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--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。
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○銀次の光軸調整。(2005/08/13。2005/08/17記。)
会社の盆休みに入ってからずっと夜は悪天候のままで、いつまでたっても火星像でこの「銀次の部屋31」
をスタートすることができませんでした。やはり改ページ冒頭は華々しく天文ネタ(しかも成功例で...無理かな^^)で
飾りたい想いがあり、最近はその悪天候もあり天文ネタでない話が続いたので「銀次の部屋30」の末尾に話題を
どんどん追加して行ってたのですが、さすがに「銀次の部屋30」も長くなってしまいましたので、天文ネタも来ない
うちに、やむなくここで改ページします。
導入以来、2年余り、一度も光軸調整をしてこなかった銀次250Dでしたが、今までは特に焦点内外像の
同心円の崩れなどは感じられませんでした。ただまあ長い年月、無調整で来ましたから、月面画像の焦点面
の不均衡などを感じたときには、光軸を一度綿密に調整してみたいなあとは思っていたのでした。
「掲示板のコーナー」のご常連様であるK&Rさんから、今回2インチのレーザコリメータを使わせて戴く
機会を得ました。K&Rさん、毎々ありがとうございます。
送って戴いたのはよいものの、使い方についてネットで見ても詳しい手順などがなく、同梱の英語の説明文もシンプル
なので最初は途方にくれましたが、いろんなネット上の情報をつなぎあわせて使ってみました。
主鏡のセンターマークにレーザースポットが収まるように斜鏡を調整して戻ってきたレーザがこのコリメータの
ターゲットの中心のレーザ照射穴にまた戻るように主鏡を調整するということなのでした。
最初の2枚が調整前の主鏡(センターマークとレーザのズレがわかります)と接眼部にとりつけたコリメータの状態です。
次の2枚が調整後です。調整前はわずかにずれていたようです。
(主鏡に映り込んでいる虫みたいな模様は私の部屋の天井の模様です。吸音効果用に刻んであるのかな....?)
実際に恒星で焦点内外像を見てネジの締めすぎによる主鏡の変形などがなければ、これで調整は万全ということになるそうです。
曇の日でも日中でも室内でも簡単にできる調整なので、この調整ができるニュートン式反射はやはり便利だと思いました。
今まで銀次の光軸調整ネジは押し込まれた状態のままだったので、ネジに多少の接触があっても動くこともなかったようです。
ちなみに銀次250Dの光軸調整ネジは鏡筒を立てて置くとそのネジが地面に当たってしまうので、ネジ位置がねじ込まれた位置
以外の中間位置では、設置・移動時に鏡筒を立てて置くだけでネジが動いてしまう印象です。これからはこの装置を使って頻繁に
調整をしないといけないことになりました。
ドローチューブの繰り出し位置でもほんのわずか修正位置は変わりました。ドローチューブの精度までがシビアに見えてしまう
訳です。なので何度か繰り出しながら平均的に収まるところで調整しました。
2インチアイピースの取り付けネジを昔どこかで1つ落としてしまって片側1本で締め付けているのですが、その締め付け具合
によっても大きく結果が変わってしまうこともわかり、やはり取り付けネジは複数ないといかんなあと今回思いました。
これでうまく行ってるか確認するのが楽しみです。またこれでいつでも調整ができる自信がつけば、主鏡セルを外しての主鏡面の
清掃をしたり、筒改造の試行錯誤にも安心して踏み込めるようになります。
しかし、いつになればこの調整具合を実際に眼視観望で確認できるのか...。このところの悪天候にはやきもきさせられます。
○そろそろ「往く夏」....京都の送り火(2005/08/16。2005/08/17記。)
悪天候続きでネタがないから、という訳でもないのですが、いつもの花火大会報告と似たような話題で....(^^;)。
この出不精の私が、めずらしく京都の送り火を見てきました。同行者おらず1人でしたが、周囲はカップルだらけでした....(寂^^;)。
1日遅い墓参りに大阪市内に行き、その後、阪急京都線で桂駅経由で嵐山駅に行きました。
渡月橋あたりから「鳥居形」が見え、日没から「鳥居形」点火までの時間、川で灯籠流しがあるとのことだったので、「点火から
終わりまで30分程度のために数時間の場所取りをする」という感じではなかったので、行ってみたのでした。
日没少しして灯籠流しがあり、20時ごろ、河下の遠くに「大文字」が見えました。その頃川べりの最前列に座っていたのですが
川べりからその遠くの豆粒みたいな「大文字」が見えるというので人が殺到してちょっと怖かったです。
20:20ごろ(少し予定が早かったみたいですが)鳥居形が予想より低いところに見えました。今度は下がって見たほうがよく見える
感じだったので、引き潮のように人が減り、ことなきを得ました。
撮影に使ったのは、いつものE5000とその日の朝、ネット注文後、業者が盆休みで全然配達されなかったあげくに出発直前に到着
した(かろうじて電池充電の時間は確保しました)Pentax Optio SVです。
自分の「デジカメは銀塩カメラを真似してはいつまでも銀塩カメラの代用品を超えられない。銀塩カメラでは画質が犠牲になるほどの
超コンパクトサイズで常時携行ができ、そのサイズから想像できない画像を得られてこそ、銀塩カメラの模倣や代用ではない新しい
時代のデバイスの価値がある」という常々の持論に今回も従い、小さくて多機能のデジカメを安価で(実はここがとても重要です^^;。
2万円台でした。)買ってしまいました。
この春先に同様な考えで日常における動画記録に対して、劣化したビデオDCR-PC3の交換バッテリ2個分の買い直しの程度の額で、
バッテリの代わりにSANYO DMX-C4を、これまた今回同様、新機種登場での型落ち価格で買ったのでした。
DMX-C4にシャッター優先AEが実装されていたら、今回の購入はなかったかもしれません。SANYOに「ディップスイッチ操作での
1/30秒固定とオート露出の切り替えだけでもいいので、シャッター速度低下の手ブレが抑えられる、シャッター速度指定可能機能の
実装を検討されては?静止画撮影時への本格的な手ブレ機能の実装のような手間(動画には効果が弱いものながら手ブレ防止が実装済)
でなくても、その実装で簡単に手ブレの多くは軽減できます。」と問い合わせ窓口にメールで提案しましたが、無視されました(^^;)。
(購入前の仕様確認のメールでは丁寧な回答返信が来てましたが「買った」と質問の御礼をした関係か「ご意見無用」ということか.....。)
動画の画質の良さと保存データサイズの小ささの関係(それは同じ容量の記録媒体での連続記録時間の差として効いてきます)は
私の主観では他メーカの同様機種より優秀で、また光量が豊富なときの風景描写などは(順光に限ってですが)400万画素機と
思えないほど、画作りがとても優秀なだけに惜しい話です。
(逆光では光学メーカ製品でない哀しさか、今時のデバイスとは思えないほどゴーストが発生しますが、まあその使いこなしも
ノウハウのうちかと思います。^^;)
ちなみにそのDMX-C4でも「鳥居形」を撮りましたが、そのシャッター速度制御がオートしかない哀しさで、露出補正を操作して
できるだけシャッター速度を速くする工夫をしたものの、まるで「UFOの光跡」のようにしか写ってませんでした。
シャッター速度が制御できなくても、撮影の瞬間にシャッター速度の表示が液晶画面に出るだけで、使い勝手は違うと思いますが、
DMX-C4は露出補正をしても実際にどんなシャッター速度で撮影が進行しているか分からないので、このような結果になりがちです。
ちなみに三脚は当日携行していましたが、上の他の写真も全て手持ち撮影で撮影していますので、結果の差は機種の仕様の差に因る
ものであると言えます。(色彩がとても豊かなだけに残念です。まあ三脚に取り付ければいいのですが、人混みの頭超えにカメラ
を設置できるほど背の高い本格三脚だった訳ではありません[小さいカメラのためにそんなのかつぐのも馬鹿らしいですし、そんな
本格三脚を持ってる人のほうが少ないです^^;]ので、結局手持ちでどれだけ使えるかが重要なポイントでした。)
この点の改善をわずかな工夫でできることを私はSANYOに伝えたかったのでした。(せっかく小さな筐体で動画も静止画も同時
記録出来るデバイスなのですから「夜景には三脚の併用を」という常識も吹っ飛ばして貰いたいものです。ポケットに入る小さな筐体
での撮影に、かさばる三脚を携行する馬鹿らしさを考えると、シャッター速度を撮影者の意志で設定できる露出モード(マニュアル
露出またはシャッター速度優先AE)の実装のあるなしで、そのカメラの使い手は大きく変わってくるように思えます。)
ちなみにSANYOはCCD設計から独自路線を歩む凄いメーカです。DMX-C4も普通よくあるインターレース型CCDではありません。
Optio SVはカードサイズの小ささでもフルモード露出制御(フルオート、マニュアル、シャッター優先AE、絞り優先AE)対応可、
インターバル撮影の詳細設定を保存でき毎回呼び出し可、リモコン対応可、マニュアルフォーカス時に写野中央が拡大され距離計
表示もOK、スライドレンズシステムによる5倍ズームの本体への完全沈胴、1/1.8インチCCD機(E5000は2/3インチ機)ながら
有効500万画素記録、立体画像撮影モード有など機能満載です。(Optio SVやE5000の動画はQVGA[320×240pixels]記録
なので、私にとってVGA・30コマ/秒記録をできるDMX-C4の有用性は変わりませんが。)
設計者が自分で使うことを想定したかのような、「これでもか」的な機能の満載ぶりが魅力的なモデルだと思いました。
ちょっとAF速度やシャッターレリーズ時の液晶モニタのブラックアウト時間が長いですが、まあそれは「玉に瑕」というか
我慢できる範囲かと今は考えています。(将来我慢できなくなるかどうかはわかりません^^;)
なのでまたデジ一眼は当面おあずけです(泣)。
普通のお爺さんが孫の写真を撮るのにデジ一眼を構える時代なのに、私ったらいつまで足踏みをするのだろう.....(^^;;;)。
ちなみに上の2枚目、5枚目がOptio SVで撮ったもので、1枚目、3枚目と4枚目の大文字周辺部分(他部分はOptio SV
の画像と合成。SVの画像は大文字部分が輝度的に美しくなかったので合成しました。)はE5000で撮りました。
肝心の鳥居形はOptio SVだけがブレなしで1枚記録が残っており、絵的にどうかということはさておき「早速いい仕事をした
なあ」という印象です。
約4年前の機種とはいえ、一時期のNikonのハイエンドデジカメだったE5000と画質を比べてはいけませんねー(^^;)。
まあこれからOptio SVもチューニングして満足な画を撮れるようにしたいと思います。(=初期設定状態の現状では画質に
明らかに差があり[結局比べてるじゃないか^^;]ほのかに不満があるとも言えますが、E5000同様、Optio SVも設定項目の
豊富さや自由度も魅力の1つかと考えます。)
最近、1週間、1ヶ月、1年が経つのが凄く早いです。なのでこういう季節ごとの想い出はしっかり頭に焼き付けておきたいと思う
ようになりました。日常に追われて季節の変化に無関心でいればいるほど1年は早く過ぎていく気がするのでした。
その後、なかなか電車に乗れず、終バスが早いこともあって阪急経由での帰宅は無理となり、大阪からJRとタクシーで帰宅しました。
春のJR大事故の代行輸送以来、阪急での通勤に替えていましたから、あれから初めてJR宝塚線を使っての帰宅となりました。
あの事故で亡くなった方々の霊もこの夜の送り火で送られて行ったのかな、と思いました。私もあの日、事故のほんの小1時間前に
全く同じ路線で通勤していたのでした。改めて合掌です。
○久々のフルスタンバイ!しかし....。(2005/08/18。2005/08/19記。)
前日の送り火の夜も夕方はとても良い天気でしたので、夜の天候は気になっていました。
結局、夜間は曇天となり、遅い帰宅となったその夜は、貴重な機会を逃すことにはならなくて安堵したのでした。
次の日も夕方には雲なしに近い晴天となり、光軸修正した銀次や温度順応や綿密な光軸修正をするために早めに設置した
NexStar8iのフルスタンバイ状態で、夜になるのを待ちました。
月の見かけ高度も低いままで、銀次の筒先がベランダの手すり枠の上に出るには、月出からかなりの時間がかかりました。
その間にもベランダ設置後に再び光軸がずれていないかをレーザコリメータで確認しました。
ようやく観望・撮影が可能になった頃に急に西の山の向こうから大量の雲が出てきました。
温度順応はもう充分、急いでまずは観望で光軸修正後の見え方を確認しました。
さぞバリバリにエッジのささくれ立った月面が見えるのでは、と大いに期待してLV8-24mmZoomを覗くと、印象は
「????」。「え?こんなにフワフワだったっけ??」という逆の印象でした(大汗)。
何が以前と違うと明快には言えないのですが、何かが違ってます。目をずっと閉じていてあけた時に目のピントの甘い状態
がなかなか抜けられないのと似ていて、月面のどこをとっても見えるものはちゃんと見えているにもかかわらず、どこか
印象が甘いのでした。
「こんな筈ではなかったが...」と思いつつも肉眼でもう雲の大群が月に向かってかかりつつあるのが見えたので、急いで
E5000を接続して撮影を開始しました。
すぐに月に雲がかかり、その後、月がベランダの屋根の向こうに隠れるまで、雲は月を隠してました。
仕方なくE5000を自室に持ち帰り、データを見てやはり愕然としました。
やはりピリッとしない印象は後処理をかけないE5000の撮って出しデータにも色濃く出ていました。しかもよく見ても
光軸のズレによるピント面の不均一もどこにも見あたらないのでした(大汗)。
気を落ち着かせてそのままPhotoshopでのデータの後処理に入りました。何度かの試行錯誤の上、上記のデータと同一のもの
から次の仕上がりを得ました。少し硬調に仕上げ過ぎかとは思いましたが、それでもどこか甘い眼視と生データの印象を払拭
したく、あえて詳細感が出るように仕上げました。まるで「銀次の部屋13」においてNexStar5で「こんな筈ではないの
では?」と月面像を無理に硬調に仕上げたときの印象に近いものもあり、いつもの銀次での月面画像のように余裕と深みが
薄い気がします。
同様に拡大率が異なるデータも仕上げてみました。いずれも生データは眼視での印象のように、どことなく詳細感が埋もれてしまった
かのような甘いところがありました。
とりあえず眼視時の甘い印象を後処理で硬調にした、という感じです。硬調過ぎて生データの色調、階調は飛んでしまい、怖い印象が
あっても、美しい印象はいつもより少し薄いように私自身は感じています。いかがでしょうか。
ただ後処理を進めるうちに画像の奥から見えにくかった小クレータなど詳細が浮き上がってきて、月面上で均質にピントと詳細な
情報は掴んで来ているのだという感じもあります。
後処理で存在しない詳細をでっちあげている訳ではない訳ですからね。ただなぜ今回はその詳細が一目で明らかな説得力を持たない
感じだったのか、それが気になります。ピント面の均質性を見ると光軸は合っているのでしょう。では何が違ってるのでしょうか。
肉眼での見通しより早く既に撮影時には月面の上を薄い雲かまたは厚い空気の層が通っていたのかもしれません。
そのために少しビビッド感がいつもより足りない印象を感じたのかもしれません。せっかく光軸調整をしっかりしたと思ったのに
結果はむしろ少し逆のような印象になったのは、何か理由があるのだと思います。
一時的な気流の乱れなどが原因であれば、日を改めれば解決するでしょう。もしそうならなければ、光軸調整時に主鏡や斜鏡の圧迫
など要らないことをしてしまった可能性もあります。
この夜は撮影の後、月はベランダの屋根の向こうで結構ずっと輝いてましたが、他の方向は厚い雲でいつの間にか覆われてしまって
結局最後には全天が曇ってしまい、銀次の主鏡、斜鏡の圧迫などを焦点内外像の同心円で確認することもできませんでしたし、
NexStar8iでの火星はまたおあずけになってしまいました。こういう夜の撤収は身も心も疲れます......(^^;)。
○久々の夜間の快晴。連日のフルスタンバイ(疲^^;)!火星と月。(2005/08/19。2005/08/20記。)
前日の「思わせぶりな夕方の晴れと急速な曇天での幕引き」の疲れも残っていましたが、やはり夕方晴れると、設営を始めて
しまうんですよね...(^^;)。
前日の銀次のぴりっとしない印象についても早く結論を出したいと思い、この日もフルスタンバイとなりました。狭いマンション
ですが、狭いが故に室内のいろいろな障害物を避けながら機材をベランダに持ち出すだけで腰や背中などにダメージが来ます。
腰のズレから来る疲労感は翌日にも結構残ります。
ただ「掲示板のコーナー」のご常連様各位も、まだ視直径10秒少し超えた現在において、もう既に驚嘆の詳細感あふれる火星像
を撮影されておりますので、私も何とかそれに追いつければ、と思っていたのでした。
まず銀次ですが、この日は実にしっかりとした月面を見せてくれました。やはり前日の混乱は厚い雲の到来直前に何か気流の
影響が低倍率なりにあったのでしょう。レーザーコリメータでの調整で私が何かしくじった訳ではないと確認でき安心しました。
当夜は満月でしたので欠け際のクレータの際立った印象は少なかったですが、海など模様の境界、山脈の稜線などは実に良く
見えました。E5000で撮影した結果は今回の報告の末尾に掲載します。まずはNexStar8iでの火星です。
さてそのNexStar8iでの火星ですが、苦労多くして結果はいまいちに終わりました。
でもまだ今は視直径12秒程度なので、これからどんどん火星が大きくなって行くにつれて、視直径とともに模様が大きくなって
撮影条件は易しくなって行くと思っておきます。
前回の大シュルチス周辺の画像よりは少しは改善しているとも言えますから(寂^^;)。
上段左から右へ、続いて下段左から右へ1613、1510、1471、1141フレームの像です。
NexStar8i、LV8-24mmZoom、Registax2.1bでの処理です。
オーロラ湾、太陽湖あたりが写っているのですが、まあ写るには写ったのですが....。
「とりあえず写った」程度でしょうか?満足には程遠い感じもします。いかがでしょうか?
「銀次の部屋7」冒頭の2003/08/05の火星像と模様の位相はほぼ同じで欠け際がまだ大きいので、模様の(倒立像で)左側が
少し見えていない感じです。(ちなみに2003/08/05での火星の視直径は22.9秒でこの日に比べて面積にして4倍近く大きく
今回の画像があまりに見映えが劣っていると思うのは自分でも止めました。しかしやっぱり気にしてしまいます^^;)。
今回、光軸修正、温度順応、ToUCamProIIからIRフィルタを外すこと、撮像時にサチュレーション値を落とし色情報を排し、
かつ30fpsにレートを一時的に上げてピント出しをすることなど、技術的に抑えるところは全てやり、気流状態も悪くなかった
と思えば、最接近の日に向けてこのままでいいんだろうか、と不安な気持ちで一杯になります。
2003年の銀次+手持ちビデオでの手荒な撮影に及ばない感じな訳ですからね....(^^;)
小さくなった南極冠の大きさは前回より正確に反映できる感じにはなりました。ただ2重にダブって写っている印象の画像も
あります。眼視ではそのような印象はなかったので、これはフレーム選別作業で質の悪いフレームを除去することで改善する
と思われます。ただ後述の通り、今は遅い新PCに異常状態が出ており、それをだましだまし使って長時間の目検での選別作業
をすることが(Optimize処理による自動選別は後述の現象によって現在はできません。)とても困難です。
NexStar8iの光軸調整には久々にものすごく苦労しました。以前工夫した副鏡ユニット内の紙バネがもう効力を失っている
のか、仰角によって焦点内外像の同心円状態が変化します。火星が撮影に適したみかけ高度になるまでに、明るい恒星の
乏しい秋の空(しかも光害で存在の検出すら困難です)で、かなりの時間をかけて調整をしましたが、全部の光軸調整ネジ
を緩めた位置でないと光軸が合わず、そのために副鏡ユニットの中で副鏡がグラグラになってしまい(バネ機構がないため)
鏡筒の仰角によって、せっかくの調整状態が崩れてしまう、過去の呪わしい状態が再現していました。
なので最終的には今回も火星そのもので焦点内外像の同心円を追い込みました。
またこの夜はNexStar架台が暴れ馬状態で、もっとも微動調整が細かい「RATE=1」でもすぐに火星は写野を飛び出して行き
その都度、元の状態に戻すのに手間がかかりました。微動装置を逆に制御すれば戻るじゃないか、と思われそうですが、
この架台固有の問題で「カックン」とギヤの遊びによるガタが発生するために一旦、写野から火星が逃げると、一度ToUCam
一式を接眼鏡から外し視野への火星の導入をやり直して、それからToUCam写野に火星が入るように調整しながらToUCam
をとりつける手探りベースの作業が必要です。
LV8-24mmZoomを使って写野にどうにか入れた火星を撮影してはちょっとずつズーム倍率を上げて行くのですが、すぐに
写野から火星が消えてしまい、模様を充分叩き出せるほどの像の大きさを得られるところまでは行きませんでした。
この夜は久々に高速PCを使う機会も得たのですが、光軸修正と遅い新PCでの撮影をするうちにNexStar8iの充電池の容量が
落ち、スタンバイしていた高速PCも待機状態のままバッテリ切れとなりました。ベランダにACのコンセントがないために
冬は冷気が、そして夏は高層階にもかかわらず植物プランタなどからの虫が、室内へ流入するを避けるためにバッテリ駆動は
家族に迷惑をかけないための条件でもあり、この夜はそれらが裏目に出ました。
加えて、遅い新PCがメモリ不足エラーを頻発します。もともと128MBしか積んでいなかったこのPCですが、Registax3
を試してみた頃に「Out Of Memory」を出すようになり、256MBを増設して全部で384MBにしたのですが、Registax3
でのメモリ不足エラーは回避できず、使い勝手の慣れているRegistax2.1をずっと使っていましたが、最近Optimize処理が
フレーム数(データ容量)に関わらず「Out Of Memory」で異常終了するようになり、このデータを処理した当日は、
ついにOptimize処理どころか1データを全件処理して成果画像を保存して、一旦Registax2.1を終了/再起動してやらないと
次のデータ処理の終わりのほうで(しかもスタック処理98%くらいの「もー後少しじゃないかー」というところで!)、
「Out Of Memory」が出て、遅い処理速度ゆえに余計に長くかかる待ち時間が全て「ご破算」になるように悪化しました。
前回取得フレーム数を欲張ってデータ容量を大きくしたのも原因かと思い、木星土星撮影で実績が豊富な1000~1500
フレーム程度の撮影に今回は留めたりしましたが、全く改善効果はなかったです。
使っていないRegistax3のHDDからの削除や、Registax2.1の再インストールを実施しても現象は変わらず、今も原因
不明のまま、上を含む6シーケンス分を1日潰して処理しました。.......全く持って疲労困憊です(^^;)。
NexStar8iでの火星撮影を終えて撤収前に銀次で観望した火星は、銀次を導入して初めて見た火星の印象と同じく、輪郭は
実にくっきり、背後の暗黒からすっきり浮かんだ明瞭なものでした。2003年の秋ごろから温度順応の問題で「こんな筈では
なかった」と悩んでいた問題は、温度順応とレーザコリメータでの光軸修正によって完全に払拭されたのでした。
(K&Rさん、レーザコリメータを使わせて戴いてありがとうございました(^^)/)。
以下は火星撮影の苦労の前に銀次250DとE5000で撮影した月面像です。光軸調整の成果は今夜は実感できました。
画像も前夜分のように過剰に強調処理を入れずとも詳細がしっかり写りこんでいます。
高倍率撮影での精度は甘くなってしまったようには少し強調処理を入れています。
最初の2枚の月面全景の階調、強調処理なしでも画像にしっかり詳細感があるところをお楽しみ頂ければ幸いです(^^)。
レーザコリメータでの光軸調整によって、月面の観望・撮影、火星の観望で銀次は初期出荷状態に近いフル性能を復活できたように
思え、いまいち思い通りにならないNexStar8iでの火星撮影の代わりに、2003年同様、やはり銀次+手持ちコリメート撮影を
メインで進めようかと迷う気持ちも出てきました。今すぐ銀次に追尾装置をつけるのは資金的に厳しいですからね。
そうなれば2003年にネット上のWebCamでの画像を羨ましく思いながら銀次で撮影していた日々の想いは何だったのか...(^^;)。
○問題点整理と対策。PC対策とNexStar8iの副鏡調整。(2005/08/21記。)
「掲示板のコーナー」ご常連様の反響においても、銀次の月は良くなった、NexStar8iでの火星はいまいち、という感じでした。
視直径が小さいのであんなものかなあという解釈もあればいいなあと思ったのですが、今シーズンはご常連様も早々に好成績を
あげておられるので、なかなかそうは行きませんでした(^^;)。
今年は2003年と違い最大接近時でも視直径20秒程度(2003年は25秒を超えました)なので、現在の13秒弱でこの程度の画像
では20秒前後でも火星が大きくなって細部のアラを隠してくれるだろうという効果はそれほど期待できないのも事実です。
まず今日はPC対策をしました。
去年の木星シーズンにNexStar5と組み合わせて使っていた高速で動く旧PCは、なぜかToUCamProIIのインストールに失敗
して、処理能力不足で15fps以上のレートで撮影をするとドロップアウトする問題や、すぐにHDD容量満杯になる問題がある
新PCを、光軸対策が完璧なToUCamProIIが使えるメリットのためにメインで使っていました。
ToUCamProIは過去の記事で掲載の通り、アダプタがトイレットペーパー芯を土台にした簡易なものなので、うまく行って
去年の木星撮影時には特に問題にはならなかったのですが、その後一旦分解した後は、光軸状態がまちまちとなり不確かな
状態でしたから、それでやむなくToUCamProIIがインストールできた遅い新PCのみをメインで使ってきたのでした。
ですが、新PCは1シーケンスのデータ処理ごとにRegistaxを終了/再起動しないと「Out of Memory」が出るようになり、
改めて旧PCになぜToUCamProIIがインストールできないのかを再度検討してみました。
今までToUcamProIIインストーラが新PCで最後まで走らなかった原因が何のせいで作り込まれたのかはわかりませんが、
ToUCamProIIインストール中に「ファイル○○が見あたりません」エラーが頻発するのでした。つまり、インストール
に必要なシステムファイルが所定の場所にないとのエラーが出るためにインストーラが途中で止まるのでした。
今回はそのエラーが出るたびに、遅い新PC中を検索かけてファイルの所在を探し、それを逐次、インストーラ上のダイヤログ
で場所指定して結局13件のエラーを回避してインストールができました。これで去年の木星シーズン同様に早い旧PCでの
25~30fpsでの撮影が可能となりRegistaxも高速処理できます。
またIEEE1394(FireWire)端子が特殊な旧PCと外付けDVD/CD-Rデッキを接続できるようにして、DVD-Rへのバック
アップができなかった旧PCでの大量バックアップを可能にしました。2005/08/19の火星データもDVD-R経由で
旧PCに持ってきて再処理が可能となりました。
これでPC環境の問題は解決できます。ただし撮影の都度、旧PCを使う手配をしなければなりませんが...。
実は旧PCは私の占有物ではありませんので、これからは夜に天気が良さそうだと判断したら、使用申し入れをしなければ
なりません(^^;)。
しかし、旧PCがRAM384MB、PentiumIII/1GHz、新PCがRAM384MB、PentiumIII/750MHz、そんなに大差ないのに、
今、この目の前で再処理されて行く旧PCでのOptimize処理の速いこと....勿論メモリ不足など出ません。
ネットオークション経由で入手した新PCは、何か不当改造でもされたPCだったりするのかもしれません。
ただCPUの価格が高かった昔とは違い、遅いCPUなどに入れ替えられた上に速い性能であるかのように表示に偽情報を
返すような改造をする意味は、今はあんまりないと考えますと、その可能性も低いです。何かもともとメモリ管理など
設計に問題のあるPCなのかもしれません。だとしたら、この新PCに替えてからの期間、随分回り道の損をしたものです(T_^;)
次にNexStar8iの副鏡調整の対策に入りました。恐らく対策した紙バネがもうへたってしまって、再び仰角によって光軸の
ズレが発生する問題が出ているのでした。2005/08/19の火星撮影では最終的に火星でも焦点内外像の同心円を確認して
いますので、撮影時に光軸が大ハズレということはないのですが、何せ眼視でいくら倍率を上げて光軸修正をしても、
ToUCamのCCDサイズが小さい分、相対的に撮像時の合成倍率はかなり大きくなっており、極限まで光軸を補正したかと
言われれば、その後の微動修正でのふらつきなどを含めれば、そうも言い切れないと思うのでした。
画面からはみ出るほどの超巨大土星像や、大赤班があれば完璧に私の最高値だった筈の惜しい巨大木星像など、この
NexStar8iでも存分に性能発揮したピークもあったので、調整次第できちんとした成果が上げられる筈だと思っています。
久々に補正板を外して副鏡セル内部の状態をみました。確かに紙バネはぺったんこになっており、バネとしての体裁は
なくなっていました。悪いことにそのため副鏡裏に貼りつけてある金属の副鏡ベースとプラスチックの副鏡セルの間に
不要な異物として(まあ並行平面には近いのですが)存在していたために、もともと長さが足りないと思っていた副鏡セル
中央の突起が更に長さ不足の状態となっていることがわかりました。
このため光軸修正ネジを完全にねじ込んだ状態から少し回す範囲では光軸が合うポイントを探せなかったのかもしれません。
どうしてもネジをかなり緩めないといけなくなり、それが元々のBob'sKnobsの若干ユルユルの径の問題もあって、ネジを
締め付けてテンションを与えられるポイントでの光軸修正を不可能にしていたのかもしれません。
今回、以前から試してみたかった改造もやってみました。4色ボールペンの中にあるバネを使って副鏡の金属ベースとセルの
間にテンションを与えるやり方です。
それには中央の副鏡セルの突起があたる副鏡ベースの穴にそのバネを立てるか、または3本のBob'sKnobsネジにバネを入れて
見る訳ですが、案の片方、両方の組合せやバネの長さ、スペーサーの併用など試しましたが、いずれもいまいちでした。
なぜなら副鏡セルと副鏡ベースの間に異物が入り距離が遠くなることで、ネジが根元までねじ込むことができず、ネジが外れる
ポイント近くでの光軸修正が、副鏡を宙ぶらりんな状態でふらつかせる原因になっているように感じたからでした。
結局、最後の画像にある通り、いろいろ試したあげく、純正ネジだけの状態に戻しました。
これが一番、副鏡ベースのネジ穴の奥までしっかりとねじ込め、ちょっとした調整回転で副鏡が自由に方向を変えられる感じ
がしました。しかもネジはほとんど深くねじ込まれた状態に近いので、それほど副鏡のふらつきもないように思えました。
結局、導入直後に補正板外し事件まで起こして大騒ぎしてつけたBob'sKnobsが光軸のふらつき問題の元凶だったのかもしれません。
もしそうであれば、ものすごい遠回りになったものです。これからはちょっとした光軸修正に暗闇でプラスドライバーを使わないと
いけませんで、滑って補正板に傷でもつくと怖いですが、副鏡がそれで安定するなら、慎重作業にも我慢しましょう(^^;)。
これはまた夜間に実際に光軸調整をしてみないと分かりませんので、結果はまた後日報告と致します。
今回、補正板を外しましたし、焦点内外像の同心円の中心に光点がきちんと存在するかどうかも確認しないといけません。
それが確認できる限り、補正板を外したために光学性能が落ちるという心配は無用の筈です。(「天文ガイド」記事で
読んだことがあります。)
しかし、今回作業の撮影に使ったPentax Optio SV、マクロ領域での撮影も実にピントを外さないで良い感じです。
E5000は時々肝心なカットでピントを外すので保険として何枚か撮影をしないといけませんでしたが。
操作カスタマイズと設定の細かな調整で、使いやすく画像も満足なデジカメになってきました。(業者の盆休みがなければ
[それは可哀相というものですが]、もう数日到着が早くなって先日の送り火の写真もこれ1台でもっとうまく立ち回れた気が
します。)
「カックン」ガタ続発の架台については、打つ手なしです。実は今回、コンビニ袋に入れた500mlの水入りペットボトルを
鏡筒に吊してバランスウエイトにしたりの工夫もしてみたのでした。でも逆効果でした(^^;)。また暴れ馬状態が次には起こらない
ことを祈って様子を見ます。ToUCamProIIと自作アダプタの重量を軽くする方向がよりよい結果になるのかもしれません。
簡単な作りで軽量な私のToUCamProIとトイレットペーパー芯でのアダプタではそれほど架台の「カックン」ガタは体験して
いませんので。これは継続課題とします。ベランダからは北極星が見えないので赤道儀化するのも資金の問題もあり、なかなか
決断には至っていませんので。
○先日の火星像の再処理。PC改善による効果。(2005/08/27記。)
台風11号は近畿はコースを逸れましたが、東海から関東においては被害も出たようでした。その後、待ちに待った台風一過の
晴天、と行きたいところですが、夜は曇ります。私としては先日来の改善の効果を確認したくてうずうずしている訳ですが、
まあそういう時はこちらが根負けするまで、当面曇が続く場合もよくあります(^^;)。
その間に先日の火星データを遅いPCから早いPCに移してOptimize処理や目視フレーム選別を何度か試行錯誤してみました。
少し画像の芯がしっかりしたように思えます。私としては同程度の視直径下で2003年に残した火星像に比べてそれほど遜色
はないとも思っているのですが、先日の公開ではあまりそのようなご意見は頂けなかったのでした。
皆様、あまり私の惑星撮像技術を買いかぶられてはいけませんですよ....(^^;)。
画像は前回公開の1、2番目の画像の再処理です。火星の遅い自転でも若干変化している模様を見れば時系列で逆に掲載している
訳ですが、前回にならってそのまま今回も同じ順で公開します。983/1613、989/1510フレーム選別です。
オーロラ湾、太陽湖の形状はしっかり出たと思います。
とりあえず後処理においてPCを替えた効果は出ていると確認しました。撮像時の条件もよくなりますので(これは今年の木星
でも確認しています)、PCが影響する部分においては今までより改善効果はあると期待します。
○NexStar8i架台のガタについての簡単な調査と工夫。(2005/08/27記。)
NexStar8iの架台のガタについて、手の届く内部箇所での原因であれば、何とか改善できないものか見てみました。
鏡筒の粗動のゆるみを調整する大きな六角ナットが架台軸に入っており、この締め具合で粗動の動き具合を調整できます。
まずはこのネジの締め具合で改善すれば、と思いましたがやはり話はそんな簡単なことではありませんでした。
その下にギヤがあり、更にその下には駆動モーターが格納されています。架台の「カックン」ガタを手で再現してみると、
その「カックン」ガタはモーターの内部のガタであるように見えました。
モーターの駆動を伝えるギヤ機構においてでなく、モーター内部の固定極か軸受けかの何かの遊びで「カックン」が発生
しているのであれば、もう大手術なしには完全な改善は無理と判断できます。あきらめてネジ類を元に戻しました。
先日、ゴム素材の中に磁鉄を含んだ「柔らかい磁石」を買って来ました。NexStar8iは鏡筒部分も主鏡セル部分もアルミ系
の素材なのか、磁石がくっつきませんでしたが、それ自身の両端は磁力でくっつくので、それを鏡筒に巻いて、バランス
ウエイトとして使えます。先日、コンビニ袋に水入りペットボトルを入れて吊しバランスウエイトにしたのは、重量のせいか
取り付け位置の問題なのか、逆効果に終わりましたが、今回はこまめにつける場所を変えて効果を調整できそうです。
少し重量のあるカメラアダプタの構造を簡略化して、ToUCam一式とカメラアダプタの重量を軽くする方向は、また部品の
垂直出しに問題が出たりしてはいけませんので、まずは撮像一式に少しでもバランスができるウエイトを工夫してみたのでした。
これも実際に(恐らくこちらは期待できないと思いますが)「暴れ馬」状態の改善効果、または「暴れ馬」状態ではないと確認
できた夜に「カックン」低減効果がでるか試したいものです。
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