん屋台のシーンを思い出しました。)


  



私は「味の濃さ:こい味、こってり度:超こってり、にんにく:なし、ねぎ:なし、チャーシュー:あり、秘伝のたれ(辛み):なし、
麺:かため」をお願いしました。(記入するシートに選択によって価格は変わらないとの注釈がありました。)
ねぎ無し指定のせいもあり、麺とスープを邪魔しないあっさりしたチャーシュー以外、余計な具はなく、実にシンプルです。
朝昼抜きの夕方だったので、何とか今の私の状態でも完食しましたが、普通の人はきっと2回ほどは「替え玉」(麺だけお代わり。
博多系の特徴。)をするのではないか、という量の印象だったのは、滑らかな超細麺のせいもあったのでしょう。

さすがに味はなかなかイケました(^^)。が、まあ中毒クラスの激ウマほどには感じられなかったのは、選んだバリエーションの
ためかもしれません。これから説明対応をする(その日は17時半開始でした)前ににんにく臭の心配をしなくてよいというのは
助かります。なのできっとこれからも福岡出張の機会があれば、立ち寄ってみたいものです。

姫路出張では、顧客説明が終わったのが昼かなり過ぎの頃でした。営業担当とは現地解散したので、また「遅い昼食モード」に
しました。JR姫路駅ホームにある「えきそば」です。ダシは日本蕎麦(関西立ち食い系特有の旨味過剰)に黄色い麺の
組合せです。麺は中華麺でも無さそうにも見えました。細いのに作りおきでコシがないのでそう思えたのかも知れません。
驚いたのは持つと器が変形するほどペナペナのプラスチックで、また持つとかなり熱かったです。
「環境ホルモンとか大丈夫なのか?」と思わせました(^^;)。
店の中に由来がありました。昭和24年からあり、麺は当時の品質保持上での工夫で、発祥当時は瀬戸物の容器つきで50円
だったとのことです。歴史あるメニューだったんですね(^^)。


  



「遅い昼食モード」を短時間で切り上げられると踏んで、せっかくですから駅から見えている距離の姫路城にも立ち寄りました。
遠景からも桜が見事でした。五分咲き程度でしたが、敷地が広大で城との映え方が良く、20分ほどの滞在でしたが、良い
思い出となりました。(ズレた昼食休憩時間とはいえ、本来は職務時間帯ですので、適度な一旦休憩以上の立ち寄りは望ましくないと
考えました。)


 



思うに、体調不良になる前、去年の秋には紅葉を楽しむ時期を職務忙殺で逃してしまったことを例年になく強く残念に感じ、
出不精の私が、紅葉の跡でも残存しておれば、と京都の奥まで出向いたり、それからもいろいろな季節の出来事に執着したり
するようになったことは、体調を壊した今、考えれば(いやいや今も元気ですよ^^;)、とても理解しやすいことだったのです。

つまり「あと、何回見れるのかなあ...。」ということに無意識にか気づいていたのでしょう。
若いうちは「今年見なくてもまた見るよ」と思っていたものです。見たいと思えば次の年にいつでも見れる、と。
だからこそ、今は「今年、見ておきたいものだ」と逆に思うようになった、ということなんでしょう。
(出張など旅先ならではの食事にこだわるのも、ごく最近からのことで同様の感覚なのでしょう。)

いやいやまだ死にませんですよ〜(^^;;;)。そんなの今も元気満点の両親に知れたら(元気という点で親の世代に勝てるとは
思っていませんが^^;)「先に逝くとはこの親不幸ものがっ」と(逝ってないのに^^;)大叱責されるに決まっております(^^;)。
ただ「自分の人生の終焉」という概念もそろそろ全く無縁ではなくなってきたのだなあということを今回、思いました。


 



遠くない将来、この桜の花びらが散るように、否応なく自分も土に還る日が来るのだ、という実感です。
所詮、人生はその順番待ちなんですね。夢や目標が実現するより先にそれはやってくるのでしょう。
そんなことは、日頃の忙殺に追われてなかなか自分で思い至ることではありませんので、良い体験をしました(^^)。



○久々の出撃。ただしお手軽...(^^;)。月面全景の撮影。(2007/04/23。2007/04/26記。)


「銀次の部屋III」を新設して、掲載再開して以後(ご常連様各位からお祝い書き込みを掲示板に沢山
頂戴しました。ありがとうございます。)、週末はあいにくの天気がずっと続いていて、撮影復活の機会
がなかなか来ませんでした。前週土曜にも実は夕方に一瞬月が見えたので出撃をしたのですが、すぐに雲が
月を隠してしまい間に合いませんでした。当夜は平日でしたが、次の機会がいつ来るかわからないので、
残業帰宅後にミニボーグ45ED+E5000+スカイパトロールIIで月を撮影しました。
温度順応時間ゼロで玄関廊下側での設営ですから、モノグサ出撃ではありますが久々の出撃となりました。

例のクレータが見える位相には少し日が早かったようでした。
温度順応しないでも撮影に入れるミニボーグ45EDはこういう時にとても重宝します。
掲示板にも撮影したことをその夜に書きましたので、今回は久々の「予告してからの公開」となり、
お茶濁し程度の出来では、がっかりされそうですが、如何でしょうか.....(^^;)。







それぞれはズームアイピースLVZoom8-24mmの焦点距離とE5000のズーム位置を可変させて拡大率を変えた
ものです。口径が小さい分、集光力が足りませんから、自動追尾とISO200での撮影でも輝度が少々不足していて、
ノイズっぽいのを消すために後処理でNeatImageも試してみました。ですが後処理が終わった後で試したこと
もあったのか、自動プロファイル検出が例によって「処理不可」となり、室内撮影用に保存した既存の
プロファイル定義で強制的にマッチングしてみましたら、逆にシャープ度が上がってしまいました(^^;)。
ノイズリダクション効果はなかったものの、シャープ処理でのノイズ増加もそれほどなかったので、それを
最終仕上げとしました。毎々同様、場当たりなことをやってますが、案外月面全景画像には、使えるノウハウ
かもしれません(^^)。

以下、左から順に原画像(輝度のみあげたもの)→Photoshopで後処理→NeatImage結果です。ご参考まで(^^)。


  



撮影前にはお手軽撮影での月面全景画像では「銀次の部屋III」最初の天体写真として不足かと思ったり
しましたが、充分な質感と迫力を得たと思いました。
思えば「銀次の部屋I」冒頭の画像も銀次到着当夜、およそ四半世紀ぶりに撮影した凡庸な画像でしたし、
「銀次の部屋II」冒頭の木星画像もC8の整備が未完だったこともあって貧相でしたので、あまり気にしなくて
よいのかもしれませんが(^^;)。

原画像が少々ネムいのはデジカメが記録時に情報飽和しないよう階調を圧縮することと大いに関係があり、原画像が
本来の光学性能という訳ではないと私は考えています。もしそうでないなら後処理でシャープネスを向上させても新しい
情報は見えて来ずに、ただ画像が荒れるだけです。でも実際は後処理で見えにくかった小クレータ群など詳細がどんどん
浮き出て来る訳ですから、後処理の結果得られる画像が、本来の光学性能に沿ったものであると理解できます。

やっぱりミニボーグ45EDは口径クラス無視(超越どころではありません)の物凄い光学系だと今回改めて感じました。
45ED、45EDIIオーナーの皆様は、これがサブ機だからと言って、ゆめゆめ埃をかぶらせては勿体なさ過ぎると
思います(「そんなのアンタだけだろう」って....?^^;)。



○5月連休初日、月・惑星撮影ツアー(ツアー撮影?)敢行!(2007/04/28-04/29。2007/05/01記。)


5月連休に入りました。今回はこの2〜3年の恒例のように、心身とも疲労困憊で、まず身体をオーバーホールというような
入り方ではなく、少し余力をもって突入できたのが幸せなことでした。まあ毎度同様、何かをやる計画までは立てられ
ませんでしたが。(これは小遣いなど費用面も大いに関係アリ^^;)
連休初日は家族はそれぞれ所用で家をあけましたので、夜中もベランダを使えるものの、当初は例によって夜だけ曇という
あいにくの天気予報でした。次の日は大阪平野一円は快晴だとのことなので、夜中には回復すればいいなあと思ってました。

ところが天気予報はまた外れて、日中は曇ったものの、夕方から明け方までずっと快晴のままだったのでした。
そこで当夜は「月・惑星撮影ツアー」をやりました。
ん?....撮影しに旅に出る訳でないので「月・惑星ツアー撮影」と呼ぶべきですか(^^)???

夕方撮影開始で月、金星、土星、木星、火星の順に撮影して行きました。
当初、計画時には完全に金星を忘れてました。夕方に月を撮影したら、土星撮影までには若干の時間の余裕があると思い
一人での夕飯にパスタを茹でて、ソースがないことに気づき、マンションの下のコープミニ(生協の小さい店舗です)に
それを買いに出て、玄関廊下側の西の空に見える異常に光る輝星を見て、ようやく存在を思いだしたのでした(おいおい^^;)。
そこで、夕飯時間確保のために金星はミニボーグ45ED+E5000+スカイパトロールIIでのお手軽撮影にしました。
哀れ....現在の細くなった食欲に負けた金星....当日は留守番モードで自分で作らねば何も出て来ませんですからね(^^;)。

結局、月をベランダで銀次→急遽金星を玄関廊下でミニボーグ→取り急ぎ夕飯→土星を屋上でC8→木星をベランダに
再設営したC8→50分仮眠→火星をベランダでC8の工程となりました。久々に大堪能しました(^^)。

ベランダ撮影分についてはACを部屋から引いても家族に隙間風の迷惑をかけずに済みましたので新高速PCで、屋上撮影分
はバッテリ駆動要なので、低速PC(WindowsXPからWindows2000に戻し順高速化)に分担したものの、木星は全件を
処理する時間なくDVD-Rにデータを一旦退避して火星撮影に臨みました。

ベランダを夜中じゅう使える機会は滅多にないのと、なんと撮影する時刻帯に木星は大赤班をこちらにドンピシャで向け、
火星は大シュルチスなど「黄金位相」ドンピシャであると計画時に知り、夜中じゅうベランダを使えるこの夜に晴れれば、
もうやるしかないだろうと思いました(^^)。長いブランクの埋めあわせみたいな感じとなりました。


--◇--◇--◇--◇--    



まずは久々に銀次250Dをベランダに設置しての月面撮影です。月・惑星ツアー撮影の冒頭を飾る時間帯にまたうまい
具合に、夕刻の東の空に月がありました。

夕刻薄明が収まるまで「今や遅し」と月を肉眼で見てましたが、久々に青空を見ることで、網膜剥離が想像以上に酷く
なっていることに気づきました。(特に青バックだとそれらは目立つのでした。)
以前は左目の1箇所だけ胞子から菌糸が伸びたような形状で黒い影が見えてましたが、左目で少なくとも4箇所、右目にも
薄いながら3箇所以上の異常があります。
最近は眼鏡をかけるようになり、合成合焦位置が裸眼状態と違うせいか、あまり網膜剥離の影に日常気にすることも
なくなっていたのですが、それが裏目に出ているようです。急激に増えるようなら失明の懸念もあるので再診察が必要と
眼科に言われていたので、近々再受診しないといけません。もー次から次と....これが老いるってことですか(.....とほほ^^;)。









流石は銀次です。まあ毎度おなじみの出来ではありますが、仕上がりに満足かつ安心しました(^^)。
ミニボーグ45EDが如何に凄い小口径機であっても、大口径の余裕を感じられる銀次のこの画像レベルとはうまく住み分け
ができている感じがオーナーとしてはありがたいです。
(今回はやることが沢山ありましたので、先日のNeatImageでのシャープネス追加処理はかけていません。)

次は急遽計画に含めた金星です。いつもは月面全景のお手軽撮影に使う機材をそのまま使用しました。
ミニボーグ45ED+E5000+スカイパトロールII+LVZoom8-24mmの組合せでのコリメート単枚撮影です。
ですが、短焦点の光学系で像の大きさを得るために2倍バーローレンズまで着けての強拡大に、架台(恐らく三脚強度
の問題です)のビリ付きが多発しブレた撮影コマが頻発しました。かろうじてこの2枚は、そこそこの仕上がりになりました。
今はこんな半月状態の位相なんですね。C8自動追尾などベストの機材での撮影でも模様までは検出が難しい金星ですから、
まあこの程度の仕上がりでも今回充分満足しています。


 



取り急ぎ夕飯をとり、ベランダで温度順応させていたC8一式と一緒にマンション屋上に上がりました。
あまり仰角が大きいとNexStar架台ではC8を向けられません(接眼筒が架台台座に当たってしまいます)ので、若干の
時間調整をしたのでした。土星は既に西の空にありました。前々回の最高峰記録で充分満足していましたが、久々の撮影です。

本体の影が環に落ちる部分が片側に随分大きくなってきたこともあり、そのコントラストの高さから、まるで人工探査体から
の送信画像のようにも見えます。撮影直前の輝度設定時に誤って色相調整に触れてしまい、撮像ソフトウエア「Philips
VRecord」の色相調整の独特さ(RとBのみ調整可)で、いつものバランスに戻すことが現場でできませんでした。
後処理においても色相を意図通りに復元するのがとても困難で、それが一層「人工探査体画像」風の印象を強めている感じも
しますね(^^;)。

色相調整は結局完全でなく、仕上がった原画像1枚からそれぞれ2通りの後処理をかけてみた3種6画像を公開します。
(順に最初の2シーケンス、4661フレーム選別。次はその次の5シーケンス、7435フレーム選別。最後はデータ重複するものの
最終から5シーケンス分、8183フレーム選別です。25fps撮影。Wavelet処理は4番目だけLinear[1:3]、他はLinear[1:1]です。)










過処理のせいか環に線状の影や若干の変形も入っていますが、本体縞の確実な検出やカッシニ空隙の全周分離など、
充分満足の出来と言ってよいかと思います。

最後の画像の本体手前のカッシニ空隙の部分を後処理で拡大してみました。
カッシニ空隙の隙間から土星本体が透けて見えていませんか?まるで本当に人工探査体からの画像か天体画のようです。
隙間なんですから、透けて向こうが見えるのは当たり前といえば当たり前なんですが、そんな解像、私は今まで見た
ことがありませんでした。環の見かけの開き具合は年々狭くなって行く途上にあり、土星本体の手前部分に当たる
環のカッシニ空隙は分離識別できるだけでも苦労すると理解していましたので、これは何だか凄いことでは(^^)??。






次は今シーズン初めての撮影となる(....金星もそうだったんですが....^^;)木星です。
最後に控えている火星撮影のために、一旦データをDVD-Rに退避させたため、仕上げ処理は最後となりました。
木星のような淡い色彩の天体にはRegistax3とRegistax2.1の仕上がりの発色差が大きな違いとなって出ます。
なので、処理の速いRegistax3で木星データの個々を一旦処理し、どのシーケンスが優秀かを見極めて、その選別
したシーケンスのRSPファイルをRegistax2.1で読み込ませて行きました。

「掲示板のコーナー2」に出した速報はRegistax3によるものでしたが、2.1のほうが、良い感じがしました。
ただまあiBook上でもPhotoshopでの処理中の画像とWebブラウザで表示させた画像では発色が若干異なると
私は感じていますから、わざわざ2.1でやり直しての処理の意味合いが、ご覧になる方々に伝わるかどうかは、また
別問題というか、伝わると願うしかありません(^^;)。

結局、全シーケンスを2.1で再処理しましたので、木星画像は全シーケンスを時系列順で掲載します。
自転が早いために複数シーケンスを連結処理できない(模様が流れてしまいます)木星ですので、個々のシーケンス
ごとに処理をすることになります。速報で出したのは2段目右のもの(ただし処理はRegistax3)でした。
(順に1724、1914、1985、1527、1964、1851、1936、1898、1734、1669フレーム選別。25fps撮影。Linear[1:3]処理です。)


 

 

 

 

 



撮影時間幅は約30分(0:18〜0:43)でしたが、その間に大赤班の位置はこれだけ変わっているのです。木星の自転が如何に
早いかがよくわかりますね。各撮影は90秒以下に抑えています。それ以上の長時間では模様が流れてしまうでしょう。
3段目右と最終段左がベストかと思います。改めて仕上げ処理をしてみました。(1851、1734フレーム選別。他設定は同じ。)






シーズン最初からこの水準だと、後を続けるのが却ってしんどくなるかもしれませんね(嬉しい悲鳴状態)。
大赤班が出ている時間帯優先で撮影時刻を選びました。仰角は20度からようやく30度に到達するかどうか、程度でした。
まあ今年は30度を大きく超えることはないのですが。
低空のために上昇気流の揺らぎで像質が甘くなる懸念はありましたので、この程度の仕上がりにできたのは幸運でした。
低空大気による色ズレも毎年よりむしろ目立たない印象です。これも意外な嬉しさでした。まあ気にするかしないかの差かも
しれませんね。

全シーケンス分の画像公開をしても、極端に悪い像質の画像がない点からも、この夜に低空でも気流が安定していたことが
分かります。決して安定していた訳ではありませんでしたが、冬のジェット気流下での強烈なビリ付きのような「大荒れ」
には程遠い良好な条件だったと思います。

Registax3で1シーケンスだけ処理をして安心を得た後、次の火星撮影のために、高速PCから一旦木星の撮影データを
DVD-Rに退避しました。空きが9GB程度(10-11シーケンス程度)しかないために木星、火星でシェアするには無理が
あったのでした。
DVD-Rへの退避(2枚分)に予想外の時間がかかり、火星撮影までの仮眠は50分程度でした。目覚ましにもなかなか
反応できず、予定より20分ほど遅れてベランダに出てみましたら、既に早朝薄明が始まってました。
そして懸念はしていたことですが、その明るくなり始めた東の空に目視で火星が見つかりませんでした....(^^;)。

「このまま『GAME OVER』という残念オチのストーリーにしてしまっても充分な記事素材がある。(=もう休める)」という
思いと、「次にベランダでの容易な設営で火星を撮影できる機会はいつなのか?折角だし今やっておかねば。」という思いが
交錯しました。

木星撮影のときに既に深夜だったこともあり、NexStar架台のアラインメントを完全に追い込むことなく、架台が言う
通り「OK」を入れ、ファインダーで強制導入して撮影していたことが、この段になって惜しまれました。
アラインメントを追い込むために何度かやり直しをすることを避けたのです。この夜は架台の駆動にACを引けました。
AC駆動のときはNexStar架台はDC駆動の時よりも機敏に、つまり若干ですが駆動音も大きめに動くのです。
それは高速駆動するアラインメント初期化のときに顕著であるために、木星撮影での設置時には、トライ&エラーで
何度も高速駆動での騒音を出さないために、適当なアラインメントと強制導入にしたのでした。(それでも輝度の大きな
木星のような天体は探す必要がなく、追尾精度もそこそこ得られるのでした。)

アラインメントを完全に追い込んでおけば、見えない火星をNexStar架台で少なくとも近傍まで追い込めた筈でした。
まあ逆にAC駆動だからこそ、木星撮影の時点からずっと駆動を持続させることができたということもありますが。
時間かけて眼をなじませても火星は見えてきません。そこで落ち着いて木星撮影時に架台の示す方向と実際のズレがどの
方向にどの程度だったかを思い出すことにしました。最近の私は記憶が怪しいときもあるのですが、記憶をたどって9×50mm
ファインダーで、それらしいあたりを探していくと.....ありました。ファインダー視野では傍らにもう少し暗めの星があり、
それが今、火星に見かけ上近接している天王星かとも思えましたので、C8主光学系で確認しましたら、確かに火星でした。

空は薄明というより、もう明けだしていて、かなり空が明るくなっていました。9×50mmファインダーでは、まだ
位置はかろうじてわかり、位置が分かる間にToUCamProの狭いCCD写野に火星を導入しないといけません。長いブランクも
あり、手際が決してよかった訳ではありません。が、この夜の私はやはり「異常に強運」だったのでしょう。
木星撮影時にファインダーと主光学系の間の軸調整のほうはしっかり調整できていたこともあり、それほど試行錯誤すること
なく、火星を写野に導入できました。

モニタに写る火星はさすがに低空のため「踊る火の玉」状態でした。チリチリと常時形状を変え、良い仕上がりは期待薄
でした。しかし折角、薄明(というかもう完全に夜明け)の中、狭いCCD写野に火星を導入できた幸運は活かしたいと
思い、この時点でようやくHDD内の退避済木星データを消去して空きを作りました。
退避しているのですから、既に消去しておいてもよかったのですが、何だか火星は撮影できないのではないかという
懸念があったのでした。何時に夜が明けるかも事前にはわからなかったので、トライしても時間切れになるかという
ケースは充分想定できました。

HDDの最適化をする時間の余裕もなく(ドロップフレームをできるだけ少なくするには本来必要です)、撮影に入りました。
低空での重量バランス時には架台の「カックン」ガタがいつ発生するかわかりません。それが出たら恐らく狭いCCD写野
への火星の再導入はもう無理でしょう。とにかく後は気流の質の見極めもするゆとりもなく、がむしゃらに撮像に没入
しました。空きがなくなった最終シーケンス終了時点で架台の「カックン」が出て、火星撮影は、そして月・惑星ツアー撮影
は終わりました。

前半5シーケンス連結とその中核となる最良2シーケンス連結、後半5シーケンス連結での仕上げ処理を公開します。
(それぞれ9322、4049、9546フレーム選別。25fps撮影。Wavelet処理はLinear[1:3]。)

既に夜明け状態かつ、低空でチリチリ火の玉状態だったにもかかわらず目的の大シュルチスは写ってました(^^)。
欠け際側に大シュルチスがかかっており、その上(実際は南)にヘラス盆地の丸い高輝度の部分が識別できます。
視直径はたった5.2秒です。2005年のシーズン終了時(「銀次の部屋40」参照。)には視直径6.7秒での同じ黄金位相
検出には、もっとしっかりした画像を得たものの、その時には充分な高度(仰角)による気流安定もありました。
その際に本年の火星撮影にもC8が使える確信を得たのでしたが、更に記録更新です(^^)。







撮影の最後のほうではあまりに空が明るくなってしまって、それでも撮影続行できるのが不思議で、急いでOptioSVを
持ってきてその空の明るさを記録しておきました。(E5000は時々肝心なスナップでピントを外します。)
笑えるくらいに空がもう明るかったのです。こんな状態で火星撮影ができたことが今考えても驚異です。何度も途中で
無理かなあと思いつつ執念でやった感じでした。露出補正のアヤなく、こんな空の明るさでした(^^)。





撮影終了直後に銀次とC8のツーショットも撮りました。ただしこの夜、銀次は月以外の対象は、仰角の関係でベランダの手すり
と屋根のために、観望すら出番はありませんでしたが(^^;)。





久々に条件が全て揃って、結果の出来は自分の腕と根気次第という状況となり、長いブランクで腕が鈍っていないかを自分で
確認するには絶好の機会となりました。久々に全てのデバイス総当たりのバリエーションでの撮影でしたが、ほぼ全てのシーンで
充分満足に至り、安心しました。

惑星撮影の成功は気流次第と思えば、その気流についても、上空気流、低空の上昇気流ともに比較的穏やかだったことを含め、
私にしてはこの夜、非常に珍しく幸運だったようです。(これで自分の幸運を全て吐き出した、というのもイヤですけどねー^^;)


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※追記:作業が最後に回った木星の後処理で、冒頭にうっかり複数のシーケンスを連結処理してしまい、自転の早い木星
では模様の流れた画像を仕上げてしまったりとかの失敗もしました。それはやはり久々の作業だからなんでしょうね(^^;)。
ちなみに5シーケンス連結での仕上げはこんな感じです。完全に模様が流れてしまってますね(^^;)。





撮影時と違って後処理での失敗はお笑いで済みます。しかし9346フレーム合成となると、光量のある木星では、特に像が滑らかに
なりますね。自転が早くて模様が横に流れてしまっているのが惜しまれます。
逆に考えれば、木星は単データごとの処理しかできないのですから、合焦位置を他と合わせておく必要はなく、去年までのように
毎シーケンスごとに拡大率と合焦位置を念入りに調整すればよかった、と今頃思ったりもしています。
今回の反省点といえば、そのことと、計画時に金星をすっかり忘れていたことぐらいかもしれません(^^;)。



○先日の木星像、追加処理。(2007/04/29分。2007/05/13記。)



上記で5シーケンスをうっかり連続処理してしまった結果を見ながら、個々の仕上がりで比較的自転での模様の変化が少ない、
最後の2シーケンスを連続処理してみました。それほど模様も流れておらず、粒状性も単シーケンスでの仕上がりより改善されて
いる印象です。最終仕上げのニュアンスの差異を軟調/硬調2通りに仕上げてみました。3792フレーム合成・選別です。






厳密に見るとやはり若干の流れは否めないようで、折角の詳細叩きだしの改善と模様の流れが相殺している割合も結構ありそうです。
それなら、最高値の「3段目右」をコピーして、同じものを3AVI作り、それを連結するとどうなるでしょうか。
同じ情報を3倍含むことになりますから、その詳細強調性は3倍と言わずとも、大きくなるのでは?と期待したのでした。
(1851フレームの元AVIファイルを2つ複製し、5782フレーム合成・選別処理。)






しかし期待ほどの効果はないようです。同じファイル(フレーム)が3倍あっても、完全にドットまで重なってしまう情報では、形状に
関する情報は増えないのでしょう。Wavelet処理のフェーダーを1/3値に落とさないと、処理過剰となってしまい、結局、単ファイル
だけの仕上がりとほぼ変わらない仕上がりになったようです。微細な形状情報を叩き出すには、近接して、なおかつ完全には
一致しない多くの情報を積み重ねないといけない、ということなんですね。考えてみれば当たり前のことでした。
前回の処理より何か改善している印象があるとするなら、それはコピーによる3倍処理の効果というより、仕上がり処理をさらに
丹念にした効果のほうが大きいのではないか、と考えます。







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