--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。


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○視直径6.7秒の火星。大シュルチス検出!C8ではまだまだイケました(^^)。(2006/03/04。2006/03/06記。)


1月末の大シュルチスが見える位相の際には、マンション屋上にNexStar8i一式をかつぎあげての出撃をしたのですが、
単三型充電池の充電に失敗していたのか、初期設定中にNexStar8iが電圧降下を起こし、撮影を断念しました。
その夜はこの10年ぶりとの厳冬にめずらしい安定した温暖の夜でした。「掲示板のコーナー」でもご常連各位が
安定気流の中、高精細の土星像を公開されていました。その翌日はもう天候がよくありませんでした。

その時点で視直径は9.1秒。既に10秒を切っていました。2003年の超大接近後、「視直径10秒以下になると模様の撮影は
難しい」と当時お世話になった別の掲示板で教わって以来、視直径10秒以下での模様検出のことは気になっていました。
2003年にはToUCam撮影のために自動追尾のできる機材はNexStar5しかありませんでしたので、模様らしいものを検出した
のは、視直径10.7秒の2003/12/03時点でした。2004/01/07の視直径8.1秒においては陰りを検出できたかどうか程度で
その陰りが模様のどこに当たるかを識別するのは難しかったのでした。(2003/12/03の像も2004/01の再処理でようやく
模様を検出できた、というギリギリの印象でした。)

そのためNexStar8iに口径アップした今回の撮影では、視直径10秒を切った後、どこまで火星を追えるかは密かに狙って
いました。それで2007年の更に接近距離が遠い火星接近時にNexStar8iでどこまで対応できるかを現時点で見極めることが
できるからでした。なので、ベランダから火星が見えなくなって久しく、平日に仕事から帰宅してからでは温度順応が間に
合わないことを考えると、1月末の好機に撮影を逃したのは非常に惜しいことでした。





今回も屋上に一式を運び、準備をしていました。しかし、また事故発生しました。NexStar8iの初期設定が終わり、
光軸確認を終え、ToUCamProIIを接眼鏡にとりつけ、写野へ火星導入するのに時間をとっているうちに、低速PCが
スリープ状態になりました。通常はマウスを触るだけで復帰するのですが、その時は何故かその状態から戻らず
電源ボタンで強制電源断をやらなくてはならなくなりました。
その際に不良セクタがたくさんHDDに生成したのか、5fps撮影でないとドロップフレームが多発して使えませんでした。
バッチリ残量や火星の位相や仰角など撮影条件の余裕を考えると、屋上でHDDの最適化を行う時間のゆとりはなく、5fpsでの
撮影で強行しました。別に出張時に持っていくようなPCの使い方もしていないのですから、パワーセーブやHDD電源断などを
時間設定しておくものではなかったです。

気流もかなり揺らいでおり、5fpsでの各コマは流れている印象でした。ゲインは高めにしてシャッター速度は1/50秒にして
事態をできるだけ改善しようとしました。しかし、モニタで見る限り、火星像は飛ぶ蛍をスローシャッターで撮ったように
光跡のようになっており、これはダメかなあと思いながら失意のうちに帰ってきました。
既に視直径6.7秒、越えないといけないハードルは実に高いように思えました。





ですが何とか「黄金位相」の検出ができたようです。ヘラス盆地、大シュルチスが見えます。
撮影時にモニタで見る状態と実際の取得状態は違うのかもしれません。後処理で少し大きくしてみます。





再生環境の階調によって折角の細部が容易に埋没してしまうと思います。「火星くるくる」などでも位相を確認の上、同日の
「月・惑星研究会」での火星像なども様子を確認して、私の環境で見えている解像感を図にしてみます。





元画像の赤成分(Rチャンネル)だけを抽出して見れば、図に示した各詳細部の検出は明らかですね。





他のシーケンスの像も添えます。上のシーケンスが今夜のベストです。上は1031フレーム、下は1257、1868フレームです。
フレーム選別はしていません。フレームごとの質がバラバラ過ぎました。よくそれらからこの仕上がり像を得られたと
逆に不思議に思います。とにかく幸運でした。機材はNexStar8i、LV8-24mmZoom、ToUCamProIIです。
LV8-24mmZoomの焦点距離は14mm程度。今までよりかなり高倍率ですが、像は既にこの小ささです。






視直径6.7秒でもC8で火星の模様が叩き出せます。当夜の「月・惑星研究会」での火星像も8インチ口径機による画像でした。
それを確認したことは2007年の火星小接近の際にC8で充分堪能することを期待できることを意味します。これは今後の撮影計画や
できるだけコストを抑えたい機材拡充を考える上で、とても重要なことで安心しました。


「銀次の部屋」も40まで来ました。銀次の出番は少なくなり、撮影の機会自体も火星が去って少なくなりましたが、まあここまで
よく来たなあとも思います。HPアクセスも64000超、「掲示板のコーナー」は94000超です。いつもありがとうございます。


○追記(2006/03/06記):

どうも低速PCが異常です。HDDの最適化やチェックディスクを行っても、15fpsでの撮影ができません。
室内でToUCam本体だけをUSB接続してテストをしていますが、5fpsでも約20%のフレームがドロップするようになって来ました。
AC/DC駆動のどちらでもそれは変わりません。2006/03/04の火星撮影時には5fps設定では時々ドロップフレームが出ましたが
大抵は最初の5フレーム程度で発生が終わる印象でした。ますます状態が悪くなっているのです。
火星は自転速度が地球より少し遅く、撮影も7分以内なら自転での位相ズレを考えないで済みます。ところが自転周期の早い木星
撮影では90秒程度に撮影を抑える必要があり、それでは必要数のフレームを取得できません。
(5fpsでドロップフレーム皆無でも90秒に撮れるのは450フレームです。)

性能が遅くとも、我慢して今の低速PCを使って行こうと思っていましたが無理のようです。
高速PCはバッテリの寿命が来ていて、ACが使えるベランダ以外では使えません。....困ったことになりました(T_T;)。


○追記(2006/03/08記):

不具合の原因はHDD故障の前兆ではなく、ディスク圧縮オプションのせいでした。1月の撮影の後、PCの空き容量を増やそうと
思って試したのを忘れていました(^^;)。ディスクに書き込む時に圧縮する訳ですから、動画取得のように高速でディスクI/Oを
発生する処理ではそのオプションが足を引っ張るくらい、最初からわかっただろうに、という感じです(お恥ずかしい^^;)。
昨夜設定解除してToUCamをつけてテストをしてみました。
元通りになりました。15fpsで2000フレーム撮影してドロップフレームは1か2程度です。

2006/03/04の火星の出来が惜しまれます。あれでも大満足なんですが悔いは残ります。もしいつもの条件で撮影していたら、と。
まあ屋上での撮影はできるようになった訳です。来月はどれほど小さくなっているでしょうか.....。


○Canon EOS20DとSIGMA 18-200mm DCが到着(^^)!(2006/03/12記。)


私にとってはカメラに関しての一生最後の大買い物です。今日、Canon EOS20DとSIGMA 18-200mm DC が届きました。
EOS20Dは中古です。東京のフジヤカメラでの「AB+」評価の品です。
新古品、未開封品同様の「A」評価と通常評価品の「AB」評価の間の品で、Contax AX(換金のため手元にもうありませんが...^^;)の
ときもそうでしたが、届いた品は付属品の欠品もなく傷や汚れもなく、とても満足しています。
キスデジNでなく本機にしたのは、将来、コシナZeissなどMFレンズを使える余裕と興味が出たときにデジ1の買い直しをしたく
ない、と思ったからでした。

写真左は同時に手配したインターバル撮影可能なリモートレリーズやレンズ保護のフィルタなども含めて記念撮影しました(^^)。
(私が所有する全機種ともそうですが、インターバル撮影は私がデジカメに求める最もデジカメらしい特質で、この機能は外せません^^)





36回払い、月4500円のローンです。私の小遣いでは限界です。レンズは新品です。中古の在庫がなかったのと新品でも中古でも
月あたりの支払いは500円しか違いませんでしたので、中古を待つのはやめました。
去年の夏、ほとんど契約しかかったキスデジN(新品)とこのレンズの36回払いローンと月額が同じです。
EOS30Dの登場間近でEOS20Dの中古価格が下落しているのでした。キスデジNの新品と価格は変わらなくなりました。品も新品同様
となれば夢のようです。

2週間前より1〜2万相場が下がっていて、本当は後2ヶ月ほど待って価格下落を見ておきたかったのですが、どうせなら、長男の小学校
の卒業式や中学校の入学式の前に買うほうが値打ちもあるかと思えば、良い品がなくなる前に決断するという意味もあって、決断は
今しかないかと思いました。先日、PCがだめになったと思ったのが、実は無事だったというのも決断の追い風となりました。

Contax AX とVario Sonner35-135mmをローンで買った時にも「これで一生カメラ購入の検討から開放される」と思ったのに、
時代が銀塩衰退という展開を迎え、紆余曲折を経て今日に至りました。
結果的にもうあらゆる用途に適合するクラスとサイズのデジカメが手元にあります(^^;)。
時代が変わっても、もうデジカメの購入のためにカタログ、雑誌などの検討に再び時間を浪費することはない、と願いたいものです。
デジカメマガジンなどカメラ雑誌も処分できますし、以降は買わないでしょう。
メカニカル腕時計の雑誌をもう10年以上買っていないのと同じです。
目の毒ということより、妥協のないお気に入りを得た後は、もう必要でないのです。機材検討は楽しい作業ですが、元来、製作、
創作をすることに快感を得る私としては、いつも後に虚しい気分が残る、できれば避けたい時間の浪費でもあったのでした。

さて、今まで「銀塩カメラの模倣に縛られ、大きく重くデジカメ本来の機動性を大きく損ねる」と言ってきたクラスの本機を使って
何を撮りましょう....もうそれは決まっております。
E5000ではノイズが目立って使えない用途があるからこその購入です。それ以外に私がこんな「清水の舞台から何度も飛び降り(^^;)」
クラスの大決断をする筈がありません。乏しい小遣いのやりくりが毎日厳しくなるのはダテではありません......(^^;)。

この話は後日に続きます.....(^^)。



○タカハシ・スカイパトロール、登場(^^)!(2006/03/16記。)


また「掲示板のコーナー」ご常連様のK&Rさんからのご厚意により、万年金欠の私が、タカハシ製ポータブル赤道儀
「スカイパトロール」フルセット(TG-SPII)を使わせて頂くことになりました。
フォーク片持ち赤道儀の「TG-SD」、最小単位の「TG-SP」用のパーツもあり、撮影用途、携行重量制限、気分により
タイプを選択することもできます。このお話がK&Rさんからあり、長時間露出でのノイズ抑止対策が不充分なE5000を
星野撮影に使うのは適さなかったため、急遽、EOS20Dを導入することにしたのでした。


 



画像はEOS20DをTG-SPIIに同架させた状態、およびフリーサイズ鏡筒クランプを使ってミニボーグ45EDをTG-SPIIに
同架させた状態です。ミニボーグ45EDには三脚台座をつけていますので、カメラ同様に直接同架もできます。

ミニボーグ45EDをポータブル赤道儀をつけて最小セットでのお気軽観望・撮影をするのは、私の「晩年に置いておく夢」
でした。当面、惑星撮影はNexStar8i、観望と月面撮影は銀次250Dを使い体力が落ちて設営が楽しみより苦痛になってきたら、
その夢を実現しようと気長に考えていました。
勿論、気長に考えていた最大の理由は、自分のお小遣いでは買えないからです(^^;)。
ポータブル赤道儀もデジ1も同時に導入することは私には無理ですが、今回デジ1だけならできるかなあと思ったのでした。

K&Rさんのほうではご使用の頻度が小さくなったとのことで、NexStar8i一式同様、この度、使わせて頂くことになりました。
K&Rさん、毎々本当にありがとうございます。

先日の火星撮影時にドロップフレーム多発問題が起こり、「PCのHDDが壊れる前兆か」と思っていたのが実は「容量確保の
ためにテストでディスク圧縮をかけるオプションを設定していた弊害」とわかり、覚悟していたPCの新規購入を当面我慢
(処理が遅く大容量処理もできませんが)できることが気分的に追い風となりました。

元々厳密な設営と長時間露光による撮影など、天体撮影・観望はのんびりした趣味だったものです。
近年のToUCamでの惑星撮影はその様相を一変させました。
昔では考えられなかったような惑星詳細をベランダ先から捉えられるようになった反面、気流の落ち着いた瞬間を狙って
集中的に動画連続撮影でのデータ取得と現場での評価作業をするなど、この趣味を非常に繁雑な作業の連続に変貌させました。
私など撮影に専念して眼視で惑星像を楽しむのは、設営時の気流確認の段階程度になってしまっています。

ここで少しのんびりするのは悪くないかと思いました。
晩年の楽しみかなあと思っていた星野撮影を体験してみることにしました。住宅近辺は日本有数と言える大阪平野の光害があり、
これは大規模遠征でもしない限り、影響は避けられません。
冷却CCDは一般のデジカメよりデータのビット数が違うので階調が豊富であるため、後処理で光害の影響をある程度改善できますが、
一般のデジカメではそのようには行きません。
大遠征までして撮影しても惑星撮影のように工夫なりの個性が出るジャンルの撮影ではありませんので、そのために冷却CCDを
購入しようとも思わないです。

なので、このジャンルはそこそこ楽しめる撮影機材を考えることにしました。
ただ惑星や月面撮影と違い、長時間露光が必要となり、手持ちデジカメではE5000でも、30秒以上の露光ではノイズが目立って
しまいます。E5000には1/15秒より長いシャッター速度での撮影に適用できるノイズリダクション機能はありますが、一般撮影用
の機能と言え、淡いニュアンスまで飛んでしまう印象があります。NeatImageでの後処理でも同様です。

星野撮影だけで機材を求める余裕はありませんので、あくまで今後の一般撮影のメイン機として選び、星野撮影でも使えるもの
を選ぼうと思いました。ただ私は星野撮影に冷却CCDなどの増強を行わない前提なので、できるだけローノイズの機種を選ぼうと
思いました。

そうなれば、機種はデジタル一眼となり、メーカはCanonしかありません。
低照度撮影でのローノイズ性に関しては、圧倒的にCanonが優位です。
キスデジN(EOS Kiss Digital N。今更ですが^^;)でも充分なローノイズ性能がありますが、先日書いた中古価格の事情で、
EOS20Dに落ち着きました。

さていつ使えるのでしょうね。極寒と悪天のうちに豪華な冬の星座は西に傾いてしまいました。
この分野は春霞などが大敵で、ちょっと時期を逸した印象もあります。次に久々に晴れる夜には、夜空の透明度は随分
落ちているのではないでしょうか。今まで惑星撮影のみの時代には、ずっと透明度がいくら良くても条件的には二の次で、
揺らぎ度(シンチレーション)だけが撮影条件の基準だったと思えば、相変わらず間の悪い私であります.....(^^;)。

しかし、美しいですね...。さすが小さくてもタカハシ製です。可動部のガタつきは皆無です。
精密機器特有の機能美があります。






○スカイパトロールのテスト運転。ドイツ式赤道儀、初体験(^^;)!(2006/03/19。2006/03/20記。)


スカイパトロールが来て最初の週末は、相変わらず寒く天候も悪かったです。
雪も降りました。おいおい。端のほうだと言えど、ここは大阪平野だぞ。しかも、もう3月後半だというのに....(^^;)。

日曜の夜、遅くになって、ようやく雲が切れてきました。
C8や銀次ではそれから温度順応をすることになりますが、EOS20D/ミニボーグ45ED+スカイパトロールのセットは、
雲行きを見てから出動を決められます。これは想像以上に軽快な気分を与えてくれます。

ただまあ雲行きも完全にクリアになる印象ではなかったので、遠征はしないでマンションの屋上に上がりました。
マンションでも屋上でなら北極星が見えるのでした。

極軸望遠鏡は覗き難い場所にセットするように作られてある(バランスウエイト軸にスリットがあり、そこから覗かせる形になって
ます)ので、設営時はバランスウエイトが上になるように赤経軸を180度ひっくり返すと使いやすいようです。





その後、せっかく設営した状態を動かさないように電源・コントローラのケーブル2本を本体に接続し、EOS20Dを取り付けます。





スカイパトロール側でカメラネジは何周も制限なしに回る訳でなく、回す回転幅に制限がありますので、途中からカメラを回転して
つけないといけません。ガタつきが全くない高精度を殺さない範囲で、ワンタッチシューつきの自由雲台をスカイパトロールとEOS
20Dの間にかませるのもよいかと思いました。





ドイツ式赤道儀を使うのは私は今回が始めてで、自由雲台を間に挟んでも追尾軸が狂ったりしないのか、というところ、あまりよく
わかっていません(^^;)。

設営の間にまた雲が出てきました。まあちゃんと追尾できているかどうかを確認するだけでもテストの意味はあるかなあと思って
ましたが、オリオン座が西の山にかかる頃、ようやくその周囲の雲がクリアになりました。

焦点距離50mm(35mmフィルム相当で75mm)、焦点距離150mm(35mmフィルム相当で240mm)焦点距離200mm(35mm
フィルム相当で320mm)でオリオン座全景とM42周辺を撮りました。全景のほうはもうリゲルが山に没しており、灯火のゴースト
かぶりが写りこんでます(^^;)。
山が若干写りこんで、赤道儀の追尾運動のためにブレています。星のほうはぴったり止まっています。星を追いかけるから山がブレる
のです。当たり前ですが(^^;)。なんせ初めての体験ですので感動的です。地表には目もくれず星をぴったり正確に追いかけていると
いう感じです。また2分の露出で星はこれだけも動くということも改めて実感できる一枚となりました。







最後の一枚をM42周辺だけにトリミングしてみました。





ISO200の設定で2分の露出でもノイズ感は皆無です。レタッチではトーンカーブ処理とアンシャープマスク処理を若干行いましたが
ノイズ除去はしていません。E5000とはやはりこのあたり大きな差を実感します。(良い買い物をしました^^)。

テストではISO800や1600も試しましたが、空のカブリがひどくなって、結局、ISO200程度がこの夜は良い感じでした。

西の空は大阪平野の光害の正反対側になります。案外、暗い星まで写るものです。先日の火星撮影の際に9×50mmファインダーを
使って火星をCCD写野に追い込む作業をしている間、「何だか想像以上に星が沢山見える」と思ったのが今日の話に直結しています。
そのことをK&Rさんと定例通信化しているメールでお伝えしましたところ、今回のお話になったのでした。

同感度、同絞り、同じ2分間で東の空を撮りますと、このザマです。昼間みたいな印象です(^^;)。





見た目の夜景のとおりにするには感度を半分(ISO200→100)、シャッター開放時間を1割以下(120秒→10秒)に落とさないと
いけません。やはり恐るべし「大阪平野の光害」です。





西の空なら、屋上からでもいろいろ楽しめそうです。ある程度撮影に慣れたら少し暗い空を探して近辺に小遠征もいいですね。
何せ天候が大丈夫だとわかってから出発できるのでとても気分が軽快です。



○掲示板のコーナーご常連様から。(2006/03/21。 2006/03/22記。)


スカイパトロール導入話と並行に別途、「掲示板のコーナー」ご常連様の「拓さん」から頂きものがありました。
拓さんありがとうございます。(拓さんに関しては「銀次の部屋30」末尾を参照のこと。中学・高校の同窓生です。)
東京では天体望遠鏡屋さんもバーゲンをやるのですね。(いいな。でも目の毒かも^^;)
そこで2セット買われたものを1つ送って下さったのでした。

開封してみると箱が2つ入っていて、1つはご連絡頂いていた「C8用直焦点アダプタとEOSマウント接続リング」でした。
もう1箱は「C8用の31.7mmアイピース用ビジュアルバック(接眼鏡取り付け部)」が出てきました。(写真次段左)

まずは「C8用直焦点アダプタとEOSマウント接続リング」を接続しました。(写真次段右)
ここでC8とEOS20Dを接続の図.....と行きたいところですが、銀塩一眼と違って、ミラーボックスやシャッター機構に
埃が混入すると、やがてCCDに付着し画像にてきめんに影響するデジ一眼であるEOS20Dのレンズ着脱は安易にしたくないと
思い、悩むことになりました。(着脱頻度を下げるために常用レンズを11倍ズームに決めたことでもあります。)


 



なので、押し入れの中から、もう10年近く眠っていたEOS 1000Sを取り出して来ました。
それを使ってC8とEOSの接続図を示します。(写真次段左右)
これで直焦点接続、C8主鏡と副鏡で作った像がアイピースやカメラレンズの介在なしにEOS 1000Sのフィルム面或いは
EOS 20DのCCD面に結像することになります。


 



掲示板で拓さんからは「送りますので、使い方を教えて下さい。」とのことでしたが、何の変哲もない、使い方がわかり
そうな機材です。拓さんは用途をお尋ねになっているのでしょう。そうなると話は確かに難しいですね(^^;)。

以下、考察します。
月面撮影は私の場合、E5000のコリメート撮影でよいかなあと思っています。
焦点距離2000mの直焦点でEOS20DのAPC-SサイズCCDにどれだけの大きさの像が作られるのか実際に見てみないとわからない
ですね。ここはEOS 1000Sで代用してのテストでは「ファインダーで見える写野の面積を1/1.6に考えて」とか想像する
しかないです。私としてはその使い方をしようと決めるまでは、この先テストの予定はありません。やはり埃の混在が恐いです。
メンテナンスに出せば解決するとしても、できればメンテナンスに出したくないですしね(^^)。

一方、これを使って星野の追尾写真を狙うのも、NexStar架台の方式・精度を考えると実用的でないと考えます。
短時間なら経緯台追尾による視野回転(天球のほうが回転するのに経緯台は縦横軸固定で動くので相対的に写野が回転します)
を防げるかもしれません。ToUCamなどビデオで狙える対象なら、Registaxでコマ間のズレを補正集積できるかもしれません。
でもあまりしっかり解像した画像は得られないのではないかと思います。
デジ1や銀塩のようにスチル画像となれば、2000mmの焦点距離をブレなく正確に追尾するのは難しいでしょう。

そのようなことから、NexStar8iではこの直焦点アダプタは月面の部分撮影に使うのがよいのかなあと思いました。
理屈的にはコリメート法撮影より中間に介在するレンズの枚数が全然違いますので、解像感は上がるかと期待できます。

「31.7mmアイピース用ビジュアルバック」ですが、勿論私のC8にも付属しています。
予備用といっても何の予備に使うケースがあるかちょっとわかりません。使い方をどうしようかと思っていましたら、
ひらめいたことがありました(^^)。

以前から「エアコン暖房の室外機の冷風をC8の温度順応に使えない時期が来たら、急速な温度順応をどうするか」を考えて
おり、高価な(天体撮影パーツとしては安価なのですが)温度順応ファンなどを買うゆとりもない(^^;)ので、「百円均一ショップ
で売っているハンディ扇風機を使って工作しよう」と思っていたのでした。(写真次段左)
それと針金を使ってビジュアルバックを固定しました。(写真次段右)


 



ビジュアルバックを介在しなければC8本体に着脱可能にするのは難しいです。なのでこれは速攻で大いに使えそうです(^^)。
早速取り付けてテストしてみました。(写真次段左右)


 



ちょっと扇風機のプラスチック部材がモーターの振動で唸ります。ビニルテープで振動を押さえ込みましたがそれでも
「遠くの部屋で古いAC式目覚まし時計のアラームが低く鳴っている」ような音なので、夜遅くのベランダでの使用は無理かと
思いました。あくまで夜半前の緊急用にしか使えないかもしれません。

ただこのファン、単3充電池2本で馬鹿にできないほどの送風力があります。実用的には問題ありません。
埃混入を防ぐためにディスポーザブルマスクを使ってC8側に防塵フィルタを工夫しようかとも思いましたが、既に冬場の
エアコン室外機を使っての温度順応の際に既にかなりの埃が混入しているかも、と思い、送風・換気能力を目減りさせたく
ないので、見送りました。また時期を見て補正板を外して内部の掃除もしないといけないと思います。

拓さんからのお品はこのように使って行くかなあと思います。当面はEOS 20Dの内部を大事にしたいので、直焦点での
月面撮影は時期が来ればまた考える程度ですが。拓さん、ありがとうございました(^^)/。



○久々の1日快晴。また屋上でお気楽撮影。(2006/03/24。2006/03/25記。)


この日は最近ではほんとに珍しく1日気持ちの良い快晴でした。仕事の年度末ピークも過ぎ、夕方定時に仕事を終えて早めに
帰宅し、屋上にあがりました。手軽に撮影できる魅力に、出撃頻度もあがってくる訳です。

今夜の目的は蟹座プレセペ星団(M44)です。あわよくば東から昇ってくる筈のヘルクレス座のM13も探してみたいと思いました。
M44の近くには今は土星が居ますので、肉眼での識別はできなくても位置の見当はつきました。
赤道儀の設置場所をもう少し考えるべきでした。屋上のエレベータ駆動施設が入っているタワーギリギリにM44が来る場所に
設置してしまいました。
ドイツ式赤道儀というのは自分の思った方向にレンズを向けるのにアクロバチックなセッティングをしないといけないのですね。
スカイパトロールの固定ネジと微動装置などがぶつかる位置の先に目的の構図があったりして、セッティングは難しいです。
強い風もあり、あまりカメラが機材の下にもぐるような状態は避けたかったので、構図を選択する自由はなかったです。

そのためレンズのズームを上げると対象が写野から外れてしまい、望遠で詳細を狙うことができませんでした。
この11倍ズームの解像感の強みは広角側でなく中望遠から望遠端にあるので、広角端近辺での撮影は不本意です。
こんな感じです。レンズのズームを上げていきますと画像の中央に寄って行く訳で肝心のM44はすぐに写野の外に出て行って
しまうのでした。マンション名は住所の特定につながります(実名と顔写真を出している私ですがさすがに今時物騒かと思います)
のでボカしました(^^;)。





なので、今回の仕上がり画像は上画像をトリミングすることになり、後処理で拡大する度合いが大きくなり、前回より少し画像が
荒れて見えますか....。「重箱の隅をつつく」ような強拡大を考えるとこれでも驚異的なローノイズとも言えるのですが、撮影時に
光学的に拡大できていれば、とやはり惜しまれます。
順にISO400、F5.6で「f=18mm(35mmフィルム換算で29mm相当)で2分露出」と「f=28mm(45mm相当)で2分半露出」です。






大きな輝星は土星です。さすがに広角端では環は写りませんね。(きっと望遠端でも解像しないでしょうが^^;)
M44と土星の周辺だけ切り出してみました。見せる対象を絞り込むと「どれがM44なんだ?」という方には効果的ですが、宇宙の
広がりは感じられなくなりますね。





2004年の春にニート彗星をE5000とカメラ三脚固定で撮影した時にM44が写っていました。EOS20Dとスカイパトロールのシステムを
導入するまでは、屋上で撮れるM44はこんなものだったのです。これでも写ったことを嬉しく思ったものでした。





屋上に登る手間や夏でも身体が冷える屋上で冬に撮影する苦労はE5000でも新システムでも変わりません。そう思うとやはりしっかりと
した画像を得られるのは、出撃の甲斐を感じることができとても嬉しいものです。ローン終了までの向こう3年間、乏しいお小遣いが
一層足りない気分になっても、それに見合う価値があるというものです(....と自分を納得させる^^)。

M13のある方向を狙いましたが、構図を選ぶ自由がないためと西側に比べて北東側は光害の影響が若干強いこともあって、
そもそもヘルクレス座がどれなのかすらわかりません。ズームの焦点距離は24mm(35mmフィルム換算38mm)、23時頃
の北東の空で構図は右肩が若干上がった感じです。もともとこちらは後処理での強拡大でM13を識別できたら、と思っていましたが
あきらめました(^^;)。





星座の形を識別できる程度には暗い空の下で撮影をするべきなんでしょうね。あと構図のセッティングの不自由さを改善するために
K&Rさんからもお勧め頂いてますが、EOS20Dとスカイパトロールの間に自由雲台を挟むべきかと思いました。
追尾軸は変わらないのでしょうか....自由雲台は動かないので変わらないですよね。
この分野、そんなこともまだ分かっていない私でありました(^^;)。

23時過ぎにはもう木星があがってきているのですね。そしてそれから気づいたことは「寒いのに、恒星がまたたいていない....。」(!!)
気流が超安定状態だったのです。勿論、ベランダで使いたいC8の温度順応はそれからでは間に合いません。星野写真をのんびり
撮っている場合じゃなかったのかもしれません(^^;)。








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