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○「一生の想い出級(?)」の火星像。 まずは速報。(2005/10/06。2005/10/07記。)






どどーん、と言った感じで、大きな火星像です。まだフレーム選別なしで後処理も大してやっていません。
もうこれは「一生の想い出」として私の記憶に残るクラスの火星像ではないかと思います。
そしてこちらはサイズはいつも程度ですが、詳細感がもの凄いです。これも「一生の想い出級」でしょう。





まずは速報でした。後処理にはお時間を頂戴します。



○仕上げ処理。もう何が何やら....(^^;)。(2005/10/06。2005/10/10記。)


この夜、久々の晴れでした。週末の3連休は天候が悪いという予報でしたので、翌日の仕事がきっと辛いとは
思いましたが、もう2005/10/30の最大接近を前に最後の大シュルチス真正面あたりの絶好の位相であることを
考えて、家族にもベランダ使用の了解を0:30門限の範囲で得て撮影に臨みました。
温度順応と光軸の確認を終えて、眼視で確認した火星は以前よりは少し「火の玉チリチリ」な雰囲気が増えてきましたが、
さすがに大シュルチス真正面の位相だけあります。私の環境でも今夜は模様の濃淡でピント合わせができました。
(いつもは模様では合焦調整はできず輪郭でおおよそ追い込んでいるのでした。)

当夜も架台の調子はいつも通りで「↑」キーを使うと「カックン」ガタが発生して対象は狭いCCD写野どころか眼視視野
からも消えてしまい、しかも逆向けの「↓」キーでは全く復帰ができなくなる状態でした。
「鏡筒をつかんで無理矢理導入」作戦で狭いCCD写野に火星を導入し続け、徐々に倍率を拡大して行き、そのCCDモニタ
の動画状態を見ながら、今日はなかなかと思ってました。今シーズンでは初めてようやく捉えた大シュルチス真正面の位相、
拡大率は小さいですけど、とてもいいなあと思っています。1967、2360、2053フレーム処理です。






が、肝心の高拡大撮影の直前で「↑」キーを押してしまい架台に「カックン」させてしまう失敗をやってしてしまい、
ズームアイピースの倍率をまた最低倍率に落として「鏡筒をつかんで無理矢理導入」作戦で導入し、またこれがなかなか簡単
ではなく、ToUCam一式をアイピースから外して、眼視視野中央に眼視用としては大きくピントの外れた火星を導入して
ToUCam一式をとりつけるとその重量の変化で架台が「カックン」してまたやり直す、というのを繰り返しつつ、何とか
再び「カックン」前のズーム倍率まで上げてきて、CCDモニタに写る火星を見ると、いつになく模様がしっかり確認できる
瞬間がありました。既にかなりの時間が経過して大シュルチスは正面でなくなっていましたが、徐々に子午線湾が見えて来て
その構図、モニタで時々ぐわっと鮮明に詳細が見える瞬間もあり「もしかしたらイケるかも」という期待が膨らんで来ました。





それで撮影した4シーケンスの最後が速報2枚目(小さい方)の模様の濃淡のもの凄いほうでした。
Registax2.1で2453フレームから目視選別で1053フレームまで厳選し、いろいろなWavelet処理設定で、詳細感を際立た
せたりノイジーな処理を避けて階調優先の仕上がりにしたり、とにかくあれこれ試してみました。
設定によって詳細は見えたり隠れたり、とても豊富な変化を見せました。
........そのうち、何が正解かわからなくなってきました(^^;)。


(a-1)Wavelet処理:Linear[1:3]。処理はかなり深め。まずはこのデータがどこまで詳細感を持っているのかを見たかった
のでした。わずかに残った南極冠(倒立像なので上)あたりに輪郭の二重線が目立つほどなので明らかに過剰処理なのですが、
それでも強調処理のアヤだけではない模様の濃淡の微細さは見て取れます。この仕上げはその処理の過剰気味を隠さず、
限界に近い(といってもWavelet処理のスライダーは「40」程度なので数値的にはまだまだ強調は可能ですが、まあ実用
鑑賞上はこれが限界でしょう)仕上げを一旦試みました。輪郭などもギトギトですね(^^;)。
以降は「落としどころ」を探りつつ、いろいろ度合いを変えて見る訳です。しかしこの写り....模様の濃淡と分離の度合いは
実にもの凄く、一瞬、地球の大気がなくなったかのような....(^^;)??




(a-2)Wavelet処理:Linear[1:3]。処理はまだやや深め。(a-1)を見た後なら「これで丁度良いのでは?」と思ってしまいそう。
確かにこれでも良さそう。詳細感も残しつつ処理のアヤも消え、階調もなかなか。でももう少しブレンドを試みる。




(a-3)Wavelet処理:Linear[1:3]。好みにもよるが、これが普通の出来とお感じになる方も多いか。あまり階調優先にすると
せっかくの詳細が緩んでしまうかも。





(a-4)Wavelet処理:Linear[1:3]。少し強調処理を強めに戻した。(a-3)のほうがよい?でも詳細感が(a-3)は少し足りない?





(a-5)Wavelet処理:Linear[1:2]。画像の線の太い感じを低減して繊細さを出すためにWavelet処理の刻みパラメタを
1つ細かくした。詳細感はさらに少し弱くなるが、模様の輪郭や詳細は更によく出ているとも言えますかね?





(a-6)Wavelet処理:Linear[1:2]。(a-5)がソフトになった分、少し強調処理を強くしてみました。でもまた少し処理過剰?





(a-7)Wavelet処理:Linear[1:2]。濃淡はさらにあっさりになるが、これが丁度よいと思う人も多い?





(a-8)Wavelet処理:Dyadic。せっかくの詳細感を犠牲にしてでも、模様の滑らかさを追求するとこんな感じ。
これを「普通」の処理だと思う方もおられるかと思います。でもせっかく処理のアヤでなく詳細がデータに含まれているの
ですから、もうちょっと欲張っても良さそうかとも思えます。





(a-9)Wavelet処理:Dyadic。もう少し詳細感も尊重してみました。模様の濃淡はもっとはっきり出るデータなので、
これでも勿体ない印象もあるのですけれど、普通に見て「美しい火星像」というのは、こんなところかとも思えます。





比較すると速報画像の濃淡の出方もなかなか美しく、今回の処理は確かに線の太すぎるところは改善されてはいますが、速報画像
の美しいインパクトを犠牲にしている印象もあり、何が最終結論か全く自分でわからなくなってしまいました(^^;)。
自分の好みだけだと(a-2)(a-5)(a-6)(a-7)などが良いかと思いますが、他の人が撮影する火星と印象があまり違わないようにする、
などと私らしくないことを考えたりすると(a-9)あたりに落ち着くのかもしれません。
また「掲示板のコーナー」でご意見下さい。宜しくお願いします(^^;)/。

で、その後、更にズームを拡大して撮影しようとした時点で、愚かなことにまた「↑」キーをうっかり押してしまい、元の状態に
戻る前にかなりの時間を使いました。既に時刻は門限の0:30近く、火星もベランダの屋根に差し掛かろうとしてました。
こうなると生活廃熱の影響も出てきて、CCDモニタの状態は先ほどの倍率での見え方よりかなり劣って来ていました。





1フレームだけ見ると先ほどのシーケンスとそれほど変わらないとも言えますが、この状態をキープできる時間が生活廃熱
の影響でかなり短くなっている印象でした。
そうして2シーケンス撮影したもののましな方を速報用に単純に処理している時に手違いで150%拡大して出力してしまった
のが速報の最初の「どどーん」画像でした。
私が使っているRegistax2.1は「Final」タグ画面での「SAVE」ボタンで画像保存をすると、時々「0KBのデータ」を出力
することがあり、経験上それを防ぐために「Resize」ボタン経由で「Resize」画面で拡大率は100%のままで「SAVE」
ボタンで画像保存しています。今回はその操作の際になぜか150%拡大を選択してしまい、存外模様の詳細感が薄まって
いなかったために、そのバリエーションも保存しておいたのでした。
で、速報公開の時点で、改ページ直後のインパクトも考えて、つい150%拡大のほうを公開してしまったのでした(^^;)。


(b-1)Wavelet処理:Linear[1:3]。これが本来の「どどーん」画像の大きさです。「どどーん」をやってしまったので、せっかく
何度も「カックン」ガタから奇跡的に復活して当夜最大の拡大率で撮影した大きさが予想通り霞んでしまいました(^^;)。
この画像は150%拡大して保存した直後に同じ設定で等倍保存したデータです。つまり「どどーん」とRegistax処理は同一です。
(2500全フレーム処理のままです。)





(b-2)Wavelet処理:Linear[1:3]。同じデータで目視選別で2061フレームまで絞り込み、後処理をやり直してみました。
ヘラス盆地右脇の線状の模様の分離などは改善していますが、なぜか全体が少し縦にブレた感じになってる(^^;)?
(b-1)=速報画像のほうがよかった?拡大率が災いしてか後処理に工夫をしても、それほど濃淡は濃くなりませんでした。





(b-3)Wavelet処理:Linear[1:3]。(b-2)を「どどーん」同様、Registaxで150%拡大保存して後処理。でも単純拡大ゆえ
(b-2)同様、何かブレた印象から「どどーん」や(b-1)に勝てない印象....。なぜなのか。少し走査線状のノイズも見えるか?
(先日報告のRegistax3での走査線上のノイズはどうも取得データに起因してRegistax3には原因がないのかもしれません。)





(b-4)Wavelet処理:(b-3)を縮小処理して画像が締まるかやってみた。処理の流れを考えるとあまり意味はなかった(^^;)。
結局、このシーケンスは速報画像(ノーマルサイズのb-1)と「どどーん」拡大の速報画像を超える成果は出なかった(がーん)。





この拡大率で2シーケンス撮ったところで更に倍率を上げようとしたのですが、信じられないことにまたそこで「↑」キーに
指があたり架台は「カックン」してしまいました。門限まであと2分ほどでした。それであきらめて撤収しました。
まあもう既にベランダ屋根の影が焦点内外像の同心円の一部を欠け始める状態になってましたので、あきらめもつきました。

当夜も全90分の撮影時間のうちの30分以上は手探り再導入のやり直しでした。不条理ではありますが、それでも頑張れば
成果を残せた訳です。毎回「次はもうこのガタに悩まされる作業はしたくない」とか思うのですが、この成果の出来に、また
頑張るのでしょうかね...。

ただこれだけの成果を得るにはうちの地方では極めて珍しいほどの気流の安定がないとだめでしょう。生活廃熱が豊富過ぎる
ベランダでの撮影では、その条件成立への厳しさは一層の筈です。そう思えば次回はきっとここまでの成果にはならないのです。
そう思うと、ちょっと次の一歩には却ってやる気を鼓舞することが必要かもしれません。
でもまあついにそんな頂上域にNexStar8iでの惑星撮影の旅が到達してしまったことは、幸せなことに違いありません....。
有頂天な気分には何か遠い心境も感じています。なぜでしょうね.....。



○私もIRカットフィルタを。ブルーヘイズも見える火星像の速報。(2005/10/16。)


「掲示板のコーナー」ではご常連様のKENさんの火星画像公開でブルーヘイズの話題が始まり、K&Rさんのブルーヘイズを
豊富に含んだ画像公開で、一気に「IRカットフィルタを外して模様の濃いのを狙うのもいいけど、やっぱり正しい色相で模様
以外の事象もしっかり残したいなあ」という流れに大きく変わって来ました。はまださんもIRカットフィルタをお使いになり
ブルーヘイズを含んだ正しい色相の火星像をゲットされました。

倒立像での火星の上にある南極冠が日に日に消長して行くのに並行して、これからは下側に北極冠が生成されて行くのでしょう。
その北極冠形成の直前現象として、薄い火星大気中で北極側に向けて水蒸気や二酸化炭素の移動があり、それが赤い火星の表面上で
屈折率の関係で青く輝いているのがブルーヘイズだと解釈すれば、生きている惑星の印象があります。
見ていて非常に美しく、その濃淡変化は科学的記録としても意義のあるものだと考えます。
アマチュアの火星画像でそんな印象を感じる日が来ようとは...なんだかやっぱり昔考えた未来はもう来ているという印象です。

そこで私もやってみました。実はK&Rさんからお譲り戴いたToUCamProIIシステムはCマウントベースでCマウントFマウント
アダプタが接合するようになっていますが(詳細は「銀次の部屋21」参照)、そのマウントアダプタ中にIRカットフィルタが
装着されるようになっているのでした。K&Rさんに確認しましたら、そのフィルタは、はまださんが手配実装されたIDAS IRC
フィルタと全く同じものだそうです。ならば、私もぜひやってみたいと思ったのでした(^^)。

まずは速報です。効果はありました。解像度追求でずっと火星撮影をやってきて、先日の火星像成果に至り、次のステップを
どう踏み出すか迷った私でしたが、ちょうど良いタイミングでこのテーマに当たった印象です。IRカットフィルタを装着して、
ご常連様同様にフィルタなし状態レベルに模様を検出し、正しい色相とブルーヘイズの記録をする、というのは、なかなか難しく
やり甲斐のある作業かと思いました。





ご常連様各位の画像のようには明解ではありませんが、今までのような「色彩は暖かいがやはり大気もほぼ無い死の世界」と
いう印象でなくほんのりと「希薄ながら大気もある生きた惑星」の印象です。2249フレーム処理の画像です。
キンメリア人の海から延びる2本の細い「おつゆ垂れ」構造の明解な分離とブルーヘイズが印象的です。
地球の1/100以下の火星の大気圧を考えると、ブルーヘイズの写り具合は過剰でないのが良いのかとも思えますが、宇宙空間の
真空に比べれば遙かに濃密な大気が火星重力で表面に留まっている訳ですから、この写りの印象が正しいのでしょう。
模様の印象が少し弱いのは、IRカットフィルタの有無の差異以上に、上空気流が今までよりかなり悪くなっていることが大きい
です。ようやく高度が充分になった頃には雲も出ましたし、それまでに撮影したデータの画像周縁部はグニャグニャです。
「最高値更新」に至らずとも仕方がありません。画質改善のためフレーム選抜など後処理には時間をかける必要がありそうです。



○追加処理。(2005/10/16分。2005/10/22記。)


先日公開の2005/10/16付火星像速報は「掲示板のコーナー」で私の予想以上のご好評を戴き嬉しく思いました。
その一方、再生側ではなかなか自分が意図しているようには画像が再生できていないのかも、と思う気持ちも出て来て
大いに戸惑いました(^^;)。少し過剰処理で硬調だったかなあと思っていたので、さぞかし多くのWindows機では画像が
ザラザラに見えるのでは?と思っていたのでした。却って以下の追加処理のほうがうまく再生して貰えるか不明です(^^;)






それぞれ2537、2249フレームの処理です。
処理をいろいろやってみましたが、結局、過剰処理気味になってしまいました。速報のほうがよかったですか(^^;)?。
撮影とRegistaxは私もWindowsで処理している訳ですから、そのままPhotoshop Element1.0(何かのバンドル品です)
でレタッチ処理をしてしまえば、きっともっとWindows寄りの画像が仕上がるのでしょう。
Photoshop Element1.0の機能がフル版に比べると結構貧弱(トーンカーブ処理がない等)なのと、やはりビデオやTV、
AV機器が共通で持つ色空間でなくWindows特有かつPC個体差の幅が大きすぎる「偏った」色空間でレタッチ処理するのに
気が進まず、私はレタッチ処理と最終仕上げはiBookでやっています。
結果、ますます自分の仕上げの意図がうまく再生されるかどうか分からないという訳です。
まあWindowsPC個体差の問題はWindowsで仕上げをしていても変わらないのですが....。



○銀次での月。流石の圧倒感です(^^)/。(2005/10/16。2005/10/22記。)


先の火星像を撮影した夜、温度順応中に銀次を出して、E5000で月面を久しぶりに撮影しました。
厳密には銀次にも充分な温度順応が必要なのですが、内外気温差がまだまだ激しく変わらないこともあって(これを
書いている今は結構、気温差が大きくなって来ました)、小1時間の温度順応で低倍率での眼視観望では問題ない状態
に思え、手早く撮影をしました。







圧倒的な解像感に大満足です。光軸修正を追い込んでからNexStar8i同様、銀次の凄さを改めてまざまざと感じるように
なりました。

E5000で撮ったままの像(画面に入るように大きさだけ縮小しています)はこんなものです。見た目に近いとも言えますが
存外地味だとの印象もあるでしょう。眼視ではもっと「バリバリ」にエッジの立った月面が楽しめます。
これはデジカメが情報飛びしないように、色相、階調についてかなり狭い範囲で情報を記録しないといけない仕様制約に
よるもので、この地味な階調に恐ろしいほどの詳細情報が潰れずに記録されているのです。言ってみればこれは化学処理である
銀塩画像に真似できないデジタル画像の凄さの1つなのでしょう。





なので後処理で主観の印象に沿うよう色相や見かけのダイナミックレンジを広げてやらねばならない訳です。
厳密には8ビット画像では各色256段階しか情報を持たないのは、後処理後も変わらないのですが、完全な暗黒からハイライト
の頂点までフルレンジで段階を埋める必要は実用上ありませんので、見た目にフィットするように、その各色256段階の中に
実用上の階調をうまく配置してやるといった感じです。輝度差が大きい一般風景やポートレートを撮影した時もこのことは
留意しておくといいですね。



○悪気流下での火星。でも執念(^^;)で詳細分離!そしてNexStar8iでの月面。(2005/10/19。2005/10/22記。)


当夜は私が体験した今の火星シーズンのうちで最悪の気流下でした。「悪気流でピントがまともに合わない」状態でした。
模様の位相も最も地味な面がこちらを向いており、この夜に頑張るなら気流が絶妙だったという前週の同じ曜日の夜に頑張って
おくべきでした。自己最高値の火星像をゲットして「頑張ればいつでも良好な画像が撮れる」と幾分慢心したのかその天罰と
いった感じです(^^;)。

この位相においてほとんど唯一のトピックスは先日検出できたキンメリア人の海から延びる詳細構造です。
「キンメリアの雫」というそうです。または「メデューサの涙」とも言うそうです。きれいな呼び名です。
私ったら「おつゆ垂れ構造」などと書いていました。その表現もどこかで見たのですけどね。
(これもどこかで見ましたが「2筋のヨダレ」よりましかな^^;)。






火星像の右縁にそれが顔を覗かせて来ているようです。眼視では判別できませんでしたが「火星くるくる」などのツールで出現
時刻は把握しており、ピントの芯を掴みかねている状態なので拡大率を頻繁に変えその度に「完全手動フォーカサー(^^;)」で
「入魂の合焦操作(^^;;)」をしつつ、ねばってみました。
2342、2368フレームの処理です。当夜はあまりにあっさりと狭いCCD写野に火星は安定導入できました。
そういう時には気流が全く悪いと来ている訳です。まあこれで導入もなかなかできなければあっさり撤収したかも知れませんが。

全くひどい気流でした。各フレーム状態も輪郭からかなりのひどい変形があり、後処理完了まで成果は期待できませんでした。






後処理の試行錯誤と強調処理を過剰にかけてみて、ようやく分離に成功しました。処理のアヤかと思いましたが、このシーケンス
時に気流の一時安定があったようで、どうやら分離検出に至ったようです。2枚は同一処理結果で上に過剰強調をさらにかけた
結果が下の画像で、仕上がり感は非常に汚くなりましたが分離検出は明らかかと思いました。
まあ何もここまで強調処理しなくとも、という印象もありますが.....(アンシャープマスク処理500%フルフルです....^^;)。






実は「掲示板のコーナー」に「私もキンメリアの雫、分離しました〜」と書いた後で、「あれ?あれは目の錯覚?」とか思う
「事故」(ボケたか?)に遭遇しました。一度検出した画像をセーブする前にシステムがダンプ出力状態となり、一から処理
を始めたのですが、再現になかなか至らなかったのでした。
て、とにかく撮ったデータから何とか検出しないと、と後処理と試行錯誤の嵐でなんとか執念(^^;)で、ここまでこぎつけました。

最近は仕事も結構大変な手間と心労がかかっているのですが、帰宅後の天文画像処理のほうが更に休む暇なしという印象です(^^;)。

惑星像はやはり気流次第です。解像感の面でリカバーできるのは若干であり、詳細を分離できてもあまり美しくはありません。
模様のしっかりした位相の日と気流安定の日にがんばっておき、だめそうな日は無理せずに休んだほうがいいですね。
でも設営して状態を見ないとなかなか判断はできないのと、荒れた気流の現実を見ても設営に手間をかけた後ではあっさり撤収判断
できないので、結局こういう結果にまた至ってしまうのかもしれません。最接近日までもう後1週間です。
地球が内周を回って外周の火星に追いつくのが最接近状態と思えば、最接近日に満月ならぬ「満火星」になるのかと思っていましたが、
画像の印象では先日より火星がもう痩せてきている気がしますね。火星の軌道が少し楕円であるのと関係あるのでしょうか....。


火星撮影までの時間帯にNexStar8i+Vixen PL40mm+E5000で撮影した月面も公開しておきます。
[追記2005/10/23:後処理を少し改善しました。ちょっと銀次画像と差があり過ぎました。強調処理を深め階調も再調整して
(無理目な仕上げには違いないんですが)実用的な観点である程度拮抗していないと比較の意味もありませんので。今回の補正
で、NexStar8iも結構銀次に肉迫してくれた印象です。)







当夜の気流が悪いのが低倍率撮影でもきっと影響はしているのでしょうが、画像の深み、詳細感において先日の銀次が満月に近く
クレータ分離の条件が悪い筈にもかかわらず上です。
とは言え、3枚目のNexStar8iでの中拡大像は暖色系の主鏡の特性が良く出て解像感以外の点で銀次には出ない味が感じられます。
同じ気象条件下でないのと主鏡焦点距離の違いで同じ拡大率の撮影のためにはアイピースを同一にできませんでしたので、完全な
比較にはなりませんが、追尾不要の超強拡大でなければ、やはり私の手持ち機材では「月面は文句なしに銀次!」と言ってよい
ですね。流石の高精度主鏡です。


ちょっとこのページ、長くなりすぎました(^^;)。フレームを使っていないのでページ替えにはポインタの付け替えなど結構手間
でして、また手があいた時に改ページ位置を変えるかもしれません。今回は何日分かの蓄積したデータを公開するのが先決かと
思いました。






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