週末の天気が良くないということなので先日に平日の屋上出撃をした筈が予報が外れて天気は良好。 ということで、昨夜も屋上出撃しました。 ....が、先日とは比較にならない悪気流条件に早々の撤収をしました。 眼視1000倍の過剰倍率では模様が全く識別できませんでした。 後処理中ですが、今回は期待できる成果にはならない見通しが先日とは逆にあります(^^;)。 こういう場合、現在のF31fdコリメート法撮影には無理が出ることを改めて認識しました。 悪気流条件では、まず眼視において1000倍で過剰倍率で、全く絵にならないのですから、 それをF31fdのズームレンズで、どう拡大撮影しても画像は破綻したままだという訳です。 眼視条件下で破綻のない倍率(口径20cmに対して200倍から300倍)で結像させておき、 CCDサイズが小さいがゆえに逆に最終画像の大きさを確保できる方法に比べて、主光学系での 強拡大への依存バランスが悪いのでしょうね。 ToUCamを使った間接撮影では、間接法での合成拡大率をアイピースと撮像面の距離で微調整 できるために、そのあたりのバランスを気象条件に応じて最良にできるポイントがあり、やはり 「大成功を呼ぶだけの理にかなったバランスがある」と思えます。 ですが、まあ2007/10/17のような画像を撮れる夜もあると思えば、今回の火星はF31fdを使って 撮影を続けます。ToUCamは他の多くの方々が作例を残されると思いますので、違うアプローチを することが、技術面や観測面での資料的にも意味があると思います。 ---- じゃみろさん > 今季最高の画像ですネ! そうですね。ありがとうございます(^^)。 「銀次の部屋54」冒頭で地味に小さな撮像から再発進した今年の火星撮影ですが、ぐんぐん大きく接近、 というよりは、技術的な慣れの効果で視直径の割には、まるで大きな接近時での画像のように階調豊富に 詳細が撮れるようになって来ました。 今回はあと残り1ヶ月、最大視直径が15秒少し程度で接近は終わりですので、今の時点で詳細が捉えられないと、 最接近時も大した画像を得ることができないだろうと思っていましたから、安堵と楽しみが大きくなって来ています。 > もの凄いシンチレーションで シーイングは、完全に冬の様相です。(昼の気温から、夜に寒気で > 一気に冷えましたので、激しい対流が起こったのでしょうね…) 上述の通り、こちらも同様でした。後処理の上、公開する予定の画像を先日分と比較して見て下さい。 出撃の甲斐がない画像になると思います(^^;)。 それに1999年の火星像を時々見る機会がありますが、その時と同じような方向から今年は火星を見ることに なるみたいですが、模様が南半球に豊富な火星を北極側から中心に見るのは、それらの模様が変形してしまって 何だか味気ないですね。やっぱりヘラス盆地が火星の目玉のようにこっちを真正面向けてドーンと見えていて 欲しいのですが、今回はそうはならないんですよね。 2003年に天文界に復帰してから、2003年、2005年とも火星は良いアングルでの撮影ばかりでしたから、 その点でも今回はちょっと張り合いなしです(^^)。 そう考えるとF31fd一本で行こうとか、評価アプローチを優先させようというゆとりは、逆に言えば「今年は 過去最高記録の火星像を超えられない」という諦めが裏腹にあるものなんでしょうね。 > この画像、ある意味貴重かも知れませんョ。 > 本当に不思議な光景です… そうでしょ。TVの天気予報のコーナーなどで使って貰えないですかね...(^^)。 ここに居を構えてもう15年にはなりますが、初めて見ました。 気象資料にならなくても、まあ風変わりな「府下町」画像にはなるかなあと掲載してみましたよ(^^)。 |