--- 直リンクでのご来訪の方々も居られますので、以後カウンタを本コーナー各頁にも。


 [2005/01/03-2005/01/11] [2005/01/26-2005/02/14] [2005/02/24-2005/03/08] [2005/03/19-2005/05/03]
 [2005/05/08-2005/06/26] [2005/07/17-2005/08/10] [2005/08/17-2005/08/27] [2005/08/28-2005/09/19]
 [2005/09/23-2005/09/29] [2005/10/01-2005/10/07] [2005/10/06-2005/10/22] [2005/10/23-2005/11/05]
 [2005/11/07-2005/12/11] [2005/12/11-2006/01/01] [2006/01/01-2006/02/17] [2006/03/04-2006/03/24]
 [2006/03/26-2006/04/30] [2006/05/01-2006/05/06] [2006/05/21-2006/07/15] [2006/08/05-2006/09/08]
 [2006/09/23-2006/10/21] [2006/10/27-2006/11/09] [2006/11/24-2007/01/01] [2007/01/01-2007/03/20]


-----

○梅雨明け間近。再始動はやはり銀次から!(2005/07/17。2005/07/17記。)


親会社と自分の会社間の契約形態が変わり、増大した仕事への重圧や以前からの左半身痛も相変わらずですが、慣れると
人間、強いものですね(^^;)。
随分タフにそれらの障害感と同居しながら生活できるようになってきました。こうなると仕事の厳しい環境も半ば気持ちの
張り合いにも感じてくるので不思議です。

そろそろ活動再開か、と思っているうちに、気象庁の形式だけのような宣言から1ヶ月遅れくらいで、予想通り関西地方も
遅い実質上の梅雨入りとなり、その間、梅雨らしい集中豪雨もありました。
JR事故の代行輸送で阪急電鉄に乗って以来、家の下を実質上折り返しの始発として阪急の最寄り駅まで行くバスの恩恵にも気づき、
(JRの駅にはバスが近づきません。最も近くのバス停からでも徒歩10分はかかります。)原付バイク時代の「仕事終わって
"ちょっと一杯"の自粛」の我慢からも開放され(自然と人付き合いも円滑になります)、天体撮影活動以外の日常環境は穏やかに
なって来ており、後は気分的には活動再開に向けて、梅雨明けを待つ日々となっていました。

月はベランダから撮影できる位相ではなくなり、火星も主立った模様をこちらに向けてくれなくなった状態で梅雨入りした
印象で、とにかく再開できる晴れた夜の機会を待っていました。しかしなかなか夜、晴れませんでした(^^)。





この夜は日中はベタ曇でしたが、夕方少し晴れ間も見えてきました。秋の空のように高空に絹雲がたくさん取り巻いており、また
霞も多かったのですが、久々に自宅に居る時間帯にベランダから月が見えましたので、銀次を出動させました。









機材はGINJI-250D、Nikon CoolPix5000(E5000)、接眼鏡はVixen 8-24mmZoomによるコリメート撮影です。
夕方の薄明が残る2枚は、接眼鏡とE5000の接続が少し悪かったのか、月の両端でピント位置がずれていますね(^^;)。
銀次の本体の光軸がおかしいのかと疑いましたが、3枚目はその印象がありません。3枚目は一旦E5000を外して
画像状態を確認するためにiBookでデータ処理した後、撮影再開したもので、接眼鏡との接続具合を改めた形になっています。

また最初の夕景写真でもお分かりになりますが、月の見かけ高度が非常に低く、銀次の筒先はベランダの手すり枠ぎりぎりの
高さでした。架台のテンションスプリングを2本ともきっちり張りましたが、E5000をつけた状態ではすぐに鏡筒がお辞儀
してしまい、事実上撮影中は鏡筒を手持ちで吊り上げながら撮影した次第でした(毎々ながら雑な話です^^;)。
低高度や霞、雲、薄明によるコントラスト低下も撮影活動再開にどうか免じて戴いてのご愛敬ということで...(^^;;)。

でも空の青さが残る時間帯での月はまた格別な美しさがありますね。普段、中性灰色系一色の月が、地球の大気減光の黄赤と
空の青さで染まった状態もまた良いものです。肉眼で見ても美しいですが、このように拡大するとまた趣が違います。

活動休止中にもう火星は夜半前に昇ってくるようになっているのですね。次週末あたりがちょうど大シュルチスや子午線湾が
よい時間帯にこちらを向く感じかと考えています。もう視直径も10秒台となったようです。
折角、今シーズンは4月の明け方に頑張ったものの、その後、5月、6月の好機を逃してしまい、結局少し出遅れました(^^;)。
次週末、良い天気になればいいですね。



○天気予報では曇。だが実際は晴れ!今夜は成果満載(^^)!(2005/07/23。2005/07/27記。)


この週末、金曜日の夜は遅い帰宅でした。阪急電鉄の自宅最寄駅で最終に近いバスを待ちながら、東の空に張り付いた
ような満月を見て、この夜は気流がきっと恐ろしく安定しているだろうと思いましたが、それからの帰宅では温度順応
も間に合いません。活動休止中および先日もNexStar8iを使っていませんでしたので、メンテナンスなども必要かと考え、
その夜の緊急出動はあきらめました。
次の日、土曜日は天気予報どおり日中は曇で、前夜の見送りを後悔しましたが、夜になって透明度はかなり悪いものの、
晴れてきました。

この夜は関西では著名な天文の集い「星をもとめて(略称:星もと)」がありましたが、私は都合で車が使えませんで、
自宅ベランダで「一人『星もと』」となりました(^^;)。

夕方からベランダに銀次とNexStar8iを設営して、温度順応を開始しました。
月が出てきたのは23時頃で、オチビの銀次でもベランダの柵を超えて撮影できた頃には、日付変更近くになっていました。
本当ならもう火星も東の空に上がってきている筈でしたが、光害と透明度の悪さからまだまだ見えない状態でした。

今回、アクシデントが種々ありました。まずは月面撮影開始時に銀次架台のテンションスプリングを引っ張って鏡筒と
連結するための布の持ち手が切れました。何かの紐で輪っかを作れば応急処置できそうですが、この夜はその考え
に至りませんでした。なので架台のフリクション調整は満足にできず、元々低空での撮影時には鏡筒がお辞儀してしまう
銀次での撮影は更に困難でした。月面全景に関しては前回の「手で引っ張りあげながら」の度合いの違いとも言えましたが、
高倍率撮影ではブレによるミスを防ぐには「とにかく数で稼ぐ」しかありませんでしたので大量枚数の撮影をしました。
(左画像は切れた逆側の当該部分。布状の部品が切れました。右画像のように手でバネを延ばして架台と鏡筒を連結する
のは無理です。通常このバネは鏡筒側に固定して架台側にバネを伸ばして取り付けるようですが、私は運搬時にカラカラと
音がするので、バネを架台側につけて布テープで仮止めしています。布テープの粘着剤が最近汚くなってきましたが....^^;)
次のアクシデントは、NexStar8iで火星を狙った時に起こります....。





先日公開の夕景での月面拡大は「掲示板のコーナー」でご好評を頂戴しました。ありがとうございます。
元々の原画像はもっとネムい印象です。それを後処理で自分の主観に合わせて行く訳ですが、ある種それは絵画で
月面を描くのにも似ている作業だと気づきました。私の場合、惑星写真も一般写真でさえそうですが。
画像に対してお化粧して、無いものまでを追加する訳ではないですが、自分の主観で強調したい点を強調し、不要だと
感じる点を殺ぎ落としていく訳です。あーそういう意味では絵画より彫刻に似ているのかもしれませんね。
とにかくそのような自分の主観がたっぷり入った月面画像にご好評を頂戴するのは嬉しいことです。
同じような主観で月を眺めている人が多いということでもありますから。

今回はもう少し前回より画像の先鋭度にも撮影時に気を配りました。画面の左右端でピント位置が違う(実は期せずして
写野周辺での撮影になっていたために筒内気流の影響を拾っているらしい、というご指摘を受けました。)などという
お粗末は繰り返すものではありませんね(^^;)。

以下、前回と同じ機材環境での月です。
機材はGINJI-250D、Nikon CoolPix5000(E5000)、接眼鏡はVixen 8-24mmZoomによるコリメート撮影です。















階調、解像度ともなかなかの迫力ではありませんか(^^)?画像に月の重量感・体積感があり私は結構満足しています。
いつものPlatoはこの月齢では、光線の当たる角度が平面的で解像感が他の画像より良くないですね。かろうじて
小クレーターは1つでしょうか...。


さてこの画像を後処理している間に、火星は比較的高い高度の位置(仰角30度位?)で急に目に止まりました。
もっと以前からその近くにあったのですが、光害と透明度の悪さで肉眼でなかなか確認できなかった訳です。
この夜は23時から1時ごろに大シュルチス、ヘラス盆地、子午線湾など著名な模様がこちらを向きます。
ただまだまだ最接近までは日数があり、火星面には欠けた影の部分も多く、それら顕著な模様が一同に会する瞬間
を臨むのは難しそうだ、と眼視で確認した時点でわかりました。

NexStar8iの温度順応も充分、さて電源入れて久々に起動!となりました。
ここで2つめのアクシデント発生でした。最近「Quick Alignment」で自動導入・追尾の初期設定をするのですが、
惑星を狙う時にもNexStar5時代のように日付時刻を聞いてこないのを不思議に思ってました。
内部で時計でも持っているのかな、とか深く考えませんでしたが、どうやら前回の情報をそのまま保持しているだけの
ようだとわかりました。なぜなら初期設定後に「Planet」から「Mars」を探そうとするとリストに出てこなかったのです!
日付が前回OFFした時のまま古くて「まだこの時期、火星は見えないよ」ということでしょうか...?
(でも前回の火星撮影の時点で当然火星は観望対象の天体に入っていた筈....やっぱりおかしいですね。^^;)

慌てて他のアラインメント方法を探って見るものの、NexStar5時代のように逐次日時を打ち込むモードがわからず、
大いにあせりました。(旧シリーズとiシリーズでモードの性格がちょっと違うことも当然といえば当然ですが今回初めて
知りました。)使わずに片付けてあったオプションのGPSを接続すれば、初期設定精度は怪しいものの、日時と
制御のためタイムゾーン設定は正確に入る筈と気づき、急遽GPSをとりつけ、GPSアラインメントに切り替えました。
しかし更に「MenuのUtilityからGPSの起動を実行せよ」(しかも英語)のメッセージが出て更にあたふたしました。
なぜなら「Menu」ボタンを押しても何も反応しなかったからです。

落ち着いて何度か電源をOFF/ONして「Menu」を押したら「Utility」がリストに出ましたので、そこでGPSの起動を
しました。長い間、使っていないとGPS連携機能は閉じてしまうのかもしれませんね。
これはNexStar8iをお譲り戴いてから初めての体験でしたので、顕著な模様が見えている時間帯の残りを気にしながら
大いにあせりました。遅い筈の火星の自転が急に速くなった感じがしました(^^;)。
アラインメントの目標となる恒星はベランダから全然見えませんでしたので、NexStar8iが示す方向のままに「OK」を
出して、焦点内外像の同心円チェックもを火星自体で行い撮影準備に入りました。

月画像の後処理に時間をかけたことを後悔したものです。これほど撮影開始までに手間取るとは思ってませんでした。
眼視で模様を確認しましたら既に大シュルチスが影の部分に半分は没してしまっているようで、少し寂しい印象でした。
透明度が悪いせいか火星像もぴりっとしません。ただ気流はさすがに活動休止前とは全然違って安定していました。

NexStar8i、ToUCamProII、LV8-24mmZoomでのRegistax2.1処理です。
順に2207、2211、2211、2207全フレーム合成です。(意識もせずフレーム数が揃ったのはちょっと不思議です。)
フレーム選別は今の時点ではやっていません。遅いPCではこのような大フレーム数の試行錯誤処理はかなりの時間を
要しますので。また効果がありましたら後日追加公開したいと思います。
Wavelet処理は全てLinear[1:2]です。











大きさ、改造感ともに全体的に貧相な印象ですが、1、3番めの画像がまだ比較的良好ですかね。
淡いですが、丁度「銀次の部屋6」中段の2003/07/07の火星像と同じような位相で模様が写っています。
火星の左側に大きく欠けた部分があり、既にそこに大シュルチスの大きな深い暗部は消えてしまってます。
これは倒立像画面ですから、火星の頂上に消長中の南極冠がまだしっかり輝きを持っており、その下(本当は北)、
欠け際ギリギリにヘラス盆地が周囲より少し明るく輝いているのが印象的です。(霜でも降りている?だったら
記録的には凄いですが...^^;)

そこから火星右側の縁の円弧に向かって子午線湾とそこまでの腕部分が見えています。
火星像の右下の輝度の高い部分はRegistaxのWavelet処理を強調したために出てきた処理のアヤかと考えます。
火星は視直径がまだ小さい割に単位面積当たりの輝度が高いので、ダイナミックレンジの狭いToUCamCCDでの撮影では
撮影時の輝度調整を更に慎重にしないといけないということかもしれません。これは今後の検討課題になります。

6シーケンスの撮影でノートPCのHDDは満杯となり、ToUCamでの撮影は終わりました。
この夜は既に銀次が月面撮影を終えたまま、ベランダで待機状態でした。
せっかくですから「昔とった杵柄(?)」の手持ちコリメート法でのビデオ撮影にもトライしました。

ただ月面撮影時のアクシデントのために架台のテンションスプリングは1本しか有効でなく、鏡筒後方にベランダの
スリッパなど錘になるものを急遽置いて前後重量バランス調整をしても、鏡筒はお辞儀をしてしまいます。
月の撮影では露出は1/60秒〜1/125秒なのでコリメート撮影の合成焦点距離数mでの超望遠撮影であっても、鏡筒を
手で吊り上げて撮影すれば何枚かに1枚は上記の通り成功ショットも得られますが、ビデオでの数秒から数十秒の
連続露出となれば無理です。鏡筒を吊り上げながら、火星を視野に導入しながら手持ちビデオの狭い写野に火星を入れる、
それはさすがに私もできません。手が2本ほど足りません(^^;)。
なので鏡筒の前後バランスがとれる見かけ高度まで火星が昇って来るのを待ち、先にNexStar8iで手持ちコリメート法
のビデオ撮影をしました。

自動追尾があると手持ちコリメート法のビデオ撮影もすごくラクですね。それはその時まで考えてませんでした。
銀次では視野を火星が流れて行きます(手で追跡粗動させても合成焦点距離の高倍率では視野から火星は飛んで消え
ます)ので流れていくまでの数秒程度を撮影するだけですから、NexStar8iでの撮影では手持ちビデオ撮影においても
取得フレーム数が銀次とは格段に多くできます。

NexStar8i、DCR-PC3(雪山・海岸モードのプログラムAE)、LV8-24mmZoomでのRegistax2.1処理です。
順に1366/1366、883/883全フレーム合成(選別してもあまり効果なかったです)です。
Wavelet処理は上がLinear[1:2]、下がLinear[2:2]です。







ただ出来はイマイチどころでなく、かなり良くないですね....(^^;)。
この夜は眼視でも見え方はぴりっとしませんでした。点光源でない火星自身を使った粗い補正ではありましたが、光軸は
ほぼ合っていると思います。
この出来はその眼視の印象以上に良くないです。...となれば、恐らくは接眼鏡とビデオのレンズの光軸がずれたの
でしょう。なんせ手持ちですからね...(^^;)。ニュートン式の銀次よりシュミカセ式のC8のほうが、手首の固定角度
が上向きになって苦しいといえば苦しいですので、それで画像の上下端で像の甘ささえ不均一になっているのかも...(^^;)。

ようやく銀次も前後バランスがとれる見かけ高度まで火星が昇り、撮影できるようになりました。
そうなればもう後はわずかな時間でベランダの屋根に火星がかかってしまいます。対策しないと今後これは大きな問題
になりますね。
とにかくそれからできるだけのシーケンスを取得してみました。撤収後の選別で6シーケンスを残しました。
こちらは記録媒体はDVビデオテープですので、テープを交換すればいくらでも撮影はできます。

GINJI-250D、DCR-PC3(雪山・海岸モードのプログラムAE)、LV4mmでのRegistax2.1処理です。
接眼鏡をLV4mmにしたのは、撮影時に液晶でモニタした印象では火星の輝度が大きく合成倍率を上げないと露光オーバー
になる気がしたのでした。(実際はモニタ輝度の問題だけで残ったデータは輝度過剰ではなかったですが。)
順に391/576、54/306、53/229、184/229選別フレーム合成です。全フレーム数が少ないと選別もラクですね。
Wavelet処理は上2つがLinear[1:2]、下2つがLinear[2:2]です。











上記の通り自動追尾できるNexStar8iに比べて銀次では1シーケンスあたりの撮影にかけられる時間が短く取得フレーム数
が格段に少なくなります。ですが生成画像はそれほど遜色ないどころか、良好みたいですね(ちょっと不思議^^)。
これはやはりビデオを固定する手首の角度がニュートン式では下向きとなり、やりやすいという要因が大きく、単純に
NexStar8iの光学性能が劣勢であるとか光軸などの状態が悪いとかの結論には至らないと思います。

時間の経過のために大シュルチスもヘラス盆地も影の部分に埋没してしまい、子午線湾と腕部分が残っているばかりの
寂しい印象です。「銀次の部屋9」の2003/10/19(2003/10/28再処理)と同じような位相で写っているのですが、
画像がいまいちしっかりしませんね。
2003/07/07の火星像は銀次の鏡筒先をベランダの手すり格子の隙間から覗かせて撮影強行したものでした。なのに
格段に像の格は上ですし、何より当時は過去の画像を参照しながら模様の位置を解説するなんて貧相な成果はなかった
ものでした(大いにがっかり^^;)。

以前記載したことがあるビデオのDV形式からのAVI生成手順には、ToUCamで直接AVI生成することに慣れた現在、とても
手間を感じました。当時はそれしか方法がないので、ただがむしゃらに作業していたのでした。

もう既に視直径は10.6秒となり、火星は充分観望・撮影の対象となっています。
「銀次の部屋5」での2003/06/05(視直径12.6秒)の火星像程度の像を得られなければなりません。
それと比較すると、今回のそれぞれの成果は満足に程遠い出来と思えます。
当時、ドブソニアンで無追尾の銀次とビデオの手持ちコリメート撮影の環境を使いながら、ネット上に日々更新される
ETX-105ECなど中小口径機の自動追尾+ToUCam撮影の目覚しい成果に羨望の毎日だったのでした。
今はそれら以上の機材環境がおかげさまで全て揃っています。ですが2003/06/05、07/07、10/19の火星像に及びません。

NexStar8iで土星、木星に対して培ってきたノウハウを充分活かしてスタートした火星撮影の筈でした。しかしなかなか
過去のノウハウを適宜応用して常にベストを出す、という領域には至れないものだ、と今回痛感した次第です。
透明度は悪かったものの、気流安定度もそれほど悪くありません。一体何が原因で不満足な結果に至ったのでしょう?
なかなか「惑星画像の達人」への道は遠いです。また原因究明と対策の日々が始まる訳ですね.....(^^;)。



○2200超の全フレーム目視選別とHPアクセス50000超御礼!(2005/07/30記)


先日のToUCamでの火星像は全フレームでの処理でした。木星と違い自転が地球並みに遅い火星なので、撮像時間を
を短く切りつめる必要はなく、今のPCでメモリ不足などがでない最大限となる2200フレーム前後を取得した関係で
良好フレームの選別が困難になりました。

またRegistaxでのOptimize処理を使った自動選別はこのPCの性能的に2200フレーム規模では処理しきれませんでした。
メモリ不足エラーで処理が止まってしまいます。良好フレームは目視選別するしかありませんが2200フレームとなると
骨がおれますね(^^;)。なので次回はもう少し取得フレーム数を減らしてみます。

前回掲載のToUcam画像4枚のうち、3枚めの画像(2211フレーム)を全フレーム目視選別してみました。
結局、465フレームにまで整理されてしまいました。残りの1700フレーム以上は形状さえも流れてしまったひどいもの
でした。眼視では気流の荒れはそれほどないと感じたのですが、結果的には気流の荒れは結構あったということですね。
低空での撮影のせいだということでしょう。





加えて、Photoshop5.5/Macintoshで、その画像の彩度を落として白黒画像にしたものに、トーンカーブ処理でコントラスト
強調させたものに、元画像をレイヤー合成(76%)してみました。
模様の視認度は更に上がったかと思います。美的なバランスかどうかは主観が入りますので善し悪しではありますが(^^;)。
再生環境によっては逆に差をあまり感じられないかもしれませんね....。





フレーム数が減って少し粒状感は目立ちますが、明らかにそれぞれの地形の形状はしっかり認識できるようになって来ました。

フレーム数が減って粒状感が目立つのも気になりますので、上記で処理した白黒画像化したものに、Registaxで出力した直後の
同じ画像のBMPファイルをレイヤー合成してみます。白黒画像化した側で絞り込んだ先鋭度の向上を図り、色情報の復元は
全フレーム合成の情報を使っても、それほど先鋭度が崩れたりしないだろう、と思ったのでした。全フレーム処理での色情報が
載ることで、粒状感の荒れは軽減できました。冷却CCDの分光撮影と合成でも解像感向上はL画像(白黒)情報次第ですが、
結果的に同じような手法になってしまいました(^^)。





3処理結果それぞれに、先日の3番目のToUCam火星像に対して、影に没する直前の大シュルチスやヘラス盆地、子午線湾
とそこまでの腕などの詳細感は向上したように思えます。
2003年の各画像クラスの満足感にはまだまだ追いつかないものの、今回はこの出来で納得しておきます(^^)。


本日(2005/07/30)、HPアクセスが50000を超えました。2003/04に「銀次の部屋」を公開開始した時点では3200程度
でしたが、あっという間にここまで来た感じです。毎々アクセス戴きありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願いします。



○先日の銀次での月画像を再処理。(2005/08/06記)


2005/07/24撮影の月画像を再処理してみました。再処理というか他の良好なコマを選び直して、処理をしてみた訳です。
当夜は鏡筒のおじぎ対策に、指で鏡筒を吊り上げながらの撮影でしたので、ブレたコマも多く含まれることを想定して
かなり多くの枚数を撮影しましたので、候補となるコマはたくさんありました。

先日公開分について、全景画像などの階調処理を以前と変えた訳ではないのですが、毎回の「少し硬調な仕上がり」とは
ちょっと違う印象もあり、今回は解像感と硬調さを意識して出してみました。

大昔の銀塩写真での月面撮影で、いつもは「ミニコピー」で撮影した感じなのが前回は「ネオパンSS」の印象でした。
....って今の人にはわからない?フィルムの銘柄と感度、そして印画処理の差で月面の印象は硬調にも軟調にもなりました。)

全景は今回の処理もいいですね。これがいつもの処理の印象に近いです。ただ海の部分の階調表現は前回も良かったです。
拡大画像は少し硬調過ぎで粗い印象ですね。










○オマケ。平成淀川花火大会をベランダから。(2005/08/06記)


去年も載せましたが、今年も平成淀川花火大会はベランダから見ました。仕事帰りなら大阪梅田のどこからでも見える
大阪十三での花火大会ですが、土曜日は仕事が休みでわざわざ人混みに出ていくのも性分ではありませんので、モノグサに
ベランダから半ば専用機となった感のあるミニボーグ45EDで観望し、E5000に純正テレコンバージョンレンズをつけて
撮影しました。

昼間は2時間ほどもの凄い雷雨で開催はどうなるかと思いましたが無事開催されました。雷雨の雲が少し残っており、
夜景は霞んだ状態でしたが、画像は強調処理などもしているので、華やかな印象です。
この時間帯も大阪南部には雷雨警報が出ていて、花火の背景の雲は時折かなり雲間の雷で光っていました。

幸運にも2枚ほど露光中に雷が飛び込みました。今の最新デジ一眼なら光った瞬間にレリーズすると次の連発に追いつく
ことはあるかもしれませんが、E5000クラスでは偶然雷が飛び込んでくれる幸運を待つしかありません。
なので上がる花火と落ちる雷の競演を撮れてラッキーでした。











最後の1枚以外は3枚の合成で華やかさを演出しましたが、E5000はクランプ雲台に固定したものの、夜景のどこかで
合わせたら他の場所でずれてしまいます。テレコン使用時はズーミングもほとんど効かないので動かしていませんし、
ピントは無限遠なのでずれる訳はないと思うのですが、不思議です。なので夜景は少しブレたような印象があります。
最後の1枚は合成をしていないので、さすがに夜景もピシッと決まってます。

今年は春のJR事故の影響でベランダから見える伊丹、川西の花火大会や近所に行けば見える宝塚の花火大会は自粛中止
だそうです。お盆に魂を送る行事と考えれば、むしろ実施したらいいのに、と思いますが。
天神祭も先日見逃したので、今年はこれが唯一の夏の花火の想い出になりそうです。



○拓さん、おどりさんと中学3年以来のミニ同窓会。(2005/08/10。2005/08/12記。)


「銀次の部屋」を公開開始してから2年4ヶ月以上がたち「掲示板のコーナー」には、多くの方に来て戴くようになり
ました。多くは「銀次」の情報を検索ページで探されて、たどり着かれたようです。
「掲示板のコーナー」のご常連となられた拓さん、おどりさんもそのような経過で参加されるようになられましたが
この両名は大阪高槻の中学3年に同じ教室で机を並べた仲でした。その後進路もまちまちになり、実は中学卒業以来、
互いの交流もなかったのですが(拓さんとはその後、同じ地元高校でしたが顔を見かけても特に会話もないお互いの
存在感だったかと記憶していました)、それぞれに「銀次の部屋」にたどりついて戴いて「あの亀田くんですか?」と
問合せ戴いてから再度「掲示板のコーナー」やメールでの交流が始まりました。

3人一同に会するのは中学卒業してから30年?....長いですね。拓さん曰く「土星の1年だ」と(^^)。
まあ土星の上で待ち合わせしても地球の30年分の長さが短くなる訳ではありませんが(^^)。

拓さんがこの週、盆休みで関西のご実家に帰省されまして、その機会を利用して、当時のミニ同窓会をしようという
ことになりました。拓さんはこれからToUCam+Registaxでの火星撮影も始められようというところですので、直接
作業の流れをノートPCを触って説明できる機会を希望されており、この夜の会はとても有意義に思えました。

JR大阪駅中央で待ち合わせして、近くの居酒屋に行きました。梅田界隈はデパートの品揃えや店舗並びなどが女性向け
の街作りと言え、こういう時にオヤジ御用達の手軽なチェーン店系居酒屋にたどり着くまでには結構な距離を歩くのが
困ったものです。
「女性向けの街作り」といえど道行く脇の花壇には花が枯れきっており、先日私が「掲示板のコーナー」で書いた
「大阪市内における緑や公園の扱いの貧弱さ」を拓さんは勤務地のある東京都内と比べて納得しておられました。
(自説が通ってこれほど寂しく情けない話もありませんが....^^;)

土星の長い1年分の期間を経ての再会はもっと感慨深いものかと思いましたが、ほとんど昨日まで会っていた人間関係が
そのまま「一時停止からまた再生」という感じでスタートしたのは、興味深いことでした。

拓さんは酔った後、買いたてのノートPCを紛失しないように、という目的で奥様を連れてのご出席となりました。
会の冒頭に私が2003年の銀次+手持ちビデオでの火星ベストデータを使って(ビデオはコマ数がToUCamデータより
少なくて充分、絵になりましたので)、拓さんにRegistaxの使い方の流れを教えて差し上げた後は、奥様はそのノートPC
を持って先に帰られました。
食べ物を注文するのも、拓さんは奥様に「あーなんかワシの好きそうなものを見繕ってくれ〜」とおっしゃるのを
奥様は逐次対応されてました。ちょっと寝たきり老人(失礼)対応並みの甲斐甲斐しさに「拓さん、いい人見つけたな。
ちゃんと大事にしないと将来、靴下の所在も自分ではわからんじいさんになるぞ。」と言っておきました(^^)。

拓さんの弱いところ、苦手なところなど全部把握してご指摘なりお世話なりされる、今時珍しいほど実に素晴らしく出来た奥様
だと私は思いました。また「掲示板のコーナー」で度々拓さんが幾分強調されて報告される「私がこう言えばかみさんがああ言う。」
という数々の「名言集」を彷彿とさせる、拓さんへの「ツッコミ」も生で堪能できました(^^)。
拓さんは「よく叱られるし、うるさい」とおっしゃっていましたが、もっとご自身のラッキーさを認識されたほうが
よろしいかも(余計なお世話モード全開^^)。

写真は私が持っていったE5000で奥様に撮って戴きました。奥様ご自身は「顔見せNG(^^)/」とのことで画像はありません。
左からおどりさん、私、拓さんです。
拓さんは私の隣の席で中3生活を送った仲です。中3の時に転校して来られました。当時おどりさんも近くに居られました。
当時おどりさんと私は「天文ガイド」を既に購読していて、それで交流がありました。





情報発信はしておくものですね。30年前にこんな再会があるとは想像もしませんでした。当時のSF作家が描いた未来の
ように派手な未来はいつまで待っても来ませんでした。
ですが、30年前当時とほとんど変わらない日常風景がずっと連続して残っているようで、実は当時のSF作家が想像も
しなかった形で、科学技術はより深く未来を地味な日常生活の奥に浸透させて来ているのだ、と実感を感じました。

当時、からかって楽しんだ(イジメでは決してないですよ^^)人の名前とか話題に出て、年月がとぎれていたと思わせない
座の雰囲気を楽しみました。さすがに今回は思い出話に終始しましたので、ずっと天文を続けていたおどりさんの30年間
の天文生活の話などは聞けませんでしたが、また拓さんが出張で来阪された時の話題として楽しみにしたいと思いました。






-----

 [2005/01/03-2005/01/11] [2005/01/26-2005/02/14] [2005/02/24-2005/03/08] [2005/03/19-2005/05/03]
 [2005/05/08-2005/06/26] [2005/07/17-2005/08/10] [2005/08/17-2005/08/27] [2005/08/28-2005/09/19]
 [2005/09/23-2005/09/29] [2005/10/01-2005/10/07] [2005/10/06-2005/10/22] [2005/10/23-2005/11/05]
 [2005/11/07-2005/12/11] [2005/12/11-2006/01/01] [2006/01/01-2006/02/17] [2006/03/04-2006/03/24]
 [2006/03/26-2006/04/30] [2006/05/01-2006/05/06] [2006/05/21-2006/07/15] [2006/08/05-2006/09/08]
 [2006/09/23-2006/10/21] [2006/10/27-2006/11/09] [2006/11/24-2007/01/01] [2007/01/01-2007/03/20]









  





inserted by FC2 system